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OKOME Sequencer 2023/12/14 22:09

作品のシナリオ内に作者を出す方法

作品は人間が作るものです。
なので、人間が作る作品には作者の思想だったり、欲望だったり何かしらが反映されていることは、自分としては何も悪いことではないと思っています。

だから作者が作品上に思っくそ出てきたり「この作品は作者そのものを表してる!」みたいな作品はオールオッケーなので、世の作者はもっとやれ。

と、そうは問屋が卸さない。


読み手はシナリオ上に作者が出てくることを嫌います。

作者を模したキャラクターが自分の願望を叶えてたり、最強キャラだったり、思想を語ったりするのはあまりよろしくないと言われています。
色々と要因はあると思いますが、自分が思うに作品を楽しみたいのに、創造主が降臨して世界観を壊されてしまうと感じるのが一番の要因なんじゃないかな?と思っています。

自分も上ではああ言いましたが、作者を出すなら出すで、しっかりと世界観に合わせ、エンタメにすることが前提だと考えています。


例えば、自分がエゴだエゴだと言い続けているRe:Bibleは、自分自身だからこそ言えるのですが作者の塊みたいな作品です。
ですが、自分を作品の登場人物である誠くん、桃華さん、澪音さん、昌也くんだけでなく、あらゆるところに分割した、いわば「X等分のあわし」状態でばらまき、設定した性格+自分のカケラを与えることでキャラクターを作ることで、作者を紛れさせる形で自分を出すやり方をしています。

こういう風なやり方であれば、読み手に作者を感じさせることなく作者を出すことができるのだと思います。

他によく言われているのは、自分の思想は敵キャラに言わせ、主人公たちはそれに反発する考えを持たせるやり方が良いと言われています。
こういう作り方をすることで、自分の思想が正しいのか、良いことなのかを主人公たちの行動やシナリオを描いていく中で改めて考えて作者自身も成長できるという一石二鳥なやり方だそうな。


とまあここまで書いてきましたが、そもそも一人で制作して作品が完成するなんてことが珍しいワケでして、自分のRe:Bibleでさえ相方の推敲が入っているワケで100%けいしきあわし-Gというわけではないのです。

なので、なかなか作者がドッと作品に入り込んでくるなんてことは、実際にはなかなかお目にかかれない……かも?


それでも作者を出して、エッセイではなくファンタジーな作品を描きたいのであれば、こうしてエンタメ液をぶっかけること!大事です。

OKOME Sequencer 2023/12/05 23:36

12月の制作スケジュール

少し遅れましたが、12月の制作スケジュールのお時間です。

先月から少しずつRe:Bible反省会記事を順次公開して、予定が遅れているものの第三回まで投稿済みです。
(Ci-enでは第二回まで公開済み)
少なくとも今月中には執筆・公開を終えて、他の作業ややりたいことに回したいところです。

今月はほとんど制作するのも難しい状況は変わりなさそうなので、来年に向けた制作の機材準備を進めています。

今まで散々口にしていた欲しい物はだいたい確保していて、今日もわりと重要な機材が届いたので、
来年には「後は手を動かすだけ」という状態にしておきたいです。
(この件は後の記事にてお話します)


Re:Bible最終アプデも、新規で用意するシナリオプロット作成を進めていますが、
最近は本来作る予定のRevive Noah -Levolution-のプロットがいい感じに筆が進んでいるので、どちらかというとそっちを優先したい……!

Re:Bibleに関してはこういうのを見越して来年1月にしているのでまだまだセーフ(油断は禁物)


年末はプライベート、仕事ともに忙しいですが、寒さに負けずに頑張っていきたいところです。

OKOME Sequencer 2023/11/22 20:16

作るべきは「見たことあるようで見たことないモノ」

自分の作品を作るにあたって「Revive Noah ~ぼくらの世界創造~」の制作を断念した辺りから、こういう作品にしたいというスローガンがあります。

それが「見たことあるようで見たことないモノを作ること」

今後制作予定の「Revive Noah -Levolution-」は、終末後の世界を扱う終末モノをテーマにしているのですが、構想初期と今でだいぶ内容が変わっていきました。
今回は終末モノの話を兼ねて「見たことあるようで見たことないモノを作ること」に至る、変化の話でも。


ここ10年の間に終末モノってかなり増えた印象です。
もちろんどこまでを終末モノなのか定義するかで印象は変わるかもしれませんが、もう今は終末モノだからといって珍しいものではなくなっている気がしています。

