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OKOME Sequencer 2023/07/14 20:08

三点リーダーのつかいどころ

「……」と表すコイツは三点リーダー。

みなさんが使う時どうやって打ち込んでいるかは用途は様々かと思いますが、
自分は「てん」と入力したあと変換して使っています。

パソコンやスマホを使う時、もはや使わない日はないと言っても過言ではない存在です。


三点リーダーを使うことで、会話表現に幅を利かせることが出来るのがなかなか便利なニクいやつ。

例えば、発言に自信がない時。
「今日休みだっけ?」→「今日休みだっけ……?」

某賭博系漫画のように語尾をより強く強調したい時。
「僥倖!」→「僥倖……!」

思わせぶりな雰囲気を出したい時。
「ごめん、今行くよ」→「ごめん……今行くよ……」

とまあ、様々なシーンで使えるのでつい使いがち。


しかしどんな美味しい物だったり、美しい物だったりしても、
使いすぎてしまうと流石に飽きてしまう。


それは、日常でもそうですがシナリオでもそう。

全てのキャラの、全てのセリフの語尾に「……」が入っていたら、
「全員何か企んでるのか?」「暗いなぁ」という印象を持たれてしまいます。

もちろんその作品のイメージが鬱よりの暗い作品なら、
その雰囲気を保つために三点リーダーを用いるのは正解。

先程例を上げた某賭博系漫画、福本伸行先生の作品なんかは、
その三点リーダーを多用することでナレーションの力強さを演出したり、
登場人物が唖然とする様を表現することに成功しています。


ただ、あまり鬱要素のない明るい作品で三点リーダーが多いと、
キャラクターの表情とセリフの感覚が一致しない違和感を生み出してしまうことがあります。


このように非常に便利な三点リーダーですが、使いすぎには注意ということ。

そう、こういうものには つかいどきがあるのじゃ!


あと、小説を書く時のルールとして三点リーダーは2つセット(偶数)で使うというルールがありますが、日常会話で使うときは別にコレにならう必要はないと思っています。
(自分は2つセットで使うクセが付いてしまっているのでついついセットで使っていまいます)

なんならノベルゲームとかで使うシナリオなら、べつに三点リーダーを奇数個しても良いんじゃないかなぁと思っています。

小説には最終的に出版した時、紙に文章を書くという性質上、そういうルールがあったほうが書き手も読み手も三点リーダーを使いやすいと思いますが、
ノベルゲームは画面にどういう風に文字を演出するか、という紙媒体の小説には出来ない表現技法が試せる場である故、より良い演出が出来るという理由がある限りは三点リーダーを自由に使って良いと思っています。


使ってみれば使ってみるほど便利な三点リーダー。

ご利用は、計画的に。

OKOME Sequencer 2023/07/13 14:00

「Re:bible ~ぼくらの世界想像~」アップデートVer 1.1.0公開まであと10日

いよいよサウンドノベル「Re:bible ~ぼくらの世界想像~」アップデートVer 1.1.0公開まであと10日となりました。

自分の作業も最終チェックとパッケージ化といった最後の作業に取り掛かっている状況です。

しかし初版公開のときのようにカウントダウンをするようなことでもないので、
今回はこうしたキリのいいタイミングで都度報告させて頂く形のみになります。


途中、想定外に落ち込んだこともありましたが今はそんなのを噛み殺し、
公開まで頑張っていこうと思います。

今回は短いですが忙しいのでこれにて……。

OKOME Sequencer 2023/07/12 22:24

知識の栄養失調は「遊び」の不足

普段から目にするもの、聞くものが一辺倒になったり、
自分の考えていることがなにかに偏りすぎてしまったりしたとき。

それはまさに、知識の栄養失調状態


そんな状態になってしまうと……。

  • 視野が狭くなる
  • 考えが固定されてしまう

なんてことになりかねません。


自分はそういうことを「遊びを失った状態」と普段から思っています。

身近な「アタリマエ」の外に出たらどうなるだろう? とか、
物語の一場面で、全く別の展開になったらどうなるだろう? といった、現実では起こり得ないことを考えたりする想像をすることを自分は「遊び」だと考えています。


