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片倉九時 2018/07/20 12:23

ライトノベルの「理想のヒモ生活」が大好きなので内容と世界観の説明する。

 『理想のヒモ生活』は元は小説家になろうにて連載されていたものを編集、書籍化に合わせて改変したものである。
 作者は渡辺 恒彦さん。イラストは文倉 十さんが手掛ける。

 簡単に物語を説明する。
 主人公の山井ゼンジロウがある日いきなり異世界に飛ばされてそこにいた女王アウラから「結婚してくれ」と頼まれて結婚する。めっちゃ簡単に言うとこういう始まりだ。
 つまり女王のヒモになるということだ!
 結婚から始まるラブストーリーですね。

 ここからが面白いのだが、結婚したゼンジロウは女王と結婚したからと言って王になるわけではないのだ。王配になる。
 王配とはあくまで女王の配偶者として立場で権力としては女王アウラ、王配ゼンジロウという順序になる。
 そして女王アウラはゼンジロウに女王のヒモとして後宮にずっと留まって欲しいという要求している。結婚はするし権力もあるけれど何もしてほしくない。これがアウラの要求でゼンジロウはそれを呑む形になる。ここにいつまでもぐうたら生活をしていい『理想のヒモ生活』が始まる。

 じゃあはいそれで終わりとならないのが物語ってもんで。ここからどうなっていくのか?まず女王アウラの世界を説明すると、男尊女卑で魔法は使えるが例えば異世界に飛ばしたりする特殊な魔法ができるのが王族などに限られていて大変貴重である。そのため王族の数が多いと国力につながるのだ。そして女王アウラの国『カーパァ王国』は南大陸でゼンジロウが飛ばされる前まで戦争をしていて勝利した国だが王族が少なくなっており女王アウラだけになってしまったのである。
 これは困った。じゃあアウラが誰かと結婚して子供を増やせばいいという話になるのだがちょっと待ってほしい。女王と結婚したものは権力を持つのである。そのものが女王アウラの地位を奪って自分が王になろうとしないといないという可能性はない。それに結婚する貴族はそれだけで王家と連なるというだけで地位が上がる。一応大戦を勝利した国であっても内輪もめで崩れる可能性もある状態なのだ。
 そこで異世界から結婚相手を、結婚しても後宮で怠惰な生活をして権力に無欲な者を呼び出そうとしたのがそもそものはじまりである。
 こうしてゼンジロウが呼び出され、女王アウラと結婚するのだ。

 もちろんこれで収まる貴族ではない。上に書いたように王族はいればいるほどいい。そして偶然にもゼンジロウもカーパァ王家秘蔵の魔法。時空魔法の素質をもっていたのだ。つまり女王アウラじゃなくてもゼンジロウと結婚して子供を産む事も国としてはOKなのでゼンジロウの側室になろうとする者たちがあらわれるのだ。
 
 ではゼンジロウはどうするのか?それまでサラリーマンをやってたゼンジロウが貴族社会の中でどう立ち振る舞っていくのか?ずっと後宮の生活をしているという話だったのでは?

 まぁ、こんな内容です。めっちゃ面白いのでみんなも買ってくれよな!
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コミックも出てるぞ!
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 最新刊も今月末に出るぞ!

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 このラノベで俺が一番好きなキャラはフレア殿下。めっちゃ可愛いぞ!

 ちなみに俺がなぜこの本を手に取ったかといえば、イラストレーターが文倉 十さんだったのと、出版社が主婦の友社だったので「ヒモ生活に主婦の友社の掛け合わせってもしれー」ぐらいでした。中身とかなんもしらなかったね!



 

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片倉九時 2018/06/18 17:02

ふりふらというド速球を投げてくる漫画家「咲坂伊緒」さんのすごさについて。

自分は何かを足し算すれば面白い創作物ができていると思っている。例えばグラゼニだったら野球+お金。ダンジョン飯だったら冒険+魔物+食べるとか。その他今までの作品のいいところを抽出して何か他のものと足し算したりすることも創作の案だと思っているのだが、ここで咲坂伊緒さんの『思い、思われ、ふり、ふられ』を読んでほしい。

 ラブコメだ!ものすごいラブコメだ!読めば読むほどあま~~~いって言ってしまうほどのラブコメだ!

