店舗力の問われる2023年
お正月営業も終わりかなって感じになりました(ちなみにこの原稿の書き初めは1/6です)。今年も久しぶりにご来店の皆様にお会いできたり、元旦早々なのに地元でも無い遠征者さまに恵まれたりと嬉しいお正月営業でした。
大晦日も元旦もなく基本的には365日働いておりますが、店舗で多くのお客様もお迎えするこういう時期は全く疲労も苦にならないくらいにアドレナリン上昇で、私自身がワクワクさせて頂いている楽しいひとときです。なので、お客様に本当に感謝なのであります。
さて、新年の抱負というわけではありませんが年末にライブ配信して、その際に少しビデオゲームを中心としたゲームセンターでの今後の見通しについて語らせていただきました。
https://youtu.be/enC9JF2ZqV4?t=4417
(1:13:40くらいから)PR:私の担当チャンネルなのでぜひ登録お願いします^^/
要約すると・・・
現在の状況と、今後の見通し
世の中のコロナ回復基調の流れに沿って
■ メーカーサイドの収益確保が目立ってきた。それにより...
□ 既存ゲームの有償アップデートが多数予定されている。
□ 有償販促キット販売が増えている。
□ 従量課金(100円毎に対してのコンテンツ料支払いの増額)
□ 新製品や改造機キットが高額に。(円安や半導体不足も起因)
■ 社会情勢による運営コストの増加。それにより...
□ 電気料金の大幅アップ(うちの店舗で ※ 170% くらいの上昇に!)
□ 人件費の大幅アップ(最低賃金アップ以外にも人材不足が起因)
□ メーカー修理部材の価格改定でパーツ代値上げ
□ 物流コスト増(大型輸送を中心に運送費値上げ)
※ 金額は生生しいので伏せますが、同業者のの方にはお電話にお話ししたりしています。売電屋さんの撤退も多く、そのシワ寄せも喰らっています。
こんな感じで、店舗自体の運営コストが大幅に増える一方ですが売上の回復は見込めていないので、負担だけが店舗経営を圧迫する傾向にあります。
この辺は昔、コロナが明け始めた時が一番不安などと書いていた過去の記事の通りで、スピード制限が解除された時に我々の店舗は、そのスタートダッシュについて行けないのでは無いだろうか?出遅れた時に誰も助けてはくれないのでは無いだろうか?
そんな流れが来ているように思えます。
メーカーが悪いわけでも、世の中が悪いわけでもありません。各々が必死で生き残りをかけているだけなのでしょうから、それについて行けないビジネスモデルは泣き言を言ってみてもはじまらないのだと思います。
新型コロナが蔓延し始めて立てた我々の方向性
■ やれることはなんでも挑戦してみる。その中で...
□ 得意とするゲーセン事業に関連性のある新たな事業や収益手段の確立
□ ゲーセンに捉われないスタッフメンバーの教育と成長
□ 店舗(ご来店)が有ることのメリット生かした運営
□ すでに有る資産の有効活用(バックヤードの資材や筐体など)
□ 店舗ファンの拡大とサービス還元
□ アマチュア経営&運営からの脱却
そんな感じを目指して歩んできましたが、今回の運営コスト大幅アップの流れではウチだけでなくても多くのゲームセンターが厳しいと思います。
そこで、UFOキャッチャー®系(以下、プライズマシン)をメインとしたゲームセンターが最近多くなっている理由 につながります。
□ 回転率が良い=100円の消費スピードが早い
□ マシンの生涯寿命も長い
□ 従量課金がない(景品代が有るけど)
□ 消費電力が低い
□ 中身の景品次第でマンネリ解消可能
□ 誰でもわかりやすいゲーム性
□ ターゲットの年齢層が幅広い
など
決定的なのは、回転率とコストのバランスしょうね。テクポリもそっちにシフトすればいいじゃん。って意見もあると思いますが、なぜそうしないかと言いますと・・・
プライスマシンの店舗にシフトしない理由
結局、大手店舗さんと同じことをしても、資金力や多店舗展開の優位性で必ず負けてしまうと思っているからです。プライズマシンを中途半端に運用したところで、やはり地域最大という店舗があればそちらに流れてしまう客層であると思うのです。
ビデオゲーム店として当店は2001年に開店してからずっと100円店舗として営業しており、地域に1プレイ50円である店舗もまだ残っていた(現在は長岡市内で50円店舗は残っていない)時にも、「100円払ってでもこの店の方がいい!」って思ってもらえるお店を目指し、そのようなお客様に恵まれて今日現在も営業を続けております。