この「遊び」が最も得意なのが、好奇心旺盛な子どもたち。

しかし、歳を取るにつれ知識も増え、守るものやミライに向かうための方法を意識することになる。

成長につれて「遊び」は徐々に生きる上で介入しなくなっていき、
やがては「遊び」を忘れてしまう。


しかし「遊び」は取り返すことができる。
それが、エンタメに触れることだと思っています。

見る、知る、聞く。
受動的なソレでも「遊び」を目にすることは出来ます。

考える、作る、やってみる。
そこに行き着くだけで、大人になろうと「遊び」はそこにある。


先程、視野が狭くなったり、考えが固定化することを自分は「遊びを失った状態」と言いました。

それは、考える必要はない、そこに答えがあるのだから、生み出す必要もない。
そういう風にロックが掛かり「遊び」を目にしなくなる。

だからこそ「遊びを失った状態」であり、これこそが知識の栄養失調状態なのです。


ただ勘違いして欲しくないのは、この状態が決してダメだとか、悪いことというわけではないということ。

こういった話を、今将来のために必至になっている人に言うのは違うと思っていますし、やるときはやらなければならないのもまた人間。


だから、そういう努力の先に余裕が持てたその時。
「遊び」を意識する事ができるように、色々なモノを様々な目線で見て、興味を持つ。

あわよくば、そこから自分でも何かアウトプットする。
そんな「遊び」を持ち、知識の栄養をバランスよく取得できることこそ、自分の人生や心にとって幸福なんじゃないかなぁと自分は思っています。

そして、そういう「遊び」を提供する。
それこそがエンタメの使命である。

そう信じて、自分は今も制作を続けています。

OKOME Sequencer 2023/07/11 21:17

ホラーゲームって個人~少数人数制作ゲームの最適解なのかも

フリーゲーム、個人制作ゲーム、と聞いて最初に連想するゲームジャンルはなんでしょうか。

自分は、真っ先にホラーゲームが出てきます。

つぐのひ、青鬼、ゆめにっき、魔女の家といった、その手のゲームで有名なのが大体ホラー要素込みのものであること。

ひぐらし、うみねこなども猟奇、グロ要素が目立って有名になったことを考えると、やっぱりホラゲーこそフリーゲーム、個人制作ゲームの金字塔なんだと感じます。


考えてみればホラー要素って現代アートみたいなもんで、作者の個を一番出しやすい要素だと思うんですよね。

ホラーゲームってジャンルこそ存在しているものの、グロホラーなのかサイコホラーなのか、はたまた精神的ホラーなのか、作者一人ひとりで表現が変わってきます。

写真素材やキャラクター素材をどう加工するかも作者ごとに全然違いますし。

怖いモノって人によって違うということが、それだけの表現の広さにつながっているんだと思います。


あと、ホラゲーはノベルゲームと同等レベルで作りやすいんですよね。

RPGベースであればRPGツクール、アドベンチャー形式であればLiveMaker、ティラノスクリプトなどエンジンが多く使いやすいものが多いのも追い風。

実際、先程自分が上げたゲームもほとんどがRPGツクールで作られた作品ですし。


しかし、こう思うのも世代によって変わるのかなぁとも。

アドベンチャー形式でも選択肢でルートが変わるQTE形式のゲームは古臭いと言われますし、ターン制RPGは流行らないなんて言われている始末。

そうなると、今の若い子だったら自作ゲームのメジャーってなんだろう、音ゲー?

逆に自分より10~15年昔の人だったら、シューティングゲームとか格ゲーなのかしら。
昔、FLASHゲームにシューティングと格ゲー多かったし。

あと権利関係も緩かったおかげでポ○モンやF○、スト○ァイをモナー達AAを使って再現するゲームも多かったなぁ。


ただもちろん今でもホラゲーは多く作られていますし、自分からしたらホラゲーというのは考察要素強めな雰囲気が許されるラスト・リゾートのように感じています。

今回はホラーゲームって個人~少数人数制作ゲームの最適解なんだろねぇって話でした。

OKOME Sequencer 2023/07/10 20:57

高校生設定って使いやすいよね

Re:Bibleのシナリオを描いていて思った事がひとつ。
それはキャラクターの年齢設定って難しいなーということ。

Revive Noah ~ぼくらの世界創造~を描いた時、誠くん達は中学1年設定。
そして今回のRe:Bibleでは高校3年生設定。


Re:Bibleは良かったのですが、旧作であるぼくらの世界創造の方はちょっと悪い意味で「中学生らしくないかな?」と感じていました。

旧作を描いたのは大学生時代の頃なので、8年近く前の感覚を汲み取ろうとするのはなかなか難しいですし、結果、どこか中学生らしくない考えを持つ中学生キャラが生まれてしまったのかな~と感じます。


自分で作ったものに対する歪みは人にはより多く見えるわけなので、読んでくれた方はもっと違和感を感じていたんでしょうね(;´Д`)

そういう意味で、今回中学生→高校生にしたのは正解だったなぁとも。


高校生設定ってすごく使いやすく、大人になる一歩手前という時期であり、大人びたキャラがいても、逆にまだ精神が幼いキャラがいても違和感がないという都合のいい設定なんですよね。

しかも小中と違い、受験による実力の振り分け、親の手から離れていく時期という、一人の人間として色がより見えてくる時期でもある。

だからこそ高校生設定の作品って多いんだなぁ。


作品外でも永遠の17歳キャラしてる人は多いしなァ!!

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