 でも、それだけで面白い。確かに恋愛に対して障害はあるもののこれは「恋愛」だけで勝負してきている。もしかして何か自分には気づいていないかもしれないが、それでもこの恋愛だけで面白いマンガを描けてしまう咲坂伊緒さんはものすごい力を持っているといえるだろう。
 少女漫画を読んだことがない人は一度ふりふらを読んでほしい。この甘さが少女漫画の核心なのだ。

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片倉九時 2018/06/11 12:00

マトリックスリローデッドを見た感想。『日本は文化財を有効活用できているのか?』

マトリックスリローデッドを見ました。そこで一番興奮したのが沢山のエージェント・スミスとネオが戦う時に流れている音楽を聴いたとき「あ!どこかで聞いたことがある!」と思ったときですね。
 で、このことを反芻してたら昔アメリカに莫大なTV著作権料を支払っているとかいうのを聞いて、あーこのことだったのかと思いましたね。つまりTV制作してる人たちがハリウッドで使われている曲をみんなこぞって使ってるってことですね。
 でもちょっと待ってください。今世界中でアベンジャーズインフィニティーウォーが流行っている中日本だけはコナンが流行しているのはそれだけ日本はフィクションの文化が育っている証拠だって見たんです。ツイッターで。
 そうですよね。アニメだって年に数えきれないほど放送してるし漫画やゲームもたくさんある。フィクション盛りだくさんですよ。
 そこで思ったのが日本は文化資本をうまくつかえてないのではないかということですよ。
 今季放送されてるアニメの音楽だってオリジナルだ。それがいくつもある。同じようにゲームだって今までいくつも作られているんだ。それらを有効活用できているのか?
 自分はTVでヴェネツィア特集されているときアニメARIAのBGMを使われているのを聞いたことがあります。でもそれぐらいです。
 日本は自国の文化資材をどれくらい有効に使われているのでしょうか?気になるところです。

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片倉九時 2018/06/04 12:00

なぜ暴走族はブンブン鳴らすのか?

きっかけは佐々木俊尚さんが車間距離を開けようっていう記事を紹介してるところからリンク
 この時「私は低速時はブレーキペダルなるべく踏まずエンブレで落とすようにしてます」と佐々木さんが言ってて、なるほど俺もそうしてみようと実践していたところ、駐車中にNにしとけば車が前に進まなくて楽だわーって思ってたとき、青になってDに戻すのを忘れて思わず思いっきりふかして『ブォォーーン』って鳴らしちゃったわけさ。
 それがまーなんかはずかしくってね。
 でもそれを経験して暴走族がなぜあんなことをするのか分かった気がするのですよ。つまり「見てほしい」ってわけですよね。
 俺を見てくれーーー!!って叫んでるんですよね。
 なぜそうするかといえば、寂しいとのではないかと思いました。
 寂しさゆえにバイクで叫ぶんですね。
 まぁ、うるさくてはた迷惑なのは変わらないですけれども。

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片倉九時 2018/05/28 12:00

映画「マトリックス」を見た感想 俺たちは選ばれし者じゃない

マトリックスの訓練シーンとイナバウアー以外の思い出がなかったのでもう一回見直してみた。

 そこで一番記憶に残ってるのが訓練シーンでもエージェントと戦う所でもなく、裏切ったちょび髭のおっさんのことだ。

 彼は長年の闘争に疲労して裏切るわけだけれどあれは普通の私たちのことだと思った。
 モーフィアスは救世主を探す定めがあり、ヒロインは自分の恋人が救世主だと予言者に言われている。だから過酷な現実に置かれても「正義」をなすために我慢できた。でも、なんでもない一般人のあのちょび髭おじさんは我慢できるだろうか?

 物語的にはあのちょび髭おじさんは悪い人間だろう。でもおれはあのおっさんをそこまで非難することができない。あのおっさんは最初はいい人だったのだろう。でも普通の人間は何年も過酷な環境に耐えることができないのではないか?

 あの裏切りは起こるべくして起きたのではないか?
 それは私たちの生活の限界を示していると思っている。

 どんな善良な人間でも長年過酷な環境にさらされるとダメな人間になる。それをマトリックスは示していると思う。

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