アニメはともかく、ゲームに関しては終末世界要素がある作品はかなり増えている印象です。
それは至極当然な話でもあって、終末世界もといポストアポカリプスというのは文明崩壊後の世界を描いたもので、作者の作り出した世界のルールを世界観に適用させやすいという強みがあります。

なので、作者というゲームマスターがプレイヤーに選択させたりするゲームという媒体において終末世界というのは非常に使いやすい世界観スターターデッキ。

個人的には俗称でナーロッパと呼ばれる中世ヨーロッパ風の雰囲気を持ったなろう作品の世界観より使いやすいと思っています。


しかし使いやすいということは、使われすぎるというのが現実。今やこのテーマはなにも珍しいものではないワケです。
読み手は年々目が肥えてきているのは事実なので、同じような作品はすぐ飽きられてしまいます。

となれば、別テーマとの混合という作り方をするべき。
例えば終末世界+戦う女の子とか。めちゃくちゃ多いですよね。


今後も別テーマを加えた終末モノというのは間違いなく増えていくと思いますし、自分の作る「Revive Noah -Levolution-」もテーマの混合として作っていくつもりです。

当初は終末世界に生きる若者たちみたいなものをテーマにしていたのですが、ここ数年の終末モノの動向を追っていくうちに取り入れるものは取り入れて、そうでないものは取り入れない形を取っていった結果、だいぶ形が変わっていた印象です。



自分の好きな終末モノを自分の作品で扱う以上「見たことあるようで見たことないモノ」を描けるようにしていきたい、そう思う気持ちがより強くなりました。

「見たことあるようで見たことないモノ」というのはまだまだ話として掘り下げられるものではありますが、それはまた別の機会にて。

OKOME Sequencer 2023/11/20 14:10

Re:bible ~ぼくらの世界想像~ 反省会②「好きなシーンまとめ」

今年無事公開をしたサウンドノベル「Re:bible ~ぼくらの世界想像~」の反省会を行います。
今回は第2回「好きなシーンまとめ」について書いていきます。


好きなシーンまとめ はじめに

今回は「Re:bible ~ぼくらの世界想像~」の個人的好きなシーンをまとめていくのですが、ただ好きなシーンというよりか、作っていて楽しかった部分や、見返してうまくできたなーと思ったシーンをピックアップしていきます。

せっかくなのでランキング形式にでも。自分のコンテンツなのでね。


第7位 リーファの詰めシーン(マコトのウソとリーファのホント)

本編の中で最もツラいシーンなのですが、リーファちゃんに誠くんの嘘が完全看破されたあとの誠くんの態度がミソ。

このシーンは自分がもし誠くんと同じ状況になったらどういう返し、アクションを取るだろうかとかなり熟考して描いたシーンになります。

自分も社会人になって色々とポカをやらかしてきたことも多く、その度に怒られ詰められ、自分の情けなさに拳を地面に叩きつけたことは数しれず。
時には嘘が看破されないように違う嘘で事実を塗りつぶしたりしたこともあり、その点について指摘を受けたこともありました。

そうしたリアルを経験した自分と、だいぶ人として変わってしまった高校3年制の頃のダークサイド時代を足して割らずに描いたからこそ、生々しく描けたのではないかなーと思っています。

多分ここだけはエンタメの粋を超えた、読み手に対しての毒となりうる部分になりうるシーンでもあったので、気分を害した方は申し訳ないです(´・ω・`)


第6位 リーファちゃんとのデートシーン (代替された疑似恋愛X)

前回の第1回反省会で、挿入歌に「ときめき☆ラビリンス」を魔王魂さまからお借りした話の補足になるのですが、
先に説明すると、このシーンはセリフなどをあえて入れず、最近のアニメ映画でよく使われる、展開をダイジェスト形式で送りつつ挿入歌を流すというものを敢えてサウンドノベルやってみようという試みをしたシーンです。

ダイジェスト風にしたのには理由があって、このときの誠くんは半ば桃華さんに失望されたと思い込み、自分の欲望を満たすために自分が好きだった桃華さんのかわりに普段バイトで一緒にいるリーファちゃんと偽りのデートをしている状態でした。

だからこそ誠くんの気持ちとは別にウキウキでデートに望むリーファちゃんの声は街の雑踏から聞こえてくる声と何ら変わらない上の空。
何を喋ったか何を言ったかもほとんど記憶にないけれど、クリスマスというキラキラした雰囲気、楽しそうにするリーファちゃんの姿は印象に残っている。

だから、デートのシーンはセリフが一切ないダイジェストに、挿入歌は楽しむリーファちゃんの心情に寄り添った形の「ときめき☆ラビリンス」という挿入歌を使ったというお話でした。

