キャストさんにリテイクをお願いする時の内容
霜月彗です(/・ω・)/!
今回はタイトル通り。「キャストさんにリテイクをお願いする場合、何を基準にお願いしているのか」という内容になります☆彡
これは企画を立てたり作品作りをしている人や、声活動に慣れてらっしゃる方ならなんとなく予想はできるのではないでしょうか。とはいえ、リテイクをお願いする理由は人それぞれ。少しでもお役に立てるといいなぁと思って書いてみました…!
また、今後「言の葉便り」が作る作品に出たいと思って下さる方にもぜひ読んでほしいです。その上で応募をするかどうかの判断もしていただきたいなと…!
作品の作り方、キャストさんとの連絡方法も企画者さんによって様々で、私も私独自のやり方でやっている感じがします。むしろ私も書くことでこんなこと思って作ってるよ∼ってことが伝えれるので、ちょっと嬉しかったりします…!(笑)
※こちらの内容はあくまで「言の葉便り」が行っている方法です。他の企画者様は一切関係ありません。そのため、言の葉便りはこのようにしているんだな、程度に読んでいただけると幸いです。
リテイクとは
リテイクとは言葉だけで言えば「もう一度とる」という意味があり、その通り「もう一度収録をお願いする」という意味です。私がCV募集するときの必要事項には必ず「リテイクをお願いする場合があります」の記載を入れさせていただいております。
お願いすることが多いリテイク内容
①アクセント、イントネーションのまちがいがある
②キャラの心情、演技の方向とこちらのイメージに若干のずれがある
③息が入り過ぎた音声になっている(ぼふっと息が入っている)
④音割れしている
⑤別パターンをお願いしたい
基本はこの5つでしょうか…!
一つ一つ細かくお伝えします!
①アクセント、イントネーションのまちがいがある
これはそのままですね。言葉の正しいアクセント、イントネーションをお伝えして再度収録をお願いすることがあります。主に単語でしょうか。一応最新版のアクセント辞典は持っているので、それで私も確認しております。
こちらは主に関西方面出身の方にリテイクをお願いしたことがあります。関東と関西は普段からイントネーションが違うので…(私も西の方なので普通に話しててもイントネーション違う事が多いですし、リテイクをいただいたり事前に確認することが多いです)。
関東出身の方は普段から分かっていらっしゃることもあり、安心しきっておりますし、むしろ教えてもらう事が多いです…!(教えて下さる方々、いつもありがとうございます…!)
とはいえ、こちらのリテイクをお願いすることはほぼないです。皆さん確認されたり理解されていたり、仮に多少違っていても、めちゃめちゃお気持ち分かるので全く気にしないで欲しいと思ってます…! むしろ再度録ってもらうことになってすみません…! と思ってます…!
②キャラの心情、演技の方向とこちらのイメージに若干のずれがある
リテイクをお願いする理由のほとんどがこれです。
キャストの皆さん一人一人が素晴らしいお声と演技をお持ちだと思っています…! ただこちらのイメージが少し違っていた、というだけ理由でリテイクをお願いすることが多いので、リテイクは言わば軌道修正。キャストさんは何も悪くないので…! という気持ちを持ちながらいつもお願いをさせていただいております。
<例>
「ひどいなぁ。今の状態を見て笑うなんて」
例えばこのセリフがあったとします。私の台本はセリフの隣に「こんな風に演じて欲しい」という意味で箇条書きでメモを書くことがあります。
「ひどいなぁ。今の状態を見て笑うなんて」→ ちょっと笑いながら
こんな感じですね。前後のキャラたちのセリフを読んで「ああこのキャラはこういう気持ちなのか」とキャストさんは想像して演じて下さっていると思います。
とはいえ、全てのセリフにメモがあるわけではありません。むしろ全部メモを書くのはちょっと…企画者的には大変かなという気持ちも若干あります…。あとは読みながら感じて欲しかったりします。企画者さんによってはメモは一切なく台本のみ、という方もいらっしゃるので、台本の指示出しも人それぞれなのではと思います。
ちなみに私は自分がキャスト側の場合はけっこう企画者さんに聴くことが多いです。「このセリフはこういう気持ちですか?」「ここのセリフのもっと深い気持ちを教えてもらってもいいですか?」みたいな。聴くこと自体あんまりよくないのかな、と昔はびくびくしていたところがあったんですが(笑)、企画者さんはとっても優しい方ばかりで、皆さん丁寧に教えて下さいます。お時間を取らせてしまうことがちょっと申し訳ないと思いつつ…でも解釈違いで演じてしまうよりもしっかり理解したい気持ちが強かったりします。
これはあくまで私の場合です…! 皆さんには皆さんのやり方があると思うので、皆さんらしく行ってください(*´ω`) ちなみに私が企画者側であるときは、聴いてもらっても聴かなくてもどっちでも大丈夫です!(笑)
話が少し脱線しましたが、イメージと少しずれがある場合にリテイクすることが多いです。キャラクター、他のキャラクターとの関係、世界観、それら全てがセリフとつながっています。想像力や表現力が必要な世界ですので、どうか台本を楽しみながら、演じることを楽しみながら、この世界の住人になっていただけましたら☆彡
それにリテイク内容をお伝えすると、皆さんすぐに理解してくださいます( *´艸`)☆彡 それは皆さんが素敵な表現をお持ちだからなんですよ…!☆彡
そしてリテイクをお願いするのは「信頼」「期待」もあるのです。この2つがないならリテイク自体お願いしません。あるからしたいのです。絶対素敵な表現にしてくださると信じているので。そんな素敵な人達と一緒に作るから、全体が引き締まった素敵な「作品」になるのだと思います☆彡
③息が入り過ぎた音声になっている(ぼふっと息が入っている)
「はひふへほ」の言葉に多いんですが、マイクとの距離が近いなどの理由もあってか、セリフに「ぼふっ」と息が入ってしまうことがあります。
最初にいただいた音声でOKを出しても、いざ編集するぞ、と合わせるとき、セリフの音量とかもキャストさん全員合わせるようにしているため、音量を上げると息が入っていたことに気付いた、なんてこともあります。
もしかしたら編集ソフトでなんとかなるのかもしれないんですが、私の場合はなんとかならないので、リテイクをお願いすることが多いです…。皆さんの収録のときはお気を付けください…!
