夏バテについて2024
https://www.youtube.com/watch?v=Kuegyaoy2hg
前（昨年の）動画
https://www.youtube.com/watch?v=NbJ4_QAtaLI
前回は夏バテとはどのような症状を指すのか・予防法について話ました
では夏バテとは具体的にどのような症状でどのように対処するのかを見ていきましょう
夏バテとは「夏の暑さによる自律神経系の乱れに起因して現れる様々な症状」と言われていますが、まずこの考え方がおかしいと思います
自律神経系の乱れによる症状であれば、夏に限らず起こりますし、精神科の薬を投薬すれば症状が改善することになります
ですが、実際には投薬・改善しませんよね
ということは別の原因があるということです
そもそも「夏バテ」という病名は存在しません
高温多湿の日本で起きやすい風土病みたいなもんです
日本には四季があるので、季節ごとに生活様式を見直し、その季節に合った生活をしないと病気になるのは当然ですが、西洋医学優位になり、東洋医学は迷信と言われるようになりました
ですが、日常生活をしている人で８月に２月と同じように厚着をして暖房を付けて生活をしている人はまず居ないでしょう
では夏とはどのような感じなのか
素問・霊枢・傷寒論を参照にした動画が以下になります
夏はだいたい五月五日前後に来ます。GW末頃と覚えてください
時候の病 夏
https://www.youtube.com/watch?v=Owp2PO7GTd0
次に夏土用が来ます。7月24日前後です。だいたい海の日の後だと覚えてください。
そして8月7日ごろに立秋が来ます。だいたい広島の原爆投下日前後だと覚えてください
夏バテは立秋以降に起こります
立夏から立秋までの生活習慣によって夏バテがどの程度深刻かが変ります
時候の病 秋
https://www.youtube.com/watch?v=6VgDvAXlwhw
まず夏に起こる身体の変化として
・胃の中に熱が籠る→食欲が湧かない→食事を抜いたり素麺など栄養価の低いもので済ませる傾向になる
・水の摂り過ぎで胃が冷える→冷えが心も冷やして心の病が起こる
（→昨今はエアコンをかけることで汗が正常に出ない→摂り過ぎた水は風呂（浴槽）に入って汗をかいて出す）
と変かします
イメージとしては身体に熱が籠る状況だと考えてください
熱が籠り過ぎた状況が熱中症です。電子機器でも熱暴走を起こしますが、人間に起こった状況が熱中症です
熱中症は急に高温になったときに汗をかけないことで起こる人が多いです
熱が籠らないように冷やさないといけません
昨今はエアコンの普及で暑さがだいぶと緩和されましたが、エアコンに当たり過ぎることによって起こる症状もあります
まずは熱暴走（熱中症）の対策ですが、熱があるんだから冷やします
他動画でも詳しく話していますので、その動画を見てください
https://www.youtube.com/watch?v=KffL4qZnr1k
https://www.youtube.com/watch?v=pVvL7lRd10Y
https://www.youtube.com/watch?v=ud9A3juqBPQ
https://www.youtube.com/watch?v=hvTTVkhUpxI
https://www.youtube.com/watch?v=wx2W1SO_83o
人間は汗をかけるので、汗をかいて体温を下げます。汗腺の無い動物は腹を地面に付けて内臓の熱を地面に放出します（奈良公園の鹿を観察すれば分かります）
ですのである程度汗をかくことは必要なことです。汗をかけなくなったら体液が無くなったということになり、熱暴走を起こして熱中症になります
湿気が高いときも汗をかけなくなるので熱中症になります（メカニズムは尺の都合で省略）
ただし、汗をかき過ぎると筋肉が突っ張ったり、心気が出過ぎて多動・目つきがおかしい・みぞおちが痞える・キーキー言う・昼夜逆転と言った症状が出ます
