三点リーダーのつかいどころ
「……」と表すコイツは三点リーダー。
みなさんが使う時どうやって打ち込んでいるかは用途は様々かと思いますが、
自分は「てん」と入力したあと変換して使っています。
パソコンやスマホを使う時、もはや使わない日はないと言っても過言ではない存在です。
三点リーダーを使うことで、会話表現に幅を利かせることが出来るのがなかなか便利なニクいやつ。
例えば、発言に自信がない時。
「今日休みだっけ?」→「今日休みだっけ……?」
某賭博系漫画のように語尾をより強く強調したい時。
「僥倖!」→「僥倖……!」
思わせぶりな雰囲気を出したい時。
「ごめん、今行くよ」→「ごめん……今行くよ……」
とまあ、様々なシーンで使えるのでつい使いがち。
しかしどんな美味しい物だったり、美しい物だったりしても、
使いすぎてしまうと流石に飽きてしまう。
それは、日常でもそうですがシナリオでもそう。
全てのキャラの、全てのセリフの語尾に「……」が入っていたら、
「全員何か企んでるのか?」「暗いなぁ」という印象を持たれてしまいます。
もちろんその作品のイメージが鬱よりの暗い作品なら、
その雰囲気を保つために三点リーダーを用いるのは正解。
先程例を上げた某賭博系漫画、福本伸行先生の作品なんかは、
その三点リーダーを多用することでナレーションの力強さを演出したり、
登場人物が唖然とする様を表現することに成功しています。
ただ、あまり鬱要素のない明るい作品で三点リーダーが多いと、
キャラクターの表情とセリフの感覚が一致しない違和感を生み出してしまうことがあります。
このように非常に便利な三点リーダーですが、使いすぎには注意ということ。
そう、こういうものには つかいどきがあるのじゃ!
あと、小説を書く時のルールとして三点リーダーは2つセット(偶数)で使うというルールがありますが、日常会話で使うときは別にコレにならう必要はないと思っています。
(自分は2つセットで使うクセが付いてしまっているのでついついセットで使っていまいます)
なんならノベルゲームとかで使うシナリオなら、べつに三点リーダーを奇数個しても良いんじゃないかなぁと思っています。
小説には最終的に出版した時、紙に文章を書くという性質上、そういうルールがあったほうが書き手も読み手も三点リーダーを使いやすいと思いますが、
ノベルゲームは画面にどういう風に文字を演出するか、という紙媒体の小説には出来ない表現技法が試せる場である故、より良い演出が出来るという理由がある限りは三点リーダーを自由に使って良いと思っています。
使ってみれば使ってみるほど便利な三点リーダー。
ご利用は、計画的に。