④音割れしている
これは③と似たような理由なのですが、「叫び」などのセリフに多いです。勢いがありすぎたりマイクと近過ぎると音割れが発生します。
波形を見れば分かると思うんですが、波形ってけっこうとげとげした感じの形ですよね? セリフとかによって形と大きさが変わりますし。それが真っすぐつながっている、簡単に言えば正方形とか長方形みたいな形になっていると「音割れ」していることになります。(画像とかなくてすみません…。分かりにくいかもしれないですが…)
あとは聴いて音が割れているなって分かったりもします。人によっては音が割れていてもったいない、と感じることが多いので、皆さんも注意してみてください…!(時間あるときにでも分かりやすいように画像用意できればと思います!)そして音割れは編集ではどうしようもできないので、リテイクをお願いすることが多いです…!
⑤別パターンをお願いしたい
場合によっては「別パターン」をお願いすることがあります。これは時と場合によるのですが、こちらのイメージを超えて素敵な音声をいただくことがあるのです。だからこそじゃあ私のイメージしていた音声だとどうなるのだろう…? とリテイクをお願いする場合もあります。そして編集時にどちらが作品として、キャラとしていいのか、と迷いながら使用させていただいております。
こちらに関しては訂正などのリテイクではなく、簡単に言えば上乗せ? のリテイクのため、お願いできるかお聞きする、みたいな感じですね…!
番外編
上記5つが私がよくさせていただくリテイク内容です。ちょっと番外編もお伝えできればと思います。私は「句読点」もけっこう意識していたりします。
<例>
「そんなに急いで、どこに行くんだ?」
こんなセリフがあったとします。途中で句読点がありますね。「、」がある場合、私はちゃんとそこで一回止めてほしかったりします。人によっては「そんなに急いでどこに行くんだ?」と演じる方もいるのですが、「句読点」も意識してほしかったりします。
<例>
「だってあの人私のこと何にも分かってないのよ。全然こっちの話を聞いてくれないしこの前だって自分の話だけして帰ったんだから」
このセリフは句読点がないですね。ですが息が続かなかったり一気に言おうとして違和感がある場合は、句読点を入れて演じていただいて大丈夫だったりします。さすがに私の場合はどこかには句読点入れることが多いので(笑)、あまりこのセリフはないかも…! むしろある場合は一気に言ってほしい場合かもしれません(笑)
セリフに関しては企画者さんによって意図や考えは違うと思います。そのため、気になる方は最初に聞いてもいいかもしれません(人によっては気にならない人もいるかもしれないですし、本当に人それぞれです)。
私の場合も時と場合によりますが、それでも「句読点」もセリフの一部だと思っております。なんとなく頭の片隅に置いていただけると嬉しいです(*´ω`)
編集時にお願いするリテイク
さてさて、大体お願いするリテイクは分かりましたでしょうか? 実は私の作品では、「編集時にリテイクが発生する場合」もあります。
キャストさんそれぞれのセリフを聴いてOKをお伝えしたあと、実際にキャラ達のセリフを合わせてみてちょっとイメージとちがうな、と感じる場合もあるのです。こればっかりはセリフを合わせてみないと分からない…。
どうしても皆さん別録りしておりますので、些細なイメージのずれ、などはあると思います。距離間とかもありますし。なのでその場合は個々でお願いすることがあります…!(そんなに数は多くないですが)
それに他にも理由があります。
「さらに素敵な作品になってほしいから」
です。それに、せっかく参加してもらうのなら素敵な作品にしたいのが私の願いです(*´ω`) 皆さんに時間をかけて録っていただいているからこそ、妥協はしたくないというか…! そして素敵な音声をより素敵に編集できるよう、いつもがんばりたいと思っています☆彡
終わりに
以上となります…! 大体こんな感じです…! もし伝え忘れていたことがあれば追加で書きます…! 少しでもお役に立ちますように…!
あくまで「言の葉便り」の場合、です! 私のモットーは「みんなで楽しく作る」なので、皆さんに楽しんでもらえたら一番嬉しかったります(/・ω・)/!
また何か浮かんだら書いていきます~!☆彡