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開発裏話の記事 (4)

あるまソフト 2021/08/21 18:00

“究極のボツ絵”全部見せます


『斧鬼』タイトル画面ボツ絵

こんにちは、あるまソフトイラスト担当の『愛餓え男』です。

このブログを読んでいるという事は、きっとあるまソフトの作品を遊んでくれたことのある方だと思います。
『斧鬼』『怨溺』には、それぞれゲームクリアした人しか入れない“おまけ部屋”というものが用意されています。

そこにいつも『ボツイラスト』というものが含まれていると思うのですが……、実際の所、あれはボツイラストの中のごくごく一部にすぎません。

というわけで、今日は描いたはいいがおまけ部屋にすら実装されなかった【究極のボツイラスト】を一気に公開したいと思います!


『斧鬼』のボツイラスト


【ボツ理由】頼まれてない

これは没イラストの中では使われた方ですね。
実況動画のサムネイルに使われている方もいますし、……よく考えたらおまけ部屋にも置いてあったかも笑(おい)

「【ボツ理由】頼まれてない」とあるのは、これはただ単に自分が描きたくて描いた絵だからです。コンセプトアート風ラフです。
「斧鬼」は私にとっては可愛いキャラなので、そんなに怖く描いてません笑


【ボツ理由】頼まれてない

同じ理由が続きます笑

これは「あるまソフト」を立ち上げて「ホラーゲームを作ろう!」って話になった時に、とりあえず描いてみたゾンビの絵です。当時の気持ちは忘れましたが、私はゾンビものがやりたかったのかも……?

……いや、ただ単に「ホラー=ゾンビ」というイメージがあったんでした。

私はホラーものが嫌いで、映画は観たことないですし、ホラーゲームも一切やったことがありません。

流石に、サークルで何年もホラーを作っているので、勉強として触れたりはしましたが……。
サークルの会議で「バイオハザードの~」という話題が出るたびに、「私もプレイしておかなければ……!!」とか思うのですが、一切やってません笑



【ボツ理由】顔グラ実装しなくなった

斧鬼の初期はまだ方法論が確立されておらず、顔グラが必要なのでは、と思って顔グラと表情差分を作りました。そしたら、いらないって言われました笑

今見るとヘタクソですが結構気に入っている絵でもあり、印刷して当時通っていた絵の教室の作品展に出したこともあります。



【ボツ理由】頼まれてない
体育座りユイちゃんです。イメージとしては、斧鬼から追われてタンスに隠れているとき「いざとなったら包丁で戦おう」と気を張っているシーンですね。
これは自分用のイメージボードで、シーンのディティールを固めようと描いたものです。(今考えた建前)


【ボツ理由】頼まれてない
これは『斧鬼』という作品を象徴するイメージボード……で、す、が、趣味で描いたものなのでボツ以前の問題です。

モノクロのラフなのですが、この絵はもうこれで完成していると思うのであえてここで止めています。



【ボツ理由】こんなシーンはない

これも自分で勝手に描いたヤツシリーズです。こんなシーンはありません笑

ユイちゃんは私のお気に入りキャラなのでこうした落書きが沢山あります。
次はその最たるものをお見せしましょう。





【ボツ理由】頼まれてない

下着ユイちゃんです。これはただ単に下心で描いたものです笑
もちろん誰からも頼まれてません。ユイちゃんかわいい~笑




……さて、宴もたけなわ(?)というところで、次は『怨溺』のボツイラストです。

『怨溺』のボツイラスト

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あるまソフト 2021/07/27 19:00

「怨溺」開発の裏側 存在を消された幻のステージの謎

こんにちは。あるまソフトのタケ坊です。

早いもので、あと1ヶ月もすれば「怨溺 ―ONDEKI―」公開から一年となります。
最近はゲーム実況の影響か再び話題に挙げてくださる方も増えてきて、嬉しいかぎりです。

ふと、一年前に公開した予告映像を見返した見ましたが…
公開されたバージョンとは大きく異る点もあり、公開ギリギリまで手を加えていたことが分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=fckWePaO5Vo

そこで今回は、変更点を見ながら「怨溺 ―ONDEKI―」開発の裏側を少しだけお見せしようかと思います。
※「怨溺 ―ONDEKI―」序盤のネタバレが含まれます。



公開版には含まれないシーン

さっそくですが、予告映像には本編に含まれていないシーンがあります。
それがこちら…。(動画の0:16~)

見知らぬ部屋で主人公が目覚めるというシーンです。
実は開発中は、ゲーム開始直後にこのシーンが始まっていました。
つまり、「なぜか知らない場所にいるので脱出の手立てを探そう」という流れです。


