さむしんぐ設定その2
さむしんぐはいるんだ!
元妖怪屋敷に住んでました。夏目です。
と言っても別段陰惨な館ではなく、ただ古いだけの木造家屋でしたが。
重くておいそれとは開かない納戸の扉を「シャッ!」と音を立てて引き開ける妖怪とだなびらきとか、暑い夜に玄関を開けておくと台所から三和土まで駆け抜ける妖怪ただ走りとか、愛嬌のある連中ばかりでした。
そんなこんなでNOT HORRORシリーズにも毎回登場するわけです。
「妖怪」とか「精霊」という言葉にないニュアンスがほしくて「さむしんぐ」という造語で表現しています。
NOT HORRORのさむしんぐ達は大ちゃんがソシャゲ用に描きおろしたデザインを使わせてもらってます。あの絶妙な可愛さのおかげでシリーズの世界観が定まりました。
http://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ228191.html
今回は「くらやみ探偵団」から7柱?のご紹介を。
【一貫小僧】いっかんこぞう
上高地だか岡山だか、バブル期には恥ずかしげなペンションが建ってたあたり。もっと昔には、出たんだそうです。彼が。ただお経を唱えながら通り過ぎるだけの、有難いんだか辛気臭いんだか分からない奴ですが、なんとなく筋の通った男のような気がして、作中でもそのように描きました。
【一目入道】いちもくにゅうどう
まぁ見上げ入道みたいなもんだろうと決めつけて書きました。
妖怪の中には人語を解するけれど上手く発音できない者もいる。一目入道もそれで、訥々(とつとつ)と四字熟語で心情を語ろうとする。トムへの愛情があふれたヤツです。
【八咫烏】やたがらす
神武東征の折に山中で神武を導いた水先案内人という一般知識だけで書きました。山中なのに水先かよ! と内心ツッコミながら。今じゃサッカーチームの意匠の方が有名ですね。
【獅子】しし
大昔は獅子と言えば狛犬を指したそうで。だったら対がほしいですが、彼はパートナーに恵まれなかったフリーダムなヤツとして描きました。
【砂かけ女】すなかけおんな
砂かけ婆では花がないので若くしたんじゃないかと。夏目脳内では、江戸時代に春を売ってた小粋な姉さんです。
【ぬりかべ】ぬりかべ
夏目が語るまでもないでしょう。
あの性格は見た目で決まりました。なんか身近にいそうじゃありません?
次回は「ぎんいろ」のさむしんぐ達について語らせて頂きましょうかね。