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ウディコンの記事 (1)

第16回ウディコン参加作品感想メモ

第16回WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)で茶川あくたが投票した作品の感想まとめです。
投票コメント大体そのまま+一部追記しています。

直接的なネタバレはないですが、「ここがよかった~」と知ることでプレイ体験を損なう場合があるので、気になっている作品がある場合はご注意ください!


【備考】投票した作品について
ゲームクリア(エンドロールが流れる)まで遊んだ作品に投票しています。
(複数ENDがある作品は1つ以上到達したもの)


◆第16回ウディコン参加作品感想

【#2】LIGHT OF MANA

麻雀のように役を揃えて、組み合わせて強力な攻撃を繰り出せた時の気持ち良さ!
システムもグラフィックも恐ろしく洗練されていて、とにかく快適で楽しさが途切れることなく遊べました! システム面の快適さで癖(ヘキ)を効率よく摂取できる構造、好きです。
クリア後のメイキングも作り込みや様々なこだわりを垣間見れるので必見です。

【#8】チーターは無理ゲーを走る

無法インフレvs合法チートのパズルRPG。チートが使えるからといって楽勝でもなく、いかにルールを利用し攻略法を見出すかが面白かったです!死に覚え前提であるもののヒントも親切。
性能的にもキャラ的にも絶大な安心感を与えてくれる、不死鳥タンク某(それがし)和服お姉さんのヒスズさんが好きです。

【#9】イルシェラート -Ilshet tot Nostiltowi-

アイテム作製が楽しい!素材も生成アイテムもユニークで、自分だけの最強のアイテムを作れる!アトリエ系合成が好きな人にもおすすめ。
アクション部分もスキル別に付与効果を設定でき、アイテム作製も併せてプレイヤーの数だけ戦い方がありそうなシステムで、他の方のリザルトを見るのも楽しかったです。レベルが比較的さくさく上がるのも気持ち良かったです。
物語面は多少あっさりめの部分はあるものの、徐々に垣間見えていく世界構造や歴史など、一癖ある練られた世界設定に涎が出るタイプは大変美味しいと思います。おすすめ。

【#10】±0 -Black Rain-

幻想的な画作りが素晴らしく、UIも演出も各ステージもこだわり尽くしで遊んでいて満足感の高い作品でした。
食べ物アイテムが多いのも好き。日本支部で暮らしたい……。
アイテム欄からスマホが触れたり、支部長にお土産を渡せて反応を見たり、進行上は必須ではない要素にもこだわりがたっぷり詰まった作品でした。

【#11】水底の記憶

祭りや蝉や雨の音など、夏のノスタルジックに浸れる素敵な作品。贅沢に一枚絵やアニメーションが詰め込まれていて、繊細な心理描写も相まって短編ながらもとても充実感があります。
お祭りの雰囲気やミニゲームもよく、射的はついパーフェクトを目指したくなるくらい熱中してしまいました。

【#14】Inifis

ひとつENDに辿り着くのは簡単だけれど、噛めば噛むほど味が出る、探索も物語も旨味たっぷりの作品。断片的な情報から次第に判明する真実は必見です。叛逆ENDが好き。
道を塞ぐ系の敵は全て他の方法で避けられたり、ある場所で契約すると攻略が便利になったり、周回も容易でエンド回収の配慮も行き届いてよかったです。

リスペクト元であると公言されている作品のひとつ『シイの墓守』は私も好きな作品です。戦闘BGMがチップチューンだったり、冷たい態度を取ってくる(元)身内がいたり、ちょっとした共通点にニコ…となっていました。

【#23】魔王復活物語

うわァァ(略)親の顔(略)滑る床(略)!
唯一無二の体験を味わえる作品でした! 作中のメモや仕様に無駄なものはほぼなく、それらから攻略を導き出せた時の気持ち良さ……!メタ的な謎解き以外は親切なヒント機能があるのも、進行を妨げずよかったです。
物語はゲームを作った経験がある者は頷ける部分も多く、ゲーム作りをまた頑張りたくなるような作品でした。

【#35】グッドバイ

無邪気でさえある底知れぬ不気味さがただそこに佇んでいて、ごく短い作品なのに強烈な印象を刻み込まれました……。
最後の最後、うっすら予想はできていたのに声出てしまいました……。

