散文2 思いつきで言葉を組み合わせたアレです。 合成樹脂の白さ 指のひだを越えて 肺の楽園で あなたと泳ぎましょう 霧の皮に包まれた 目玉は置き去りにして 紫いろのなかみは あなたの肌のようで 染まりきらないのならば 砕いて混ぜるしかない 定量のわたしで 新しいわたしを作って 定量のあなたで 新しいあなたを浮かべる
散文 何となく思いついた言葉を適当に組み合わせただけのアレです。 きみがどこかへ行かないのなら わたしは黒いマジックで 愛の言葉を殴り書き どこかに埋めてしまいましょう わたしのなかに出口はない 沈む水の重さだけを 喉の奥にしみこませる 音の鳴る分割機 セロハンテープの切れ端が いつまでもこびりつく