VXace 素材管理の謎
「MF 歩行モンスター&顔グラ」素材集ですが、最終的な確認も終わりまして、各種販促画像作成や登録作業も済みました!
もうすぐDLsiteでも販売開始となると思いますので、もう少々お待ちください。
今回の素材集も対応ツールの中にRPGツクールVXaceが含まれています。
「はじめにお読みください.txt」のVXace用素材の「素材の適用方法」という項目を書くにあたって試しに「素材管理」画面からインポートしてみようとしたら壁にぶち当たりました。
RPGツクールVXaceの「素材管理」の仕様、謎過ぎる。
透明色と半透明色を指定するウィンドウが出てしまうのです。
しかも透明なはずの背景が白になってるし。
自分の作成した素材が悪いのかな、と思い以前購入したVXace用の公式DLCの素材で試したら、今度はふつうにインポートされました。
「いったい何が違うんだ?!」
ということで、1日中この謎の解明に取り組んでました。
実はこの問題、前回のピクセルモンスターパックのときもあったんですが、そのとき作成した「素材の利用方法」では「直接プロジェクトフォルダに入れてください」という説明になっていました。
たしかにそうすれば、自動的に適用されるので問題はないのです。
でも、なんか気持ち悪いじゃないですか。
で、結論ですが…
「結局よくわからん!!」
ということでした
ただ、とりあえずの解決策を発見しましたので、(今時少ないとは思いますが)同じような問題に困っている人のために情報を発信しておこうと思います。
まず、ふつうにインポートさせる画像を作成するにはGIMPが必要でした。
・うまくインポートできなかった画像をGIMPに読み込みます。
・GIMPで「画像」→「モード」から「インデックスカラー」に変換します。
なにやら変換のための設定ウィンドウが出ますが、重要なのは「最大色数」のところを「256」にしてください。他はデフォルトのままでいいと思います。
・「ファイル」→「名前を付けてエクスポート」を選んでpngで書き出すための設定ウィンドウを出します。
細かいことはよくわかりませんが、ポイントは「透明ピクセルの色の値を保存」にチェックを入れることと、プルダウンメニューから「8bpc RGBA」を選んでおくことです(16bpc RGBAでもよい)。
この書き出し設定をしておけば、次からは「名前を付けてエクスポート」ではなく、「(ファイル名)に再エクスポート」で大丈夫です。
これでOKです!!
ただし、次のように全面に描かれていて透明部分がもともと存在していないような画像は、どうあがいても透明色と半透明色を指定するウィンドウが出ます。
これは仕様です。なぜなら、RTPの画像などもBattleBack1のように全面に描かれた画像をインポートしようとすると、やはり同じようになるからです。
ただ、デフォルトで「透明色」と「半透明色」に表示されている緑色はインポート画像には含まれてないっぽいので、この場合はそのままOKしても問題ありません。
この緑色はデフォルトでかならず出るものなのか?それとも別の色になったりするのか?そこら辺を検証する気力はありませんでした…。
これは推測ですが、そもそもこの「透明色と半透明色を指定するウィンドウ」というのは、インポート画像に透明色が含まれていないと「エディターが判断したとき」に出るのではないか?ということです。
自分は今回の素材集の画像を、もちろん背景は透明のpng画像としてクリスタとPhotoshopで作ったわけですが、ひょっとしたらクリスタやPhotoshopで作るpngの透明情報をRPGツクールVXaceのエディターは認識できないのかもしれません。
ちなみに、クリスタやPhotoshopで作成した画像でも、レトロなドット絵ではなく透明な背景に対してアンチエイリアスがかかった画像のように、諧調的な透明度を含んだ、あからさまなフルカラーpng画像の場合は、インポートの際ふつうにインポートされます。
GIMPで行った操作というのは、あくまでも自分のイメージですが、一見背景が透明に見えるけどRPGツクールでは認識できない透明情報を認識できる形にするために、一旦「背景が透明のインデックスカラー」にした後、あらためて「RGB(色情報)とA(アルファチャンネル=透明度情報)」を明示する形でpngに書き出したという操作のつもりです。
それにしてもこの「透明色と半透明色を指定するウィンドウ」が出る機能というのは以前のRPGツクール2000やXPの名残であって、当時は対応しているpngがインデックスカラーのみだったのが、VXaceになってフルカラーのpngにも対応するようになったという、過渡期の歴史を見るようでした。