漫画『サ道』 サウナ×アカスリ
週刊モーニング23号 タナカカツキ(著)『サ道』
カーテンの向こう側に未知なる『ととのい』と題されて始まる今週の『サ道』
今週号のテーマは・・・『サウナ×アカスリ』(とうとう来たなこの時が)
アカスリは日本のサウナにおいて、近年出てきた『ウィスキング』と同じく
まだまだ、その真価が見出されていない素晴らしいものの一つだと思います。
主人公が友人から、その良さを力説され、初めて体験することになる
オススメの施設のアカスリ。施設サイトの宣伝文句には、
「アカスリのあと 休憩チェアーで『ニルバーナ』へ どうぞ」
(期待が高まりますw)
一コマでサラッと、まず先にサウナに入り(時間を合わせ)『ととのい』直後にアカスリを受ける順序が説明されています。かなり手間かもしれませんが、ここはかなり重要なポイントだと思います。自分の入り方は、そこでさらにもう一度サウナにはいり、その休憩タイムにて至高の『ととのい』へと向かっていきます。
そして、『母性そのもの』みたいなキャラのおばちゃんから施術を受け
その時のイメージを、ポエムのような台詞とともに
恍惚状態で空に浮かぶ赤ん坊と、こう表されております。
「この無防備な快楽は… 遠い記憶を呼び覚ます…」
それは赤ちゃんのときの肌の記憶
初めて世界に触れた人間の原体験
自分一人では生きていけない
与えられ得る愛だけが すべてだった世界…
・・・実は私も(サウナと合わせた)アカスリを初めて受けた時
まさに『一皮むけた』文字通り『無垢』な状態で
サウナトランス(ととのい)を迎え、ほんとに同じような印象を感受しました。
はがされて、やがて水に流されていったのはアカ(皮脂や角質などの汚れ)だけではなかったと思います。確実に。
そして、『このかんじ』は、退行系の音声作品の催○の誘導(喚起)によって
表現(再現)したい事そのもでもあります。
とまあ宣伝もそこそこに、
ばっちりハマると相乗なんてもんじゃない『サウナ×アカスリ』
母体回帰の一歩手前
生まれたて を 迎えさせ
リ・バース(再び誕生)するような
リバース(折り返し)を
肯定的になれることが自明の
非日常的な恍惚と安らぎの中
感じてみるのもいいかもしれません。