ゲームをプレイしてくださった方はご存知かと思いますが、
最終的には以下の流れに変更されました。


■公開版の流れ
①バスに乗る主人公

②バスが崖から転落してしまう。
 山中をさまよい、謎の廃村にたどり着く。


③逃げ込んだ家屋にて、
 怯える男性と、謎の“怪異”登場。


④気を失い、目覚めたら死体だらけの井戸の中にいる。
 生き延びるめに、脱出を図る。


元のシーンは…影も形もありませんね…💦


シーン変更の理由

この大きな変更には、こんな背景がありました…。


……
………

開発後期のこと…
「見知らぬ部屋で目覚める」バージョンをプレイするも、何かが足りない…。
そんな思いを抱くようになっていました。

メンバーから出た意見として大きなものとしては、以下のようなものがありました。

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あるまソフト 2021/04/11 18:00

【怨溺】のキャラクターデザインについて

こんにちは、あるまソフトイラスト担当の『愛餓え男』です。


今回は前回に引き続き“デザイン紹介・キャラクター編”です!

第二回は【怨溺-ONDEKI-】のキャラクターデザインについて書きたいと思います。


【怨溺】のボツ案『プレ怨溺』の秘密

あるまソフト第二作目、【怨溺】の主人公『修一』。

その完成図がこちら。




修一完成図

……まずお話しておかなくてはいけないことがあります。
実は、【怨溺】という作品は一度、全部作りなおしてます。

まだタイトルすら決まってなかったころの、いわば【プレ怨溺】はいまと全く違う作品でした。ちょっと、ラフを見ていただく前に【プレ怨溺】の話をさせてください。



【プレ怨溺】の簡単なあらすじはこんな感じです――――――


主人公・修一はサイコパスクズ男。でもイケメンなので凄くモテます

そしてなんと、ヒロインが三人もいます笑
ヒロインA・B・C。

Aは元カ
Bは今カノ
Cは最終的に勝ちヒロインになります(他の二人は死にます)

元カノのヒロインAと心中しようとして失敗した主人公。

元カノは死にますが、主人公は死ぬ直前に怖くなって逃げだし、記憶喪失になって入院していました。
そして、その病院の看護師ヒロインBと付き合うことになりました。

しかしある時、主人公はヒロインAと自分が写った写真を見つけ、わずかに記憶を取り戻します。
失われた記憶を取り戻すため、ヒロインBと一緒にその写真の場所――心中をした場所に向かいました。

ですがそこには、嫉妬の鬼と化したヒロインAの怨霊が待ち構えていたのでした。
さらに主人公を怪しみ後をつけてきた探偵、ヒロインCも現れ……心中の舞台となった廃屋で、恐怖の体験が始まります……。


――――――――


【怨溺】では、おもに三人のキャラクター(と怪異)が登場します。
そして、完全にではありませんが『プレ怨溺』のキャラクターとそれぞれ何となく対応しています。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――
主人公 :『修一』
敵   :『怪異』⇒ヒロインA
ヒロイン:『春奈』⇒ヒロインB
脇役  :『木場』⇒ヒロインC
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

何故この話を前提でしておきたかったのかというと、怨溺のキャラデザはラフと完成品があまりにも違うからです笑

もともと二十台中盤だった主人公が高校生になってたり、
看護師だった春奈が女子高生になったり(ちなみに、名前はそのまま引き継いでます)。


木場に関しては性転換してるので笑


主人公『修一』のデザイン

では、改めて修一のイラスト遍歴を見てみましょう。

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あるまソフト 2021/03/16 18:00

【開発裏話】「読み物」の設計について

こんにちは。あるまソフト企画・実装担当の「タケ坊」です。

ホラーゲームをプレイしているとき、
ステージに落ちているメモや日記を読んで想像を膨らませてゆく…。
そんな経験はありませんか?
(「かゆ うま」などは有名な例ですね)

今日は「斧鬼」「怨溺」に登場した「読み物」について、どのような手法で制作したのか、開発の裏側をご紹介いたします。

⚠️注意⚠️
「斧鬼」「怨溺」のネタバレを含みます。


「ナラティブ」「環境ストーリーテリング」という考え方

弊サークルではナラティブによる環境ストーリーテリングを意識してゲーム制作を行っています。


なんじゃそりゃ??????

超ざっっっっくり説明すると…

世界の断片的情報を自分で拾っていくことで得られる、プレイヤー自身のストーリー体験

のことです。

例を挙げるなら、分かりやすいのは「斧鬼」の、このシーンでしょうか。

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