Honey*Serious 2022/04/11 19:55

「ネコミミ異界の反逆者CFT」制作裏話

本日は、はじまりの日。「ネコミミ異界の反逆者」が公開された日です。
オリジナル版は7周年、CFTは1周年となります。


今回は、ネコ反CFTの製作秘話です。
フォロワー限定エリアはないよ。全部全体公開です。プレイ済みの方はぜひ読んでってくださ~い。

グラフィカルな部分

企画段階では、ウディタを使って見下ろしマップでリメイクする予定でした。
ですが、ある時気まぐれで描いたこちらのラフを元に、手書き調での制作を考え始めました。


そこから更に「この作品に込める想い」を考慮し、ツクールMVを利用しブラウザゲームとして配信することを決めました。

歩行グラ作りは、実は「白雪王子は抗えない!ぷらす」と「とくべつなひ(公開終了)」で練習していました。
今回はなめらかな動きにするためアニメのコマ数を増やしましたが、違和感のないコマ数を見つけ出すのに試行錯誤した覚えがございます。
ぽてぽてと歩かせるの楽しかったです。AnimeEffects様々です。いつもお世話になっています。

システムUIのお話

とにかく「ツクール特有のUIを削る」ことを意識しました。
手書きのふわっとしたグラフィックだと、ツクールのかちっとしたウィンドウ配置は合わないとか、リメイク前版のUIに近づけるためとか、理由は色々ある。
選択肢カーソルのデザインと、ペシェちゃんの魔法が発動した時のメッセージ枠が個人的にお気に入りです。

ツクールのシステム面変更は全くもってできないので、様々なプラグインのお世話になりました。本当にありがとうございます……!!
どの方のプラグインをどのように使ったのかは、ゲーム内のタイトル画面→クレジットに軽く記載しています。

キャラクターのお話

●ペシェ
リメイク前版と比べて活発さが増し、ルシェ君に対して過保護になり、自身の価値観をかなり大事にするようになりました。
また、この世界の人々はひとり一つ魔法を持って生まれるのですが、本作を練る過程でペシェの魔法が「嘘をついた人の心を読む」に決まりました。

●ネージェ
元々の設定から大きく変更はしていませんが、スデンス邸での行動を変えたことによる変更とか、ナナとの交流シーンが楽しくなるようにとか、より気さくな方向へチューニングした感じがします。

●ルシェ
キャラ紹介などを書く際に、心の廃れ具合への言及にムラがあったので、今回はっきりさせました。
ペシェちゃんの明るさが強まったことにより、コントラストが一層強まったと思います。

●スデンス
人間を嫌うようになった理由や、ルシェを虐げなかった理由などを、自分の中ではっきり決めました。
スデンスさんは悪役ではありますが、100%悪い人とは言い切れない。そんな感じにできていたらいいな…。

●ナナ
リメイク版で新しく登場したキャラクター。世界観を掘り下げているうちに、自然と生まれました。
キャラクターデザインは、昔描いた設定のないネコミミ少女をモデルにしました。彼女をデザインする過程で、キャラデザの限界をひとつぶち壊した気がします。
EX-NORMALは自分の中でもかなりお気に入りになったお話です。

●ラティ
リメイク版にて増えたキャラクター…に見えますが、実はリメイク前版のおまけからいました。
CFT製作開始前までは、名前がときどき「ラテ」に表記揺れしていました。あと服の配色センスが壊滅的だった。
性格に関しては、リメイク前版公開から一年後あたりでざっくり決まっていました。
リメイクを決めて、衣装を練り直したらセーラー服になってました。

●ミリュー
実は、本作に登場するキャラの中では、一番最近にできた子です。髪色がすっごいお気に入りのデザイン。

●ルシェの母と、ルシェの友達
「Luce」を作ったときと比べて、描写がけっこう変わりました。
かつてルシェの友人だった少女は、実は名前も決まってます。明かすことはないでしょう。

●フローレ
この世界線では、彼は少しずつ「子ども」から離れていくこととなるのでしょう。
でも過去作でのアレコレが相変わらず残ってるんだよなぁ。それはそれであっていい。どっちもフローレだよ、と思います。

●ロリエンテちゃまと仲間たち
6年間で設定がかなりしっかり固まりました。最初期はけっこう性格違かったんだよなぁろりちゃま。
また、彼女の城で暮らしている使用人たちも新しく登場させました。
他に設定がふんわりある使用人さんは、料理人さん、工芸職人さん。今後出番があるかもしれないし、ないかもしれないです。


総括

ネコ反CFTは、ひとまずのゴールを迎えました。少し遅くなってしまったけど。
ですが、この作品そのものが終わってしまうわけではありません。
彼ら彼女らの物語は続いていきます。それがこの作品であっても、その続きや前であっても。
そして、この作品が届くべきところへ届くまで、終わりは決して訪れません。

これからも、よろしくお願いいたします。

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