【手折ノ四季ノ華】制作秘話!①
ロゴデザイン :砂穹とむ
霜月彗です(*´ω`)!
ボイスドラマ作品「手折ノ四季ノ華」を公開して1週間は過ぎましたので、そろそろ裏話を語りたいなと…! 以前の記事でも書きましたが、今回は決まったテーマでお届けします!
ちなみにがっつりネタバレするので、
まだ聴いてない方はぜひ聴いて下さいな(/・ω・)/!
YouTubeから聴くことができます☆彡
ボイスドラマ「手折ノ四季ノ華」
https://www.youtube.com/watch?v=Idq87CRyc9w
裏話①
さて! 皆さん聴いてくれましたか?
ここからはネタバレです!
必ず聴いた上でお読みください(*´ω`)
今回書く内容は、
①キャラの名前の由来
②タイトルについて
①キャラの名前の由来
お待ちかねの名前の由来~! 名前は結構色々考えたので、どんな意味があるのかなって推理した方はぜひ答え合わせしてほしいです…!(笑) ちなみになんですが、名前は台本を書く前に考えました。
・咲菜
→ 菜の花
春の花「菜の花」が浮かびました。春の花と言えば「桜」を思い浮かべる方が多いかなと思うんですけど、けっこうよく出てくる花なので別のがいいなぁと思って…。あと、黄色くて可愛らしい花がとても咲菜の性格に似ているなと思いました。
→ 咲菜 → 咲くな → 咲かない
咲菜の名前はこの作品の「結末」を表しています。成はご神木の器になってしまったことにより、四季の姫の清らかな力を取り込まねば生き続けることができませんでした。
成は木。四季の姫は花。そのため、花を取り込む、花を成の身で咲かせる必要があった。だけど今回、璃刹以外の姫は取り込まれなかった。
結果的に「咲かない」。
というわけです。ただ、結果的に璃刹は取り込まれた…というか自身で共に死を選んだので、少し違いますね。台本を書く前にこれらの名前等は決めていたこともあり、若干名前と作品の関係性も少し違っていたりします(*´ω`)
・鈴音
→ 鈴虫
鈴虫って夏の終わり、秋が近付くと鳴く気がするんですけど、夏と秋の中間にしたかった、なんて思いがあります。聴いた方なら分かると思うんですけど、鈴音って子供らしさもあるけど大人びたところもあるのです。なので夏の熱っぽい感じもありつつ、爽やかな秋の要素もある。そんな思いでこの名前にしました。
→ 鈴
凛となる小さくて可愛らしい鈴のようなイメージ。鈴音の可愛らしさを表現しています。
・穂高
→ 「穂」
穀物の穂先、身のつく部分である「穂」が秋らしいから。「穂高」の「高」は高飛車の「高」でもあるなぁと思いました。わりとそのままの意味です…!
・璃刹
→ 瑠璃
瑠璃は青色。冬は寒いので青のイメージがありました。
→ 璃刹の「刹」
→ 読み方が「せつ」。雪と同じ読み。雪なのでつまり冬。
→ 「刹那」であり「殺」と左側の形が一緒。
璃刹の名前は彼女の最期を表しています。「刹那=極めて短い時間、瞬間」であり、彼女の命は最後、一瞬で消えます。「殺」と関係あるのは成と死を共にしている、成のせいで死んでしまうため、その意味も少し含めていました。
・桃矢
→ 桃の花
春の姫である咲菜と同じ「春の花」の名前をつけることで、咲菜と関係があることを示していたりします。
・右近
→ 主人の右隣りにいる者。
・左近
→ 主人の左隣りにいる者。
二人共、通ずる名前がいいなと思い、右と左がつく名前にしました。個人的に二人とも気に入ってるんですがたまにどっちだっけ、ってなってました。危ない危ない。どちらかと言えば右の方が色んな意味で「上」というイメージがあります。右近は行動的。左近はどちらかといえば受け身ですね。右近が積極的に光を守ります。左近はそんな二人をサポートします。だから相性がいいです。だから右近は穂高に色々はっきり物を言い、左近は鈴音を受け止める包容力があった、とも言えます。どっちもいい男だね。
・光(照光)
→ 光る者。光を照らす。
そのままですね。「光」という名前で「光源氏?」と予想された方けっこういたんですけど、実は全く意識はしてません(笑) 確かに平安時代に出てくるなって後から気付きました。まさに光。存在だけじゃなくて性格も光のような人です。
・成(影成)
→ 影になる者。
そのままです。光がいるから正反対の存在。影。真名が「影成」って正直皮肉だなって思います。いくら側室の子だからってもっといい名前あったんじゃないのかって思いますよね…。成に対しては「可哀想」って感想が一番多かったです。ごめんよ成…。大丈夫、お兄ちゃんもお姉ちゃんも傍にいるから…。今度こそ幸せになってほしい人です。
タイトルの意味
タイトルは「手折ノ四季ノ華」。
・四季の花
→ 四人の姫のこと
・手折れ
→ 「手折る」という言葉には二つの意味がある。
①花や枝などを手で折り取る。
→ 成はご神木の器になり、「木」のような存在。結果的に光と璃刹によって「折られる(死に至る)」。
②女性をわがものにする。
→ 成は生きるために今まで与えられた女性たちを全て身に取り込んでいた。が、最終的に今回の姫は全て成の物にはならなかった。
咲菜は桃矢。鈴音は左近。穂高は右近。璃刹は光。
光と璃刹は成と死に至りますが、璃刹は幼少期の頃から冬の姫として存在していました。彼女が成に取り込まれずここまで生きていたのは「巫女の力があるから利用価値がある」のと、「光が手を出さないように根回ししていたから」です。つまり璃刹も成のものにはなっていない。
タイトルは成のことを示していたように見せかけて、姫たちは他の男性たちのものになった、みたいな感じですね(ちょっとややこしい)。
感想下さった方の中には「手折る」の二番目の意味を当てていた方もいてすごーい! って思いました。私もタイトルを考えるときに手折るの意味を知り、これにしよう…! と決めたのです。日本語って奥が深い…!
終わりに
今回の裏話はここまで!
次回は「キャラの生い立ちについて書けたらと思っています…! 次回も楽しんでいただけますようにー!(*'▽')