UI外注もしていく
・前回までのあらすじ
ふゆみ「新作こんな感じで動きます!」
Aさん「外注ありなら、UIも外注してみては?」
ふゆみ「確かにスキル、意欲共に自分でやるのは苦しい……。
でもそこまで予算集められなかったし、外注出来たとして費用回収出来るかわからない」
Bさん「回収出来るし、予算出すよ」
ふゆみ「は、はい」
・本文
そんなこんなで外注することに。
予算返さなくて良かったり、数ヶ月後からなら人探しも手伝えるという要素も付いていたが、とりあえず後者は頑張れば回避出来ると思ったのですぐに動くことに。三日ぐらいで必要なやり取り全部終えて、入金されたので余裕で動けた。あまりにも手厚い。
さて、探し始めるとこれが難しい。
キャラクターデザインは人気があるので探せば幾らでも人は居る。
背景もメインで描いていたり、キャラと一緒に描いている人も多く、どの人がどんな好みだったり、スキルを持っているかはわかりやすかった。
それがUIとなると急に難しい、pixivとTwitter見ているだけでスキル持っている人は見つかった次元から、そもそも誰がスキル持っているのかわからない。様々な条件で優先度付けて声掛けるとかそういう話じゃない。
ちょっと発想を変えてみる。
ポートフォリオを見つける箇所を画像からゲームに変更する。
特にDLsiteならイラスト担当の名前は基本載っているので探せ――ない!
細かに分類されていないのでUI担当誰だよ! ゲーム内に入っているクレジット見ても基本わからねぇ!
という苦戦も数時間やっていたら、一応二名ほど見つかったが多分求めている作風とは違う。
もう一度発想を変えよう。
まず欲しい雰囲気のUIが使用されているゲームは何だろう。
それを見つけることが出来たら、ゲームの責任者に声を掛ければいい。
「UIデザインしたの誰ですか?」
「自分です」→「依頼したいです」
「他の人です」→「その人教えてください」
完璧だ。
コミュニケーションコストとリスクが大変そうだが、割と手段は選んでいられない。
作品の完成度というか、再現度を高めるのならわたしは何でもする。
欲しい雰囲気のゲームを考えてみる。
真っ先に浮かんだのはアトリエの黄昏シリーズ、それも「アーシャのアトリエ」だった。
文明が衰退した世界で旅をするというのは世界観も近しい。他の黄昏シリーズよりも寂しさや儚さ、それでいて美しさを残そうとするUIデザインはとても求めている物だった。
そのイメージをインディーズ規模に下げてみる。
大体そんな雰囲気のデザインが使われている、出来そうなクリエイターが手がけている作品。
んー「ラシュイットリーテ」かな。
……「ラシュイットリーテ」だな? 作者様依頼受けてくれないかな?
お仕事募集している気配も無いし、アダルト界隈明るい様子も無いけれど、ワンチャンないかな?
ありました。
ということで「ラシュイットリーテ」の作者様、笹見 観 様(@sassa_mi_kaan)にUIデザインをしてもらえることになり、実際にタイトルロゴやタイトル画面のボタンデザインを描いてもらえたのがこちらです。
う、美しい……。
求めていた方向性で、理想以上の物が出来上がりました。まるでスケベなゲームじゃないみたいだ。
・おわり
元々スキルアップしてきたのでプログラミング難易度が下がり、その上で前作は使い回せるようなシステムを幾つか作っていた。
同人エロゲは初なので、売り上げを伸ばすよりは名前を覚えてもらうことや勝手を知ることが大切なため、ボリューム自体はコンパクトな予定。
そんな中で、ネックだったUIデザインも外注出来る状況を整えてもらったので、かなり余裕がある。外注周りの連絡、そこそこ大変だけれどあまり苦しいという印象は少ない。
過去一楽な制作が始まろうとしている……いやもう始まっているのだろうけれど、あんまり実感が無い。ウディタちょろっと触って、あとは連絡しかしていないので。
残る主な不安は売れるかだけ。
何とか1000売れないかなぁ、そのライン届くと同じ規模負担無く回せるんだよなぁ……(ずっと言ってる)