『君はこの国を好きか』 著者 鷺沢萠 を読んで
『君はこの国が好きか』は私が読んだ本の中でも心に残る作品の一つである。読んで考えさせられるし、題名だけでも何か考えるものがある。
ある日NHKの番組で東京の外人さんが営む料理店のインタビューみたいなものの最後に現れた二人の外人の女性に「あなたは祖国が好きか?」という問いに対して、「もちろん」と答え、片方は「私は嫌いよだっていつも戦争しているから。だから私は日本が好きよ」と笑いながら答える女性をよく覚えている。
またある日の番組で群馬の日系ブラジル人の子供の密着取材の番組の事である。その家庭では父親が働いているものの日本で働いていくことに将来性がない(その企業で)と語っている。そしてその子供は国籍を日本かブラジルにするか迷っていたのだ。そしてブラジルに選んだら彼女はブラジルに行かなくちゃいけない。そんな内容だった気がする。そして選んだのはブラジル国籍だった。
差別。迫害。未来。いろんなものを考えさせられる。『君はこの国が好きか』おすすめです。