miumiu / 恵世 実雨 2020/08/03 07:00

音声作品「きみがとなりにいた。~音羽美和~」について

lithiumの最新作「きみとのなつ。~音羽美和~」を発表して約10日が経ちました。
お手に取ってくれたみなさん、作品ページやYouTubeで体験してくれたみなさん、本当にありがとうございます。

YouTubeや作品中のあとがきなどで、サークルができあがった経緯や、作品についてのことなどを断片的にお話しているかと思いますが、改めてここでお伝えしていけたらなと思っています。

まず今回は、前作となる「きみがとなりにいた。~音羽美和~」のお話ができればと思うのですが、現在DLsiteで9/23の14時まで50%オフとなってますので、ぜひ聴いていただけたらうれしいです。
(いきなりごりごりの宣伝申し訳ありません・・・)

YouTubeに体験版もありますが、こちらの作品を聴いてからだと、今作は間違いなく厚みが増すと思います。

美和ちゃんと先輩の関係値と、その先にある一旦の結末が、前作では描かれています。
今作は、前作の後日談であり、前日談に当たります。
というのも、前作は春である「始業式」そして冬の「終業式」の2つの時間が収録されているからです。
今作は「夏」、あいだのお話ということになります。

前作には、今作のシーンを振り返るような発言を美和ちゃんがしているので、聴いてくれていた方はもしかしたらフラグ回収ができてアハ体験をしてくれたのではないかと勝手に思っています。

さて、どうして前作が通学路だったのかというお話。
lithiumが目指しているのは「臨場感のあるボイスドラマ」です。
ASMRやバイノーラルという手法がオーソドックスかと思いますが、どうしても耳のそばでの演技がメインになってしまい、展開に制約が生まれてしまうことと、実際に表現したかったのは「空間」ということもあり、師匠が最初にいい出したのが、このシチュエーションでした。
まあ、なかなか理想通りにはいかなかったのですが!
(そちらについては、lithiumの記事に譲りたいと思います。)

改めて本を書いてみて思ったことは、ほぼワンシチュエーションなのに、すごくいろんな絵が浮かんでくるかということでした。
通学は学生にとっては日常でしかなくて、結構かったるいものだと思います。
(私は自転車を50分くらい漕いで通学してました。)

でも、ほんの些細なことでイベント化しちゃうんですよね。
友達と帰るだけで楽しい。それが好きな人とだったら、大イベントになる。
誰かと帰るだけなのに、そこで生まれる心の機微はとても美しいものです。
だからこそ、いまなおアニメ・マンガ・ゲームなど、あらゆるシーンで描かれているのだと思います。

美和ちゃんの場合、「毎日迎えに行く」という宣言の元、実際に先輩が卒業するまで、学校がある日はほぼ欠かさずにこれを実行したことになるのですが、私が描いたのは、そのうちのたった3日だけです。

残りの数百日にあったであろうドラマに思いを馳せながら、聴いていただけたらうれしいし、そのストーリーを実際に美和ちゃんと先輩が過ごした日々として胸の中で描いてくれたらもっとうれしいです。

二次創作、という言葉がありますが、あれは作品の持つ世界観の中に内包される、描かれなかった全ての瞬間を具現化する行為だと師匠は言っていました。
私は私で、今後もその空白を原作者として埋めていくのだと思いますが、それはある意味私の「二次創作」でもあるのです。

なので「きみがとなりにいた。~音羽美和~」をモチーフにした二次創作ショートショートを書きました。
敢えてlithiumとしてではなくて、GIRL/Fri.eNDとして書いたのは、作品と私の間に距離を発生させるためです。

今日は最後にそのショートショートのリンクを張って終わりにしようと思います。
こんな感じで、今後も裏側、的なことをお伝えしていければと思います。

きみとのはる。


以上、増え続ける様々なアカウントと戦うayaseでした。

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