【創作持論】キャラクターの動機をつきつめていくと、悪役がいなくなる

よく「蒼さんの作品に『本物の悪人は出ませんね』」と言われます。
これ、私の明確な弱点です(苦笑)。
どんなにトチ狂った人も、
「何故トチ狂ったのか?」
「どこで狂うきっかけに出会ってしまったのか?」と考えていくと、
生まれたときから悪だったはずがない、と
私は感じてしまうのです。
それと、話が通じるかどうかは別の問題なので、
昔は良い人でも今は話が通じない、という設定はよくやります。
しかし「根っからの悪人」の動機をどれだけ考えても
やはり最初は「食うに困った」とか
「親を殺されて復讐したのが始まりだった」(=復讐に快感を覚えた)とか
何か理由があるはずだ、という結論を出してしまうのですね。
なので、ものすごく気合いを入れたら説得できそうな
キャラクターばかり作ってしまう。
これは作れるキャラの幅が狭いということなので、
私の弱点でしかないのですが、
考えてしまうことは考えてしまうもので……。
なので、モブキャラが突然準主役に上がって来たりしたとき、
私の中ではごく自然な流れだったとしても
「こいつが!?」と言われることもあります。
そう、そいつも私の中ではモブでは無いのです……(笑)。
多分、性善説を信じているからなのでしょうね。
私が一生書ける気がしないジャンルは……ミステリーです(遠い目)。