プライズマシンの顧客層は、それよりももっとライト層でコアプレイヤー層は少ない傾向にあります。なので、どうしても景品バリエーションは多方面かつマシン台数が多く必要、目的意識を持って来店されるよりもついでに寄って貰える立地などが必要になります。
プライズマシン運営を模索した時代がうちにもあった
実は当店も、15年くらい前に今のポップンミュージック、beatmaniaIIDX、ガンダムEXVS2XBが置いてある空間に8台ほどのUFOキャッチャーとそのほかにも数台のプライズマシンを置いて運営チャレンジした時期がありました。 まだ、映画館シネマチャオが2スクリーン残っていた時代だったので挑戦したわけですが...。
その時に勉強になった事として、 固定客だけではすぐにマンネリ感でプレイされなくなる。
だって、多くの人は一人一個取ったらその台は興味なくなる*から。
そんな当たり前のことでした。なので、流動性の高い施設(駅や、大型ショッピングモール、観光地)にくっつか無いと、郊外の固定客重視の店舗では仕入れの景品ロット数を捌ききれないし、お客様のニーズにも応えられないという現実でした。
*地方のプライズゲーセンだと、お菓子類が多くなると思うのですがその辺が、1つ取っただけで満足でない商品なので、一つの景品を複数チャレンジして貰えるメリットがあります。
小規模店舗が大手のマネをしてもダメ
店舗がここ長岡の要町という地域にあるメリットを活かすということはどういうことかと本気になって考え、人通りの少ない郊外の通勤道路沿いでもわざわざココまで来てくださるような、お客様へのメリットを提供するのが我々の営業スタイル だと私は考えております。
毎週のように首都圏より遠征頂くお客様がいらっしゃいますが、都内なら当店なんてよりもっと品揃えも多く、周辺施設にも魅力的な環境がたくさん有ると思うのです。そしてだからこそ、私は首都圏への店舗進出を行いませんでした。(何度かご提案を頂いたりしましたが断ってきました。)
テクノポリスの現在の営業スタイルが首都圏にあっても珍しく無いと思っているからね。
本来ならば我々がインフルエンサーになってムーブメントを起こす!くらいの勢いでゲーセン運営に取り組めればベストなんだと思います。私の気持ちの中にはまだ少しこんな考えが残っていますが、世の中のチャンスや切っ掛けが無いとゼロから行動できる立ち位置におりません。すでにゲームセンターという市場の顧客参加人数が減少し過ぎてしまっていると感じるからです。
次の一手は、スタッフメンバーの強みを活かす
内輪の話になりますが、現在コロナ禍を乗り越えて在籍してくれているスタッフたちを私はできるだけメンバーと表現するようにしています。Mドナルドさんとか大手同業者でもクルーと表現されているところもありますよね。あれは一緒の船に乗った乗組員の一人のように、共に目標に向かうメンバーであるという意味合いがあります。我々もコロナ禍で、その状況を乗り越えるチームメンバーとして各々の力を出し合い目標達成することを目指しております。
ゲーセンでしか通用しない店員にはしたくない。社会、異業種でも通用するように...そんな思いが私にはあります。もともと私の過去の経歴がパチンコ店の店長だった事にも起因しますが、社会から見下されるような従業員たちであって欲しくない。
そんな思いがあります。コロナ禍で常勤スタッフメンバーは人数絞っておりますが、週数時間程度の外部協力メンバーは増強して、多くのメンバーが店舗運営に携わることのメリットを生み出して店舗の活性化につながるよう努力中というところでしょうか。
最後に・・・
昨年末よりここ、Ci-enページのフォロワー増加強化を行っておりTwitterなどでもPRをしてまいりました。https://twitter.com/GC_Tecnopolis/status/1609135189460135936
その結果、直近1ヶ月間で今日現在9名様の新規フォロワー様の登録をいただきました。本当にありがとうございます。
無料フォロワーだけでも私たちのモチベーション維持に大変貢献いただいておりますので、感謝申し上げます。そして、レギュラープラン以上にご加入の皆様、500円〜の毎月のご協力だいだいだいだいだい感謝です。
そんなわけで、今回もレギューラープラン以上の方に来月稼働予定の新タイトル発表! いたします。(続く)
【 レギュラープラン/月額500円 】プラン以上限定
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