そういう挑戦ができたという意味で、いいシーンにできたかな~という印象です。

ちなみにデートシーンのあとに、誠くんがリーファちゃんとのショッピングの時の話を思い出したのは、上の空ではあったとはいえお金には気を使う誠くんの性格なので、リーファちゃんへのプレゼントとして買ったタオルは覚えているという「ん~この男は全く……」と思うシーンだったり。


第5位 誠が目覚めるシーン (さよなら、ぼくらの世界想像)

急にほぼほぼクライマックス。
ぶっちゃけ、この背景で誠くん達4人が和気あいあいしているシーンこそ、自分の求めていた理想のゴール。

そもそもこの作品を作る目的は、この誠くん達4人を救うこと。
道半ばで、しかも止めてしまった部分がちょうど彼らが仲違いしてしまうシーンであったので、こうしてなんとしても互いが互いを理解するシーンを入れたかったのです。

このシーン、初期版とアップデート版でかなり肉付けがされておりまして、
初期版では誠くんが目覚めた後、そのままみんなに心配される流れだったのですが、アップデート版では澪音さんが秘めていた想いを誠くんに伝えるシーンが追加されています。

この後の話でも書くのですが初期版とアップデート版の大きな違いとしては、澪音さんの葛藤や思いを拾い、救うという目的を追加したという部分になります。
ゴールの要素を追加して、そこから道中の話に澪音さん成分を追加し……結果全体的な印象がもっと良くなりました。


第4位 桃華さんと星を見るシーン (代替された疑似恋愛X)

リーファちゃんとのデートが終わり、夜の河川敷へ向かう際の誠くんの回想で出てきたシーンです。
このシーン、今ではお蔵入りとなってしまったRevive Noah ~ぼくらの世界創造~で出す予定で、
そこから新作のアイデアを考えているときも「このシーンから誠くんと桃華さんは始まるんだ!!」と決めた上で、6年前からずっと描きたいと思っていたシーンなんです。

もちろんこのRe:bibleも例外ではなく、このシーンの存在は制作において強い強いモチベとなっていました。

ちなみに、Revive Noah ~ぼくらの世界創造~を作る上で最初に作ったフローチャートのこの部分は、
Re:bibleもほとんど同じです。

なんなら、桃華さんが病院から抜け出して河川敷で一人星を見て、大人たちが彼女を探している中誠くんだけが見つけ、二人で星を眺めるという回想シーンがあるというところまでRevive NoahもRe:bibleも全く同じです。

こんな感じでRevive Noahネタ、没ネタをRe:bibleで回収してたりするんですが、あまりにその量が多すぎるのでこれ以上はやめておきます。
一生喋りそうなので。


第3位 船で澪音さんを発見し、誠くんが船から落ち、澪音さんが助けに来るシーン (ぼくらの誓いを果たすために)

ここはねーここは……もう、うん……最高。
自分が作り出してしまった桃華さんと澪音さんの壁というのが完全になくなった瞬間です。

桃華さんが澪音さんに放った「氷崎じゃないッ! ちゃんと、名前で呼んでッ……!!」というセリフ、めちゃくちゃ好きなんですよね。

呼び方で大きな壁を作ってしまっていた澪音さんの壁を破壊するきっかけのセリフになっただけでなく、これもまたRevive Noahネタなんですが、誠くん達4人が仲違いするきっかけとなった学校占拠事件を桃華さんが起こしたシーンがあるんですよね。

それを止めに来た澪音さんに、桃華さんが「あたしを止めるの? もうあんたは裏切り者、みっちぃなんて呼ばない!」と拒絶したことがあります。

Re:bible次元ではそんな事件は起きてはいないのですが、それを口にしてしまうIFがある桃華さんが澪音さんにそう言ってくれるというのが最高。


また、その後の話で誠くんが船から落ちてそこから助かる部分ですがアプデ前後で内容が違い、アプデ前は気づけば助かっているという流れでしたが、アプデ後は澪音さんが助けに来るという流れに変更+特殊演出追加という非常に大事なシーンに生まれ変わりました。

澪音さんはアプデ後特にRevive Noah ~ぼくらの世界創造~という未完の作品の象徴という形にした上で「実は昔から誠くんのことが好きで、その思いを伝えられなかった」というキャラクターであることをハッキリさせました。

誠くんに言った「あなたが啖呵を切ってくれたんですから、その責任……ちゃんと取って下さい」「ぼくらの世界想像、私だって終わらせないと始まれないんです」というセリフは、救うべき誠くんより、作者に向けて「お前が始めた物語だろ」と言っているようにも聞こえる、いいセリフが描けたなと思っています。


