レトロゲーム愛を語る(1)『ファイアーエムブレム外伝』
私が最も影響を受けたゲーム、それが『ファイアーエムブレム外伝』です。
S-RPGの中で、最も機能美を感じるバトル曲は『ファイアーエムブレム外伝の自軍戦闘BGM』です・・・。
一番最初のマップに出てくる敵と、主人公アルムが戦う時に『BGMの尺と、ゲームのアニメシーンの尺が、完全にシンクロして一致している(アルム攻撃→敵反撃の1セットでBGMがピッタリと1ループ完了)』❕
ゲーム作曲家さんによる『実際のゲーム画面にピッタリ合うように設計された完璧なBGMデザイン』に気付いた時には感動しました・・・ゲーム開発に直接は関われない、BGM外注依頼ではなかなか出来ないBGM演出だと思います。これぞゲームミュージックの神髄❕🦆
【FE外伝の購入を決意した時のお話し】
子供の頃に、近所のお兄ちゃんに、服や玩具などの『おさがり』をよく貰っていたのですが・・・その中に『ファイアーエムブレムの攻略本』がありました。(ちなみにアニメージュなどのアニメ専門雑誌も山のようにありそこでナウシカ原作版にも出会う)
ずっと気になっていましたが、難しそうなので買う勇気が持てずに・・・数年ほど、攻略本を眺めては『これは一体、どんなゲームなんだろうか・・・?』と、攻略本を見ながら思いを巡らせていた記憶があります。
子供時代はお小遣いに限度があり、他に気になる最新ゲームも多かったため『ちょっと気になる程度の古いゲーム』はなかなか買えない状態でした。
しかし、ある日ついに『ファイアーエムブレムを買う決意』をするのですが・・・お店(八王子のファミコンショップ・パオ)に行くとお目当ての『ファイアーエムブレム』の横に『ファイアーエムブレム外伝』という謎のゲームが並んでおりました・・・Σ(゚д゚lll)
値段を見ると『ファイアーエムブレム外伝の方が千円以上も安い』・・・ゲームソフトの前で3時間くらい悩み続け・・・両方のパッケージ箱の裏をジロジロと見比べて、悩みに悩んだ挙句『お目当てのモノとは違うが、安くてほぼ同じように見える、ファイアーエムブレム外伝を購入』❕(後に普通のファイアーエムブレムを買って、思っていた以上に違うゲーム性で驚いたのはまた別のお話し)
お小遣い制度の子供にとって、やはり安さと言うのは魅力的でした。
ゲームプレイについて書くと、原稿用紙100ページ分の長さになるので省略しますが・・・色々とツッコミどころも多かったですが『想像以上に面白くて、ドハマリした』結果となりました。余りにも面白くて攻略本も買ったところ、隠し武器などがあり周回プレイ&やり込み・・・。
加賀サーガの根底にある『人間の営みと、愛のテーマ』・・・架空のゲーム世界にもちゃんと『人々の生活があって、それによって対立が起きて、戦争になってしまった』・・・そんな中での『様々な人間ドラマの発生』・・・表面上の設定を盛っただけでは表現できない『重厚な世界観』が、加賀昭三さん時代のファイアーエムブレムの魅力です。
■↓ 全てのS-RPGの中で、最も感動したシーン・・・
ネタバレになるので、なぜこのシーンが感動的なのかは伏せておきますが・・・ストーリー展開上で『なぜこのボスが、主人公のアルムにだけは攻撃してこないのか?』が判明するシーンは『人間の愛のテーマ』を感じずにはいられませんでした。
後に、ファイアーエムブレム・シリーズは大体プレイして、どれもゲーム的には満足度が高いモノでしたが・・・『世界観の重厚さと、そこから生まれる人間の愛のテーマ』という部分に関しては、加賀さん時代の作品は飛び抜けて素晴らしいなと感じています。
【最後に】
ゲームを遊んだ人の心に『いつまでも残り続けるゲーム作品』の素晴らしさ。
お金を出して買ったのに『このゲームを作って下さって、本当にありがとうございました❕』と、お客さん(私)に思わせてくれる素晴らしいゲームとの出会い・・・。
それだけクリエイターさんの『ゲームを遊んでくれた人を楽しませよう❕』という情熱や努力が詰まっているのだなと感じます。
【オマケ】
そんなファイアーエムブレム外伝を作り上げた加賀さんが、ゲーム業界引退後に、趣味のフリーゲームとして『ヴェスタリアサーガ』というS-RPGを作って無料で配布しております。興味がありましたら、ぜひDLして遊んでみてください。(外伝+弟子の方が作った短編外伝もあり)
↑ ボルガノ・・・ボルガーノ❔🦆既視感・・・
ヴェスタリアサーガ公式サイト - Wepage Site
http://site.wepage.com/vestariasaga
しかしFE系の礎を築いたクリエイターさんが・・・まさかFEリスペクトな同人ツールSRPG Studioを使って新作ゲームを作る時代が来るとは・・・例えるならば『ほりいゆうじさんが、RPGツクールで無料の最新ゲームを作る』くらい驚く出来事でした。
この記事にはコメントできません。