夏休みで夜更かししている子供は要注意です
GW明けに俗に言う五月病が起こるのは心気不足によるものかもしれません
ではエアコンをかけすぎるとどうなるか
エアコンをかけることで本来汗として出る予定だった体液が体表に留まる傾向になります
肉体としては汗をかいて体を冷やす準備が出来ているのですが、エアコンをかけることで体表が冷えて汗腺が閉じ、汗をかけないので特に血脈や肌肉に水が溜まります
肌肉に水が溜まるので、特に心あたりが無くても痒みが出ます（水毒）
水毒はエアコンをかけた部屋で長時間居て、見た目が色白の人はまず疑うべき症状です
汗をかきましょう
熱中症は熱暴走を起こした状態
夏バテは暑い状態で体を動かした結果、バッテリーが消耗した状態
（スマホを暑い環境で使うとバッテリーの消耗が激しいということを体感している人も多いと思いますが、人体でも同じように起こると認識してください）
次に夏バテの原因を見ていきましょう
（基本的に東洋学的観点です）
・若い間は陽気が充実しているので何とかなるが、陽気が衰えだすと冷えに負ける→高齢者ほど夏バテになりやすい
・体表の陽気・陰気も衰えているので、秋風が吹くと気が抜けて夏バテ症状が出る
・暑さで汗が出ることによるミネラルの欠乏（西洋学的観点）
・汗をかくと中が冷える→中が冷えるので粥などで陽気を補う必要がある（東洋学的観点）
・旧暦の夏時期（今でいうGW以降）に火が頑張れなくて相生の関係にある土を生み出す力が弱った
・夏土用の時期に脾臓（消化器系）を助けないといけない状況で冷水・アイスクリームを始めとした冷たい物の摂り過ぎ
・素麺などのど越しは良いが栄養価の低い食事（・胃の中に熱が籠る→食欲が湧かない→食事を抜いたり素麺など栄養価の低いもので済ませる傾向になる）
といった原因で夏バテを起こしている人が多いです
西洋医学では食事内容を見直して病気を治療するという概念がほとんどない
唯一あると感じたのは消化器系の手術後の食事のみ
胃腸が弱っているので重湯などの流動食を与えないといけないのに、スーパーの総菜（揚げ物）で済ませようとする人が多い
（重湯→三分粥→五分粥→七分粥→粥→白米と改善させないといけないのだが、一般消費者はいきなり油物を食べようとする）
https://www.gifu-med.jrc.or.jp/department/eiyo/meal/postoperative_diet.html
大豆がベスト。牛・豚よりも魚が良い。
乳製品は脾臓を冷やすため、摂り過ぎに注意
多くの日本人は体質的に合わない人が多い
昨今売られている栄養補助食品はホエイたんぱく質（乳製品）由来の物が多く、胃腸が弱っている人には向かないのではないか？
（摂っても消化しきれずに出ていく：要検証）
以上の理由で当店では夏バテには「脾臓を助ける漢方薬」を使います
症状や体質によって大きく違うのですが、薬用ニンジン主体の漢方薬を使います
（薬用ニンジンはスーパーで売っている人参とは完全に別物です）
今年は8月後半に雨予報の地域が多いため、胃腸障害が出る人が増えそう
雨が降ると体表が冷え、血流が悪化することにより水毒症状が起こり、頭痛やめまいといった症状が起こります
（西洋医学的には気象病と言われますが、東洋医学的には水毒が起こっているだけです）
エアコンのかけすぎでも水毒を起こしますので、汗をかけるようにバランスの良い食事や運動をし、気を巡らせることが必須になります
気の巡りが良くなると、釣られて水と血も巡ります
水が巡るので水毒症状は解決します
また、その人がどれだけ弱っているかというのは声を聴けば分かります
本当に弱っている人は声を出せません
YOUTUBEで地声配信している人でも声の張りでその人が健康かどうかある程度分かります
エアコンのかけすぎで調子が悪い・悪天候時は調子が悪いと言う人は、対処療法に頼る前に栄養補給（保健薬でも可）と一時間程度の散歩を行ってください（適度な運動と言っても理解できない人が多いため、もっとも簡単で効率的な運動を言いました）
