野球選手でも経営コンサルができるというニュース
Yahoo!ニュースで野球選手が経営コンサルに道に進んで上手くいっているというような内容のニュースが出ていました。
セカンドキャリアとして非常に良い道を描けているということで珍しいニュースだと思います。多くの野球選手はそのキャリアをそのまま利用して業界内で活躍したり、タレント的な動きをする人が多いです。
ニュース内でもありましたが飲食店を始める人もいますが、こういうものは知名度や資金を活かすということはあっても、ノウハウがその人に存在しているわけではありませんのでリスクの高い行動になってしまいます。
経営コンサルになぜなることができたのか、これは一つの面白い事例です。
なぜ野球と離れた経営コンサルの道へ? 森本稀哲が語る新時代のセカンドキャリア
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2566fef15678ce13cdaa1d1a39d45cdffa37099
社会人でビジネスを経験していないと仕事ができないわけではない
野球をやること、それをプロレベルでやることで得られる能力はあります。
「1年でクビになるかもしれない中で結果を出すための試行錯誤」という部分です。打席に立つの一瞬であっても、それまでにどのようなトレーニングをして自分を作っておくのか、どう戦う分析をしていくのか。
これは事業を行うのと似た部分があるかもしれません。商品が自分自身そのものということでやっていることは一緒の要素が大きいでしょう。
単純な生まれつきの肉体能力・才能という部分だけではとてもプロの世界で生き残れることはないでしょう。なかには傲慢になってしまう人もいるかもしれませんが、生き残りとステップアップのために細かい試行錯誤を極限まで積み重ねてコンディションを作っていくはずです。
似ている要素があるということですが、このような例を見ると、必ずしも社会人として仕事経験を積んでいないと仕事ができないわけではないということが明確にわかりますよね。
自分の立場に置き換えて、今までのキャリアが良くないから今後も上手くいかないとか、出世や転職も上手くいかないなんてことはなく、全然違うことをやっていても、やりようによって上手く行く例はたくさんあるということです。
勉強ができると仕事は関係ない
勉強ができなかったから仕事ができない等の話はよく出てきますが、このような野球選手がビジネスの世界で成功しているということは、勉強自体は直接の成功とは関係ないということにもなってきます。
野球でプロレベルになるのに学校の勉強なんてしている暇なんてあるわけがありません。最低限はやっているのでしょうけど、一般のサラリーマンと比べるとそこまでの時間は取れなかったはずです。当然才能の問題というのはありますが、勉強してこなかったから仕事ができないなんてことも言い訳にすぎないということがわかります。
体育会出身者が特別に勉強をしてこなかったとしても就職で有利で就職してからも意外と仕事ができるというのもわかる気もしてきます。
何かに真剣に打ち込んだ経験が大事なのかも
仕事で上手くいくことに結びつくものとして勉強でもスポーツでも何かに真剣に打ち込んだ経験というのは大事なのかもしれません。
結局なんでもそれなりのレベルを超えていくには努力することが必要になりますし、創意工夫も必要となってきます。
スポーツのような肉体を使うものであっても、すべてが感覚なんてことはなく、しっかりと研究すること、頭を使うことが求められてきます。
実はそういう研究をしていくというのは対象が異なるだけで勉強と変わらないということになるのではないでしょうか。
問題解決能力は目に見えにくいものですが、このような何かに打ち込むことで着実に培われていくことなのかなとも思います。
今後もこのような例が増えてきてほしい
今後もスポーツ選手であったり、あるいは全然違う業種、アーティストであったり、タレントであったりというような例からビジネスの世界に入ってくる人ももっと増えてほしいような気もします。
一般人と異なる経歴を辿った人の感性というのは重要なものでもっと活かせる場があるような気もするのです。なかなかそのような場面が出てこないところもありますが、もっとそういう場が増えてもいいのではないでしょうか。
また、同様に一般の人も今の業種で働いているからといってずっと同じ業種でいなくても意外とその能力が他でも役立つということがあるのかもしれません。異業種転換みたいみたいな話がもっと出てくると、新しい発見ができる、違う視点で見れて上手くいくというようなことが出てくるのかもしれません。
今回のニュースからふとそんなことを思いました。