SOUND AIRYLUVS Feb/04/2025 13:51

独立して大失敗した私が学んだ3つの教訓(10周年)

ISAoです!今年も早いもので2月になりましたね!


当方は「SOUND AIRYLUVS」という屋号で、ゲームや映像などに使用できる『著作権フリーBGM素材』を制作・販売しています。まるで”オリジナルで書き下ろした”ような感動的な曲や、派手な演出が光るバトル曲など、多様なジャンルの楽曲をアルバムとしてまとめています。ぜひ、皆様の作品のBGMとしてお役立て頂ければ幸いです。

『SOUND AIRYLUVS』

【期間限定】現在、創立10周年イベントとして公式サイトにて最大50%オフのセールを行なっています!DLsiteでもWinterセールを継続中です!楽曲素材アルバムをたくさん販売しております!

↓高品質な著作権フリーBGM素材集をお探しの方はこちら↓
(バナーはDLsite販売リンクへ飛びます)

・SOUND AIRYLUVS 公式サイトはこちら

過去の実績

楽曲提供作品が国際映画祭でグランプリを受賞、韓国GooglePlay インディーゲームフェスティバルにてTOP10入賞。
BitSummit X-Roads 2022にて、EXCELLENCE IN SOUND DESIGN AWARD Nominees(オーディオ・サウンド最優秀賞ノミネート)に選出。
販売中の楽曲素材パック『Ultimate Emotional Music Bundle』が、
DLsiteにて総合ランキング1位(24時間部門)獲得。

等々


『WOW Sound』

【期間限定】こちらもDLsiteでWinterセールを開催中です!

WOW Soundは、シンガポールに拠点を置く著作権フリーの制作会社で、当社と相互サブパブリッシュ提携を行っています。私たちは「アジアから世界へ」をコンセプトに、ゲームクリエイターやメディア制作者に向けて、高品質な効果音素材や楽曲素材を提供しています。

さらに、WOW SoundはAAAタイトルのゲーム作品や日本のアニメーション制作にも積極的に進出しており、世界中のクリエイターから信頼されるサウンド制作会社としての地位を確立しています。グローバルな視点とローカルの感性を融合させた独自のサウンドデザインは、さまざまなプロジェクトで高い評価を得ています。



↓高品質な効果音や多彩な楽曲素材をお探しの方はこちら↓(DLsite販売リンクへ飛びます)

・WOW Sound




SOUND AIRYLUVS 10周年記念!特別アルバムを10日間限定で無料配布中!

https://youtu.be/Gk52e8l4kpg
おかげさまで、SOUND AIRYLUVSは10周年という素晴らしい節目を迎えることができました。これまで応援してくださった皆様、そして私たちの音楽を作品に活用してくださったクリエイターの皆様に、心より感謝申し上げます!!


SOUND AIRYLUVSは、もともとブライダル業界における著作権問題(ISUM)への取り組みとしてスタートしました。当時は、多くの新郎新婦様から「こんな音楽が欲しかった」という温かいお言葉をいただき、音楽が人々の心に直接届く喜びを実感する日々がありました。しかしながら、当初は思うように活動が広がらず、音楽の需要はどこにあるのか、自分の強みは何か、模索し続ける時期もありました。


そんな中で転機となったのは、映像やインディーゲームの世界との出会いでした。開発者の皆様とのコラボレーションを通じて、自分の音楽が最も活きる場所を見出すことができたのです。皆様に楽曲を使用していただくことで、新たな創作意欲が湧き、作品が形になる喜びを感じながら、ここまで歩んでくることができました。この10年間の軌跡は、ひとえに皆様のご支援と励ましがあったからこそです。


今回の10周年を記念して、特別にリミックス曲や未公開曲、そして私たちにとって思い入れの深い楽曲を厳選した記念アルバムを制作しました。このアルバムには、SOUND AIRYLUVSの歴史と成長が詰まっています。ぜひ、皆様の作品のBGMやインスピレーションとしてお役立てください。


10周年記念アルバムの特徴

  • 『Sea La..』10周年限定リミックスバージョン
  • 過去に制作した未公開曲
  • 10年間の活動を振り返る楽曲

この感謝の気持ちを込めて、~2/13(木)まで10日間限定で無料配布いたします!再配布の予定は一切ありませんので、ぜひこの機会をお見逃しなく。

これからもSOUND AIRYLUVSは、皆様とともに新たなアルバム素材曲や、音楽の可能性を探求し、次の10年へと歩みを進めてみようと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

・ダウンロードはこちら

WOW SOUND新作紹介!

