ゲーム基板が壊れるランキング

ゲーム基板が壊れる原因って?


一番多いのは基板に過電圧、コネクタの逆差しなんだけど、
そういう初歩中の初歩は除いて(割とやりがちだけど)、


故障するのはどういうときかってはなしをしていこうと思う。


まず一番多いのはコンデンサ抜けだ。

1枚目の写真を見てほしい。
わかりにくいかもしれないけれど、コンデンサが膨らんでいる。
これは電源まわりだととくに起こりがちで、
ひどい時には爆散する。
黄色い煙を吐いてね。


ゲーム基板はお世辞にもいいコンデンサを使ってないものが多いから、
経年劣化の進行もはやい。

とはいけ、ゲームなんて3年も動けばいいでしょって時代に
作っている製品で、30年も40年も使われる想定なんてしているはずないから、
そこを責めるのはお門違いかもしれないね。


膨らんだコンデンサは電気を蓄える力がなくなっているから、
さっさと交換するほかない。

爆散したら基板をさらに痛めるからね。


あとはコレだ。

見てもわかんねーって?

これもコンデンサの容量抜け。

見てわかりやすいものを選んだほうだ。
悪い場合は、外見では判断できないものもある。

コンデンサの中身は液体と紙だから、液体が蒸発したら
用をなさなくなる。

蒸発した痕跡があればいいけれど、ない場合は
手当たり次第に交換するほかないわけだ。

コンデンサの頭がブツブツ白っぽい、
コンデンサの下あたりの基板が粉っぽいというのが
危険信号だな。


最後はコレだ。
電池切れ。

基板のなかにはコピー対策として電池が乗っているものがある。
この電池は超長寿命で、10年くらいは動くんだけれど、
5年ごとにメーカー交換を必要とする。

電池が切れると、中身のデータがすべて吹っ飛んで、
二度とゲームができなくなるのだ。

そうやって、簡単にゲームをデッドコピーされないように
工夫してきたわけなんだ。

有名なのはスパ2Xやヴァンパイアハンターなんかが入っている
CPS-2だな。電池が切れたらおわりだ。


もっとも、切れるだけじゃなくって、画像のように
中身があふれたり、爆散して基板を傷つけても終わりだ。
電池の毒性で基板がグズグズになって二度と遊べないパターンもある。


アーケード基板は本当に「死」が定められたゲームが多い。
いまのうちにたくさん遊んで、ゲーセンに交換や修理費、
ノウハウを持った店員さんを育成する余裕を与えてあげて欲しい。

死んでからでは遅いんだ。
ゲームが消えてからでは、もう応援のしようがないからね。

リバースでは電池の交換も頻繁にやっていて、
メーカーが交換してくれなくなったから仕方ないんだけれど、
毎度「失敗して壊したらどうしよう」と恐れ慄いている。


オヤカタの持ち物だからいいけれど、ゲーセンだと会社のものだし、
おいそれとイジれないのかもしれないけどさ。
それでも壊れるまで放置なんてかわいそうだから、
予備の基板を買って、修理に挑戦できるくらい、
ゲーセンが潤ってほしいと切に願うよ。


つーわけで、まだまだ直していくぜ!!

一例として挙げた今回の基板は預かった時点で「完全に死」んでたけど、
こういう基板が増えないように、努力まいしんしていくつもりだ!!

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