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2020年 06月の記事 (12)

シャープペン10本勝負!第0回 ゼブラ「DRAFIX」

いよいよ始まりました。シャープペン10本勝負!今回は初回ということで、まずは基準となるシャープペンから紹介していきたいと思います。

スペックシート

  • 名前:DRAFIX(ドラフィックス)
  • メーカー:ゼブラ
  • 価格:300円(税抜)
  • 芯径:0.5mm(0.3mm、0.7mm、0.9mmもあります)
  • 長さ:約14.3cm(普通)
  • 太さ:約8.9mm(普通
  • 重さ:約8.4g(やや軽い)
  • 重心:ほぼ中心
  • 買える?:買えますが、売ってるお店は少ないかも。(2020/6/10)

初めての製図用シャープペン

実はけっこう古株なシャープペン、ゼブラのDRAFIXです。確か小学4年生か5年生くらいの頃に買ってもらったのが始まりでした。まず文房具らしからぬサイバーなロゴに引っ張られましたね。男の子ですもの。自分だけのかっこいいシャープペンが欲しかったんです。

そしてお値段も300円(税抜)というお買い得価格です。当時はおこづかいが1500円でしたが、それでも消費税分をおまけしてもらうと5本買えてしまうという…。お買い得価格でも中身は立派な製図用シャープペンで、通常の0.3mmに加え、0.5mm、0.7mm、0.9mmも揃っています。これはもう1本!と。そんなおねだりをして1本余計に買ってもらったシャープペンでもあります。

ペン先、グリップ、書き味

製図用シャープペンということでペン先には円筒状で長さ4mmのガイドパイプが付いていて、手元が見やすくなってます。たまに書いてるうちに文字を見失ってしまう微妙なシャープペンに遭遇することがありますが、まずこの見通しの良さがポイントの1つでしょう。いろんな機能を積むのも機能性はありますが、こういうシンプルな機能性も忘れてはいけないところです。

グリップは樹脂に溝が刻まれている…というよりは浮き出ているように見えます。樹脂軸でありながらこの凹凸により適度なグリップ感と風通しの良さを両立していて、使えば使うほど良さを感じる1本です。グッと力を入れすぎてしまうとちょっとだけ指が痛くなるけどね。先端部の奥が丸みを帯びた形になっているのも魅力の1つでしょう。デザインとしても製図用シャープペンらしからぬ柔らかさを表現していて、うまくやってるなと思ってます。

グリップの上にあるのは濃さ表示部(インジケーター)で、回すと濃い順から2B、B、HB、F、H、2H、3H、4Hと8種類の芯の濃さを表示することができます。いろんな濃さの芯を使い分けたい人に…と言いたいところですが、しっかりロックされていないため不意に回ってしまうことが多く、実用性としてはやや微妙な…。子どもの頃はこれを回すと芯の濃さが変わるんだ!と夢を感じたはずです。

書き味は…いいですね。見通しの良いペン先、風通しの良いグリップ感、10gを切る軽快さを武器に、スーッと書き進めていくことができます。安定感としては少し物足りなくなることはありますが、このバランス感がたまらないですね…。

クリップ、キャップ、消しゴム

クリップは見たまんまのシンプルなもので、少し短めなのでそんなに邪魔にはならない印象です。外そうと思うとすっぽり外すことができますが、見た目としても書いた時のバランスとしてもクリップを外さない方が好みです。

キャップには小さく「05」と芯径がプリントされてます。この数字フォントが妙に格好良くてね…。少しゆるめで外れやすいのと、使い込むとプリントがはがれてしまうのが難点かもしれません。ついでに言うと軸のプリントも使い込むうちにはがれてしまいます。プリントがはがれてまっさらになるのもそれはそれでいいのかもしれませんが、サイバー感が好きな人としては悲しい気分になってしまいます。ノック感は重すぎず軽すぎず、カチッとした音が少しうるさいかなとは思いますが、いい感触です。

消しゴムはあくまで非常用でしょう。もともと人並みに消えるくらいの消しゴムが付いていたはずですが、長い年月とともにすっかり消えない消しゴムと化してますね…。

チャック、安定感、そしてかる~く分解

先端部を外すと芯をがっしりつかんでいるチャックが見えると思います。この手のシャープペンでは一般的な3分割の金属チャックです。ごくまれに短い芯がチャックに引っかかってしまい誤作動を起こしますが、先端部を外すことができるので比較的修理しやすい部類になります。消しゴムにクリーナーピンが付いていないのが惜しいところですが、300円(税抜)というお買い得価格なのであまり無理は言わないことにしましょう。

分解とは言っても先端部とキャップが取れるくらいのもので、チャック部分は本体にしっかり固定されています。製図用シャープペンらしいカッチリとした書き味はここから来るのでしょう。がんばるとクリップや濃さ表示部も外すことができますが、初回なので…ここはひとつ許してもらえますか?

バリエーション

0.3mm、0.5mm、0.7mm、0.9mmという芯径バリエーションの他に、海外ではカラフルな軸で販売されているようです。日本でもファンシー文具コーナーで柄が付いたものを見かけることがあるので、気になる人はチェックしてみてもいいかもしれません。

DRAFTINGという角張った先端部になったそっくりさんも存在します。製図セットにちゃっかり入ってることが多いみたいですよ…。

まとめ

うれしい!

  • 安定したグリップ感と堅すぎない見た目。
  • 軽快でいて見通しが良く、価格以上に安定感のある書き味。
  • 先端部が分解できるため比較的修理しやすい。

物足りない!

  • 力を入れて持ってしまうと指が痛くなることがある。
  • 軸やキャップのプリントがはがれやすい。
  • 濃さ表示部(インジケーター)が不意に回ってしまうことがある。

評価

  • 作りの良さ:★★★ 15/25
  • 感触の良さ:★★★ 15/25
  • お買い得感:★★★ 15/25
  • 書きやすさ:★★★ 15/25
  • 合計 60点

これだけ持ち上げておいてこの評価かよ!と言われてしまいそうですが、あくまでこのシャープペンは自分の中での基準なのです。基準があるからこそ公平な勝負ができるってものですよ。さあ、はたしてこの基準を乗り越えるシャープペンは登場するのでしょうか…。

次回予告

奪い取るような勢いで…次回こそ本当の始まりです。

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