【効果音素材】Medieval Battle Sound Effects Pack
中世ファンタジーRPGの制作に欠かせない、待望の本格サウンドパックが登場しました!

すぐにプロジェクトで使える1,100種類以上の中世サウンドエフェクトで、あなたのゲームの世界観がグッと深まります。戦場の熱気あふれる群衆の雄叫びや、運命を分ける一振りの抜刀音、古城の重厚な跳ね橋のきしみまで...プレイヤーを物語の世界に引き込む音が完璧に揃っている効果音素材パックです!

中世ファンタジーRPGに欠かせない"馬のいななき"などの音はもちろん、"矢が肉や木材に刺さる音"まで収録されているので、バトルシーンの演出も思いのまま!


https://www.youtube.com/watch?v=FB_wv3kW-NI

これなかなか良いですよ。使いやすかった!

ちなみに遊びで作ってみたAI動画に、SOUND AIRYLUVSの楽曲素材と、WOW SOUNDの効果音素材を足してみると、こんな感じになります(笑)
バトルが熱くなりますね〜!
https://youtu.be/-w_6DzrhML0





【効果音素材】Infographic Sound Effects Pack

https://www.youtube.com/watch?v=yNQexzVBE-U

UI特化型の効果音素材。画像バナーはちょっとパワポをイメージした感じになっていますが、普通にR18系の作品とかでも使えそうな音。



独立して大失敗した私が学んだ3つの教訓


たまには自分語りなど・・

無理を重ねたサラリーマン時代

10年前の当時、私はブラック企業に勤めるサラリーマンでした。

毎朝7時半に出社し、夜22時に帰宅。そこから副業として作曲活動を2〜3時間続けるという、文字通り寝る間もないハードな日々を送っていました。

本業はブライダル業界の音響担当で、失敗が許されないプレッシャーと、若くして任された式場責任者という重責に押しつぶされそうになっていました。そして、2014年の冬、過労で倒れてしまいました。

独立への決断と新たなスタート

体調を崩したことをきっかけに、私は2015年1月、年が明けると同時に会社を辞める決断をしました。そして、自分の音楽活動を本格化させるため、『AIRYLUVS』を立ち上げる準備を始めました。

引っ越しもして、すべてをリセットし、新たな一歩を踏み出したのです。当時は「これで自由になれる!」と希望に満ちていました。

10年前の今、当時の日記がまだ残っていましたので、一部抜粋してみます:



いよいよ、俺の存在意義がようやく叶った、全てを解放する準備は整った。
人が何を持って人生と呼ぶのかは自由だが、俺には音楽業しか道はありえない。
色々な人との出会いがあった。つながりがあった。
その中で、俺は今取捨選択するタイミングにいる。

人は何かを選択し、得ようとするとき、何かを失わなければならない。
おれの場合は常識、固定観念を捨て、人間性を手に入れた。
自分自身をようやく取りも度せられた。
もう二度とこんな想いはしない。


う〜ん、なかなかに熱い想い。


しかし、強い気持ちとは裏腹に、うまくいきませんでした。

独立当初は、すごく強い気持ちがありました。しかし、現実はそんな気持ちとは裏腹に、まったくうまくいきませんでした。サラリーマン時代に培ったブライダル業界のノウハウを活かし、著作権問題を解決するためのサービスを始めようとしましたが、ほとんど売上が立たなかったのです。当時、私の月間ストック収益はたったの2万円ほど。独立して生計を立てる具体的な策もなく、前職への不満や反発で独立したようなものでした。

