やかろ 2023/02/24 23:38

「旅立ちの書を書いて眠い勇者は寝る前にお風呂に入りたい」裏話公開

「旅立ちの書を書いて眠い勇者は寝る前にお風呂に入りたい」をプレイしていただけたでしょうか?ある方にとっては、風呂に入りたい勇者と明日に風呂を回したい魔王の戦いに見えていたり、ある方にとっては「これって・・・」ってなったりしたと思います。それを踏まえ、今回はこのゲームは何だったのかを記事にさせていただきました。

ここから先はゲームのネタバレや死を含む表現を含まれます、ゲーム同様、読む方は自己責任ですのでご注意ください。


お風呂にいきたい勇者とそれを止めたい魔王の話に見えるお話

まず普通に何も考えずにプレイしたらこの物語のゲームと思われるかもしれません。実際作者もそう思えるようにストーリーを作らせていただきました。このゲームには色々な秘密が隠されており、それらを全て集めた場合、もう1つの物語がでてくるゲームになっています。

タイトル画面に隠されていた伏線

タイトル画面、全体的に白くロゴがあったので見にくかったと思いますが、ロゴを外すとこんな感じになっていました。


右手から何かしらの液体が垂れていますね。では次はロコの方を見てみましょう。

「お風呂」の部分に何かしらの液体が飛び散っていますね。そしてこのゲーム名自体がこの物語の全てとなっています。

主人公が眠い・疲れていた理由

タイトルにも書いてあり、さらに作中でも何度も主人公がいっていた「眠い」「疲れた」とは何のことか考えましたでしょうか?もちろん、お風呂といえば一日の終りに入りますし、何かをして疲れた、眠いということも考えられます。しかし作中を見ていればわかります。主人公「疲れて」いましたか?「眠そう」に見えましたか?


作中主人公は活発的で元気な少女でした。そしてプレイヤーの皆様、お気づきになったかもしれません。主人公「きき」はほぼ本音を話していません。一度だけ本音をいった部分はこちら。

主人公「きき」は嫌なことがたくさんあったけど元気にいきていた女の子でした。また「疲れた」というのは身体的にではなく「精神的」に疲れていたわけです。

また、眠い理由は道中に出ています。


睡眠と言ったら羊だよね!!ってなりますが、この羊が手に持っているものに注目。「何かしらの薬」を持っていますね。主人公ききが眠い理由は「睡眠薬を飲んだから」です。

井戸の試練と勇者の剣

魔王バスターブに敗れた後「試練に乗り越えてからきなよ」って言われたと思います。皆様「体重計」って乗るの嫌ですよね・・・・・・。「現実をみろ」というわけです。しかしそれは体重の話ではありません。そして主人公ききも試練前にいっています。「私が乗り越えるべき運命」と。

「21g」これは一体何の数字なのか。
これは本当化どうかは分かりませんが「魂の重さ」と言われています。

この時点で主人公ききは魂、またはそれに近い状態であるとわかります。この世界には異世界転生(または召喚)といってましたね。魂のみで楽しい(夢)の世界を彷徨っています。そしてこのゲームは一方通行。現実を曲げることはできません。

そして勇者の剣。つまり魔王を倒せる剣は「鋭利なナイフ」なのです。

「旅立ちの書」について

そもそも旅立ちの書が何なのか。少し見方を変えれば分かるかもしません。ききは「どこに旅立とうとしたのでしょうか?」


魔王討伐2周目の道中に敵として出現する「旅立ちの書」。よく見ると泣いており、また戦闘中も泣きながら語りかけてきますね?さぁ「この涙は一体誰の涙だったのでしょう?」また端に「kiki」と書いてあります。ききが書いた書とわかりますね。

そして戦闘は「決意を書き込み」ダメージを与えます、まだその都度旅立ちの書はセリフを吐いていました。


「がんばったよ」
「旅立つ私は勇者のようでしょう?」
「転生できたら、きっと素晴らしい。」


主人公が明るく違うことを言っているので、ゲーム中は分かりづらいかもしれませんが、上記で書いてある通りこれを「覚悟して書き込んだ」のはききです。さて、ゲーム無しでこのセリフを読んだら、どう思いますか?まるで「遺書」のように見えませんか?

そしてここからの戦闘は基本的ダメージは「4」で統一されています。何か、思いつく言葉ありませんか?

魔王バスターブについて


魔王バスターブは鏡を見た主人公の前に現れています。そう、これは主人公そのものというわけです。そして魔王バスターブは主人公ききが隠していた「本音」をずっとずっと語っています。このゲームは主人公が真実を隠しているゲームですので、主人公のセリフを全て隠せば、真実だけがみえるゲームともいえます。また魔王バスターブは赤い何かしらの液体を纏っていますね。

何度も何度も語りかけていますね、自分自身に。

また魔王との戦闘2周目の時、魔王は右手をかばっています、その右手にダメージを与えるとどうなったのか。

明らかに今までと違うダメージがでていますね。これを言葉に表すのならば「ふろはしにばしょ(26842844)」になります。

またこの後に魔王はききに「楽しかった?」と聞いています。これはこの世界が楽しいかを聞いているわけではありません。「ききの人生、そのものが、楽しかったのか」ということを聞いています。そしてききは楽しかったと思うと答えていますね。上記でききは精神的に疲れていたと話していますが、それでも「楽しい」と思える何かはあったようです。しかし・・・・・・・・・。

魔王は「とどまる意思」

勇者は「止まらぬ歩み」

勇者は魔王の右手を切りつけ、魔王を倒し、目的の風呂に到達してしまいました。先程もいった通り、魔王は本音を話しています。「楽しい」それもあったかもしれないが、それよりも「疲れた」が強かったのでしょう。とどまれなかったのです。

また魔王討伐後、勇者は「安息の地」へと旅立ちました。こちらも何も考えなければ、勇者がそこまでいけたんだな、で終わると思いますが、上記の記事を読んだ後にもう一度この文章を読むと、違う見方が見えませんか?「安息の地」へと「旅立った」のです。

その他伏線

さて、そもそも「眠い、疲れた」のにお家ではなく、何故お風呂にいったのか?もちろん鍵が閉まってたからゲーム的に仕方ないから、だけではありません。センメン城にてお風呂は「最期の間」と書いてあります。お風呂こそが主人公の最期の場所であり、現実で眠りについている場所だからです。


つまり、おふとんで眠ることはもう、できない。ということです。

よくよく床を見るとお風呂の方から赤い何かが伝っていますね。

最期に

さて、ここまでの情報を見ると主人公は「ただお風呂に向かった」わけではないということがわかります。もしかしたら、え、どういうことかわからない!!って方もいらっしゃると思いますので実装しようとしてしなかったあるお風呂のドットを公開して終わりにしたいと思います。「旅立ちの書を書いて眠い勇者はお風呂に入りたい」の結末はつまりこれ。




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