【全体公開】気迫の筐体整備だ!!

さあ、ニコイチ・サンコイチ筐体づくりのはじまりだ!!

ジャンク筐体といってしまうと、元の持ち主さんに失礼にあたるけれど、
やはりお店でずっと稼働させていたものと違い、
倉庫などに眠っていた筐体というのはどうしても痛む。
寒暖差だけでも相当にやられてしまうものなのだ。


まずは筐体の清掃からはじめたいんだけれど、とにかく数がある。

そしてそもそも、オヤカタは体がバカだから、こういうものを
一日中いじるだけのパワーがない。

なにより知識もないから、そういった部分でも大変だ。


雨男ってのもあるね。
普段は晴れるのに、筐体を整備できるくらい
体調がいい日は決まって雨……。


さて、ブラウン管筐体の場合、モニターと電源の2つが
生きていればどうとでもなることが多い。
そこまでいろいろあるわけじゃないんだ。


もちろん、ネジのサイズだとか、金庫の鍵だとか、
機械的な部分以外にもたくさん気をつけることはあるんだけど、
総じてどうにかなる。


あとは塗装だなぁ。
錆を落として、塗装しなおす。
これができるのが望ましいけれど、なかなかどうして
時間も場所も限られる。


ああ、リバース秘密工房(特大)が欲しいぜ。
固定資産税が払えねえが……。


どうして突然筐体整備を?

まずは出会いがあったんだ。
ゲーセンから引き上げた筐体を持っているかたがいて、
このたび活用できるなら手放すということになった。
それで処分してしまうならウチで再生させようと。

で、GWに行く予定ではいたんだけど、
まさかまさかのコロナ大炸裂。

GWはどうも人は相当動きそうだったし、
リバースを開けるより閉めておいたほうが安全で、
かつ経費もかからないような状況に突入したから、
思い切って整備期間にしてやろうと。

まあ、リバースは徳島県の要請の範囲外(阿南市)だけどさ、
徳島県の県庁所在地である徳島市で「まん延防止」となると、
プレイヤーの8割が県北からやってくるから
事実上休業しか道がないんだよね。

だから、この時間を利用して普段はできないレベルの
筐体整備をやろうというわけなのだ!

プラス思考でいこう!!


そんなわけで、こいつが役に立つ日がやってきた。
25mプールを埋めるほど買ったからな!なんていっていた、
オヤカタ的最高プチプチ「リバーシブルプチ」を惜しげもなく使い、
基板や筐体整備をしていくぞ!

リバーシブルプチはちょっと特別な梱包材だ。
通常プチプチは片面は平べったく、
もう一方に気泡のプチプチがあって、指で押すと潰せるわけだけど、
こいつはプチプチを平べったい層が
サンドイッチするような構造になっているんだ。

するとどうなるかっていうと、強度が格段に増す。
ゲーム基板は金属であるハンダが剥き出して、
ちょっと触れるとプチプチが裂けちゃってクッション性がなくなるん
だけれど、その心配が少なくなるってわけなんだ。

当然のことだけど、静電気が起きにくい素材でもある。

オークションや個人管理の基板でよく無色透明のプチプチで
巻いている人を見かけるけど、あれはダメだよ。
色のついたプチプチは静電気が起こりにくい特別製なんだ。
すごく高いけど、管理の際には色付きを買おうな!


ゲーセンを残すをスローガンで終わらせないために

ゲーセンって、建ってりゃいいわけじゃないんだ。
いまはそれだけでも稀少で大変なんだけどさ、
バックヤード業務っつーか、裏方だとか、備品、技術があってはじめて
存続できるんだよね。

だから、ゲーセンが好きだ、ゲーセンを守ろう!
っていったり、考えるだけじゃまだまだ足りない。
見えない部分、ゲームの楽しさなんて皆無の、華やかさのない、
泥臭い部分も守ってあげないと続かないんだよね。
水面下の仕事ってすごく多いんだ。


例えばなんだけど、

これはアルカノイドなんかに使うパドルコンパネ。
もう作ってるところがないんじゃないかなぁ。
自作でオークションに出している人はいるけれど、
メチャメチャ高い。

ブラウン管もそうだけど、こうして生産技術がなくなると、
どうしたってゲームごと消えていかなきゃならなくなる。
見ていてワクワクするんだけど、どこかの職人さんが
額に汗して組んでくれたからワクワクできる。

そんなことを最近まで考えもしなかったけどさ、
リバースをはじめて、より切実に感じるようになった。

誰かが技術や製品を継承していかないと、
終わっちまうんだっていうことをね。


もちろん、こんな古臭いゲームなんてなくなっても仕方ないって
考えもあるだろう。


しかし、ゲーセンはどうだろうか?
ゲーセンってのは交流の場なんだ。

ゲーセンの外で知り合った奴と盛り上がる場?
まあ、そういうのもあるだろうけど、オヤカタはそうじゃなくって、
ゲーセンでしか知らないし、名前も知らない。
場合によっては一言もかわしたことがないけれど、
仲間だったり、ライバルだったりするような、
特別な関係があるのが魅力だと思ってる。

もちろん、その場で仲良くなってもいいんだけどさ。

こういう、一言も発さないけれど仲間やライバルって関係は、
自分の家でゲームをしてたんじゃ起こらないわけでしょ?

ゲーセンでしかできない体験だし、
ゲーセンだからこそ出会うはずのないライバルに出会えるわけだ。
普通に暮らしてたら「一言も話さない奴」と知り合いにはならんわな。

そんな特別な交流の場がゲーセンだから、
大切だと思ってるんだ。

ましてや、そいつらと月に何度も顔をあわせるわけだろう?
社会人になったら、年に3度も会ったら相当な友達だよな。
仲が良すぎて勘ぐられるくらいの仲だろ?

だからゲーセン仲間って、もはや家族に近い。
そんな家族みてーな連中が集まる場所を、
時代遅れだから、不要不急だからってカンタンに潰していいもんか。


オヤカタは判断するのは
「もうちょっとだけ待ってよ」
っていいたいんだよね。


最後に

きっと四国にはまだまだ筐体が残ってる。
でも、処分以外に道がない。
こんな時代だし、救える時間は長くない。2年もないかもしれねえ。
そいつらを拾い、直し、活用する方法を考えたいんだ。

リバースの運営費の足しにするというCi-enなんだけど、
お店の維持だけじゃつまんない。
つまんないよな?! 経費で消えてくなんてさ〜。


やっぱり前に向かっていきたいから、
整備するためのクラウドファンディングとかも考えているところなんだ。
10〜20坪くらいの倉庫さえありゃあ十分なんだけどね。
そこに自販機と休憩スペースがあれば、工房兼リバースの休憩室に
できるわけだし……。


ま、ゲーム基板なんかは直してやらないと基板が腐食して壊れちゃうから、
急ぎのテーマだと思う。こいつらは二度と生産されないんだ。
だから、1年でも2年でも長生きさせてやらないといけないと思う。


というわけで、まとまらなかったけど最後に欲を全開にしとこう。

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