第2位 桃華さんと星を見るシーン ~現代版~ (スターダスト・リベレイター)

唐突ですが、負けヒロインって好きなんですよ。しかも、負けヒロインは負けたとはいえ後悔したり相手を恨んだりするわけではなく、最終的には前を向くといったシチュは特に。

桃華さんはもうそういう負けヒロインになってもらいたくて、思い出の満天の星空の下で昔と全く同じやり取りをした上で誠くんのことが「好きだった」と(違う意味での)告白をするというシーンは描いていてデュフりが止まりませんでした。

また気づいてくれた方がいて非常に嬉しいんですが、桃華さん澪音さんはそれぞれ誠くんのことが好きだったのだけれど、それぞれ別の方法でいい形で決別ができた状態で物語を締めているというのも、余韻が残る終わり方にできたと感じています。

6年もずっと伸ばし続けていた恋の芽は、全身を縛り蝕むだけですからね。


第1位 澪音さんと誠がお話した後別れるシーン (プリンセス・ミオンの苦悩)

この作品を読んでくださった方も、自分も驚いています「なぜこのシーン!?」と。
でもここのシーンがRe:bibleの中で一番好きなところなんです。

澪音さんと話してウキウキだった誠くんが、少しずつ現実に引き戻される様。
「皆は優秀、俺は普通、自惚れるな」と浮かれていた自分の熱を無理やり冷ましながらも、昔は名前で呼んでくれた澪音の変わりようを憂いる心情描写は、正直自分で描いたのか?と思うくらいに好きなシーンでず。


昔っから自分はシナリオのワンシーンを描くとき、そのシーンのイメージを90%近く頭に思い浮かべシミュレートし、形にした上で作り始めています。
なので、最初に思い描くシーンのイメージが理想度100%だとしたら、完成形として出来上がるものって大体80%近くのもの。
そこから演出を少し変えたり、セリフを変えたりして100%に持っていく形で完成としています。

しかしこのシーン、一度出来上がったものを通しで見てみると、理想の100%……いや、理想の200%の出来に見えたんですね。

元々このシーンはRe:bibleで入れる予定がなく、澪音さんの初登場シーンももっと先にする予定だったんです。
なのでこのシーンをたまたま描いて実際に出来上がったものを見たときびっくり。「え、これ自分が描いたんだっけ?」と錯覚するくらい。

むしろこのシーンがあったからこそ、アプデでもっと澪音さんのエピソードを追加しよう。
「実は昔から誠くんのことが好きで、その思いを伝えられなかった」というキャラクター性をもっと強く見せようと思ったのです。


……と、アツくなって来たところで第2回はこれまで。

OKOME Sequencer 2023/11/15 20:32

制作的刺激を得られない日だって

制作的刺激が得られない日。
それは制作の進捗がない日や、制作に関しての情報を何も得られなかった日のこと。

自分の場合よくありがちなのですが、1日中仕事漬けの日が多く仕事が終わった頃にはもう寝る前なんて日はまさにこれ。
「せめて寝る前にもなんか吸収しといたら?」という話かと思いますが、自分はそういう日は新しいものを吸収しないようにしています。


かわりに何をしているのかというと、少し前に得た知識の振り返りに使っています。
自分は浅く広くより、深く狭くの考え方のほうがどちらかといえば得意なので、寝る前は情報の定着と深掘りに使っています。

逆に新しいものを吸収するのは1日中余裕がある休日にしています。
自分は土日が必ず休みにできる環境で生きているので、新たなものの吸収は意外と安定していたりするくらいで、
むしろ想定以上のものを吸収しすぎず、掘り下げができる状態を維持できるようにしているくらい。

なのでSNSも必要な時以外は利用しませんし(作品やブログ投稿の確認くらい)メディアの情報もほとんど拾ったりしません。
最近はそこら辺の情報ならネットの伝言ゲームを通じて簡単に手に入る時代なので……。

おかげで流行りをリアルタイムで負えなかったりするデメリットはあるんですが、自分の場合はそうした情報から制作的刺激ってなかなか得づらいんですよね。


逆に元々持っていた知識を振り返っている時に分からない部分が出てきて、そこから気がつけば新しい知識を得ているといったパターンは結構あるので、やっぱり自分は深く狭くが体にあっている気がします。

制作的刺激が得られない日、というか新しい知識を得られなかった日、皆さんは何をしていますか?

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