【因果律 Inside The Memory】制作秘話8 Live2D編
こんにちは!しあんです。
今回は「因果律 Inside The Memory」の制作秘話その8 Live2D編まとめを書こうと思います。
※Xにもポストしているので一部重複しているのですが、ご了承ください。
※ノリとテンションが若干おかしくなっているため、かなり文章が乱れていますが、ご了承ください。
※かなり長文です。
前提
・当作品「因果律 Inside The Memory」はティラノスクリプトを使って制作したティラノスクリプト×Live2D作品です。
・Live2Dはキャラに動きをつけるために使っています。
「まばたき」の課題
前作「因果律 The First Contact VoiceVer(以降、因果律TFC)」のときは挫折したキャラの「まばたき」。
原因は
1、組み込んだ時、目を閉じたときにも「まばたき」の動作をしてしまい、目がぴくぴくしているように見えてしまう
2、Live2Dの機能でまばたき機能はあるのですが、最大3キャラを画面上に同時に登場させたら、同じタイミングで「まばたき」するんじゃないか?という懸念
2は因果律 Inside The Memory制作で気づいた課題でしたが、容易に想像は出来ました。
普通の状態で人間同じタイミングでまばたきするなんて不自然極まりない。そっちに目がいってしまってストーリーなんて頭に入ってこない。なんてなったら意味がない。
しかも、因果律 Inside The Memoryはキャラを9キャラ作るので、実際に組み込んだ後で発見して、戻し作業が大変になるのも目に見える。
ということで、因果律 Inside The Memoryで「まばたき」を使用するにはLive2Dモデル制作時点でこの2点の解決が不可欠でした。
「まばたき」の課題解決
でも、ストーリーの性質上、目を閉じるのはどうしても外せない。なら・・・
自動で出来ないなら手動でやるしかないじゃない!!
ということで、制作したのがこちら。
いい感じに「まばたき」出来ているかなと思います。
また、こだわったのはまばたきのタイミング。いますよね、あまりまばたきしない方とか頻繁にまばたきする方。これを取り入れてキャラの個性を出せないかと考えました。
また、これで課題点の2もクリアできるんじゃないかと考えました。
ということで、地味に全キャラのまばたきのタイミングを変えています。
衣装(制作秘話1)
今作は衣装変更が激しい(特に俊介)ので、どうしようかと考えました。
最初は衣装部分のみ差し替えにしようかと考えたのですが、差し替えたうえで、動きをさせるのが難しく、また思い通りの挙動にならないこともあって、結局モデルを増やすことで対応してます。
なので、俊介は5パターン作ってます・・・(画像はうち4パターン)
表情(制作秘話6、7)
表情一覧はExcelで管理。先に必要そうなものを書き出して、後は工数や実際に作ってみての残時間と相談しました。
衣装でキャラによってはモデル数が増えたこともあって、なるべく容量を軽くしたかったのもあったのですが、実際に作ってみると「あれ?これなくてもよくない?」というのもあって削ったものもいくつかありました。
今回ちょっと悩んだのは「青ざめた表情(恐怖)」で、元々はないけど表情が変更するときに追加されるというものでしたが、照れのときと違ってLive2Dで0→100%変更すると、青ざめ部分で目全体が隠れてしまい、実装したときに原画と同じように半透明にならなかったこと。
これは原画の時にあらかじめ不透明度を落としたものを作り、そちらをLive2Dに組み込むことで回避しました。
でもって、出来たのがこちら
動かすとこんな感じです。
いい感じで表現出来たかなと思います。
なお、それぞれ作った表情の数は以下の通りです(作ったものの未使用も含む)
俊介 :23
澪 :18
翔月 :18
冴 :15
龍馬 :14
さやか:12
真澄 :11
くるみ:14
静音 :11
また、表情一覧はメロンブックス様で販売中の設定資料集にて掲載しています(一部載っていない表情もあります)
■因果律 Inside The Memory 設定資料集
https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=2276584
組み込み前の準備
Live2Dでモデルを作った後に必要だったのは、組み込みの準備。
これで一番大変だったのは翔月。
性格がチャラいせいもあったのですが、よく動く。
viewerを使って組み込みの準備をするのですが、プレビューでは上手くいくのに組み込むとおかしくなる(逆もまた然り)でなかなか上手くいかない。
翔月だけで3時間は余裕で使っていたこともあって最後は半分運頼みでした。
結果はゲームでもご覧いただけますが、無事予定モーションの組み込みに成功。
ちなみに翔月のモーション数だけで5。俊介でも3だったので、「なんで主人公よりモーション数多いかな、翔月・・・(笑)」と思いながら作ってました(笑)
ちょっとしたこだわり
女性キャラを見て気づいた方もいらっしゃると思いますが、一部女性キャラの胸を揺らしています。理由としては
揺らしたい、その胸!(声を大にしながら)
その欲望1点です(笑)
また、揺らせ幅にもちょっとしたこだわりがあって
冴 > 澪 > さやか > くるみ = 静音
の順で胸の大きさを設定していて、それにあった揺れ幅(または揺らしていない)にしました。
イメージとしては色気のあるキャラほど揺れ幅を大きく、また学生キャラの胸は揺らせていないという感じです。
また、今作は鈴が大きなポイントになるのですが、鈴の使い方にはちょっとしたこだわりがあって、真澄のほうだけ少し鈴をバウンドさせるような感じにしました。
見比べてみるとこんな感じ。
今思うともう少し動かしてもよかったかなという気もしてます。
また、手首をクイッと上げるのもこだわりがあって、ただ腕を動かすのではなく、俊介は無意識に少し力を入れている様子を、澪は秘めた決意を表現出来たらいいなと思いちょっとした動作として取り入れました。
そして翔月の指差しポーズ、じつは2タイプあります。
この違いもただ、指をさすのではなく、それぞれの心情と表情に合わせたポーズを取らせたいなと思って2ポーズ用意しました。
(それでモーションが増えたのですが(笑))
気づいた方はいるでしょうか?
ゲームURL
そんなこだわりいっぱいのゲームは↓
https://novelgame.jp/games/show/8322
無料なので遊んでみてください。
Live2Dは下準備がかなりめんどくさいのですが、やっぱりキャラが動くと「おお!」となりますし、テンションも爆上がりしますよね。
ただ、下準備が、下準備があああ・・・!
記事をお読みいただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!