新作作りました~!
どうも僕です。
少し前、スランプの真っただ中にいた僕ですが、無題の作品集を出すか出さないかの頃なんとかスランプを抜け出したわけです。
実は無題の作品集の途中くらいから曲の作り方を変えたんですが、それが良かったのかそこからはもう湯水のごとく曲を作れるようになりまして、
世間はコロナだ、盆休みだ、GoToトラベルだ、などと言っている中、ひたすら部屋に籠って曲を作っていました。うんソーシャルディスタンス完璧ですね。
でまあ世間がこんな感じでバタバタしてるわけで、やれ営業自粛だ、リモートワークだと言ってるわけですが、
それっていつも経営者目線じゃないですか。
こんなに密を避けろって言われてても、電車にのって通勤しなきゃいけない人もいるわけで、商品の納期が遅れれば謝りにいかなきゃいけない人がいるわけですよ。
前職で営業マンをしていた頃、東日本大震災の時、未曽有の大災害なので色んな資材の納入が遅れた訳ですがそんな時、ひたすら客先に謝罪の電話を掛けつづけたり、運送屋に無理を言って便を出してもらったりとしたんでよくわかります。いつも従業員個人というのは無視されているわけです。
とまあそんなことを漠然と考えながら、普通の20代会社員女性の日常物語のような作品をつくってみました。
自分で自分の曲の説明するのはダサいと偉い人が言ってたんですが、せっかくなので説明というか注釈というかさせて下さい。
Living The Dream
~夢に生きる~
01_Last night.
その夜の続きをずっと探している気がする。何が楽しかったのかは覚えていないけど無償に楽しかった、その夜の続きを。
02_Dreamy.
夢の世界、穏やかで、形は分からないけど安心する、ずっと醒めたくない、、、醒めるって何?
03_Morning routine.
目が醒めるといつもの部屋、いつもの日常、手早く顔を洗い化粧をする。
朝の街並み、好きでも嫌いでもない景色を眺めながら駅に向かう。
04_Terminal.
目まぐるしい人、それぞれどこかへ向かって早歩きをする人々、話し声、足音、構内アナウンス、ノイズの海だ。ヒリヒリする。
05_In the train.
車窓を流れる雨に濡れたビル群、消費者金融の広告、その横には過払い金請求の広告、
湿った空気と独特の匂い、人の憂鬱がもし見えたらこの車両にはどれほどの憂鬱が溜まっているのだろう。
06_Social phobia.
オフィス街の人の群れ、みな足早にどこかのビルに吸い込まれていく。
毎日見る顔、一度も話したことは無い。恐らくこれからもないだろう。
07_Final destination.
電子キー式のエントランスを抜ける、奥にあるエレベータで12階へ行けば私のオフィスがある。背中が冷たくなるような気がする。
08_FxxKing boss.
上司がまた何か言っている。私はこの上司があまり好きではない、というか嫌いだ。
09_Busy and Razy.
仕事が溜まっている、上手く回らない頭、脳の処理速度が遅い気がする。
10_Coffee break.
昼休みオフィス近くの喫茶店に。ビル内のカフェは同僚に会いたくないので少し離れたここへよく来る。レトロで古臭いけれど妙に落ち着く
11_She so cute.
「彼女」は同性の私からみても魅力的だ。飾りっ気のない黒髪、少し潤んだような瞳は幼さすら感じさせるのに、言葉の節々や立ち居振る舞いにどこか蠱惑的な魅力も感じる。
12_Teenager.
店の前を笑いながら通り過ぎてゆく女子高生達を窓から眺める。全身から溢れるようなエネルギーを発しながら生きている、そんな時が自分にもあったのかなあ。
13_Nostalgia.
オフィスに戻り午後の仕事に取り掛かる。秒針の音ばかりが気になってしまう。
先ほどみた女子高生達のような時代を私は本当に生きてきたのだろうか
14_Stress.
山積みの仕事、誰かがキーボードを叩く音、昔の自分、この世に心地よい事などもはや一つも残されていないような気がする。
15_Call from her.
終業5分前、19:55分、見なくてもわかる彼女だ。
16_Drunk beat.
2件目を出た後、すこしふわふわとした足取りで彼女と歩く。雨に濡れたアスファルトにネオンが移り幻想的だった
17_Heroin.
そしてどこまでも深く沈んでゆく。。。
「イメージの世界は無限よ」彼女は言う。
18_Celtic.
「高原を掛ける、笛の音が響く」
19_China.
「幻想の物語の登場人物にだってなれる」
20_Islamic.
「その世界では貴女は王にだってなれるの」
21_Primitive.
「いいえ、貴方は宇宙そのものの始まりにだってなれるの、さあ」
22_Loneliness.
気がつくと見覚えのあるバーのカウンターだった。眠ってしまっていたようだ。
店主に丁寧に謝罪し店を後にする。女一人で泥酔できる店は貴重だ。
23_Wanna be Hero.
私は何ものでもない、でも何ものにでもなれるのなら、
せめてヒーローになりたい。
24_Endroll.