【#47】「■」の多いダンジョン

詰将棋のようなパズルRPG部分が面白く、リトライも容易でスキル習得の塩梅も良く、大変洗練された美しいバランスの作品でした!
システム・物語・楽曲どれをとっても良く、30分前後でしっかり満足感を味わえました。ここまで抽象化された視覚情報でこんな熱くなれるのかと思うほどの終盤戦も必見です。

【#51】迷宮郷まよろば

終始「と、とんでもねえ~~」と息を呑んだり吐いたりするほど、すべてのマップに凄まじい熱量を感じた歩く画集。綺麗で可愛いマップもあるのですが、作品全体は萌え系ではないというのも良いです。
こだわりの髄で殴りつけてくるような視覚表現、物語性を感じる楽曲、繊細な音声表現……とお散歩ゲームとは思えぬ強烈な思い出が残る作品でした。
どのマップもすごいのですが、温泉街で煙を吐きながら走る列車が通った時はうわーーって声出ました。

【#54】放浪者セレナ~少女を救うため、闘技場で戦う女~

さくさく育成シミュ&戦闘、小気味よいテキストと個性派揃いのキャラたちが繰り広げる、心身屈強の格好良おもしろお姉さん主人公と、短編の中に旨味が凝縮されていて大変面白かったです!セレナさんが格好良くて本当に好き。
育成方針や戦い方によっても覚えるスキルが異なり、さくさくテンポで周回も容易なのでエンド回収も飽きることなく楽しめました。独自性エンド、本当に何??

【#61】やけくそ料理人と不良債権

料理×バズらせ×デッキ構築型ローグライトとテーマが抜群に良い!カードや仲間が増え、効果的に回せた時が気持ちよく、とてものめり込んで遊べました。寿司とハンバーグの同時要求は許されない。
ほぼすべてのUIに右クリックでヘルプ表示できるので、システム要素の数に対しすっとルールが理解できるのも親切でした。手堅い難易度でVERY HARDは多少の運も絡むものの、何度でも挑戦したくなる面白さでした!



◆余談:初めてウディコンでがっつりプレイ専した話

例年ウディコン参加作品はフォロワーさんの作品や気になる作品を1~2作触れる程度で、ウディコン期間中にがっつりプレイ専として参加するのは初めてでした。無論、作者側としても経験なしです。

個人製作ゲってやっぱりすげーいいなーーーと、一次創作に対する源泉的な「好き」を再認識できたお祭りでした。


きっかけはX(Twitter)で目に留まった『魔王復活物語』で、メタ攻略的な部分が気になり手に取ったのですが、味わったことのないプレイ体験で、クリアまでのめり込んで遊びました。
ちなみにクリア時ver1.00で、自力攻略でした。やったぜ。

大盛況インディーゲーム界隈のやれ品質だの話題作だの話に勝手に疲れがちな自分には、「まふも」こと『魔王復活物語』の尖り具合や、その内容がぶっ刺さりました(内容はネタバレになるので、ぜひ自分の手で遊んでください!)

個人製作ゲや一次創作ってやっぱりいいよね……と噛みしめたのち、ウディコン作品を漁るに至りました。ありがとうまふも。


今回投票まで至ったのは12作品ですが、これは全参加作品の71作品のうちのほんの一握りで、気になったけど未プレイのものや、他の方の感想を見て新たに気になったものも、まだまだたくさんあります。


個人的に特に好みに合致していたのが『イルシェラート』『放浪者セレナ』
ゲ制界隈超えて色々な人に薦めたいのは『迷宮郷まよろば』『やけくそ料理人と不良債権』あたりでしょうか……。

でも過去の開催含め本当にたくさんの作品があり、上位(候補)でなくとも自分に刺さる作品が絶対あるので、自ら探すのも楽しいと思います。
投票期間(~8/20)が終わっても作品はそこにあるので……


X(Twitter)で作品名やウディコンでパブサして他の方の感想を読んだり、一緒にお祭り参加してる感があって楽しかったです!

いつか作者側として参加したいなと、ほんのり思ったりでした。

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