案件として楽曲制作の依頼はいくつか来ていましたが、悪質なクライアントや会社が変な契約を持ちかけてきたり、若かった私を騙そうとする大人がたくさんいました。回避はできたものの、モチベーションは大きく下がり、結局、同年10月に一時的に活動を休止することになりました。


再就職、どん底の日々

活動休止後、再び別のブライダル系の会社に就職し、名古屋に引っ越しました。しかし、夢が破れたどん底の気分は変わらず、2015年の会社の忘年会では、その感情が爆発してしまいました。店を飛び出し、酔っ払って新栄の路上で大暴れ。おでこをショーウインドウにぶつけて血まみれになり、記憶を失うほどに暴れてしまいました。優しい先輩たちが取り押さえてくれたものの、嘔吐と血で先輩たちやタクシーのシートを汚してしまう大惨事に。タクシーの中でも発狂し続けていたそうですが、私はその時の記憶がまったくありません。まさに人生のどん底でした。

その後、私は職場の皆さんに謝罪をしました。幸い、みんな笑って許してくれました。その中の一人の先輩が誕生日を迎えるタイミングだったので、私は誕生日会を企画し、今度は私がその先輩を介抱する側に。そのことをきっかけに、職場の先輩たちとの関係も深まり、仲良くなっていきました。


音楽を辞めた自分。そして訪れた転機

2016年1月。私はすでに音楽活動を完全に辞めていました。しかし、ある出来事がきっかけで、再び活動を再開することになったのです。

仕事中、仲良くなっていた先輩が「この曲、いいんだよね〜」と教えてくれた曲がありました。iTunesの画面を見て、その曲は、なんと私が作った『Ancient White』だったのです。

https://youtu.be/PZCi91xXNK0

(え、まじか・・・!?)と内心びっくり。
忘年会や誕生日会で仲良くなっていた先輩だったので、
「それ、実は僕が作った曲なんです…」と打ち明けると、先輩も大変驚いていました。


その瞬間、私は自分自身の行動を振り返りました。


腹いせややけくそで行動していたせいで、周りが見えていなかったことに気づいたのです。
誰も自分の音楽や作品に興味がないと思い込み、夢を諦めかけていました。
しかし、知らない土地、知らない場所でも、私の作品を聴いてくれている人がいる。しかも、こんなに身近にいるんだと感じたのです。

「もう一度、歩み始めてもいいのではないだろうか」


その日の仕事が終わると、久しぶりに鍵盤の前に座りました。再び音楽と向き合う決意をした瞬間でした。



本当の戦いが始まる

ここからが、私にとって本当の意味で活動に本腰を入れた時期でした。
カナダの同人サークル様からの依頼や、YouTube全盛期に活躍する動画クリエイターからの案件が立て続けに舞い込みました。最初は「できるかな?」と不安になることもありましたが、とりあえず引き受けてからどうやって曲を作るかを考えるスタンスで、貪欲に活動を続けました。

2016年は、どん底から不死鳥のように蘇った年でした。副業として音楽活動を続けながら、名古屋で開催されるファッションショーのために、アパレルブランドのBGMを手がけたり、『Too late Urban Night』をはじめとするさまざまな楽曲制作に挑戦しました。とにかく「やってみる」ことを大切にし、可能性を広げるために全力を尽くしました。

https://youtu.be/G9FNw-QHU6c?feature=shared

しかし、まだまだ現実は厳しいものでした。2016年の年間収益は、副業としては満足できるラインではありましたが、独立して生計を立てるにはまだまだ足りない状況でした。それでも、この年は「自分がどこまでやれるか」を試すための重要な一歩だったと感じています。




いよいよテイクオフ。再び独立への挑戦

2017年、私は着実に案件実績を積み重ね、ストック音源の増収増益に取り組んでいました。この年は『Reminisce』『Blue Garnet』『Rain & Co.』など、思い入れの深い楽曲を制作し、インディー映画作品への楽曲提供も行いました。その映画は翌年の国際映画祭でグランプリを獲得し、私の音楽が世界に認められる瞬間を経験しました。


https://youtu.be/SDOdaTSwht0

さらに、海外の讃美歌曲やお葬式の演出音楽、そして数多くのゲーム作品への楽曲提供も手がけ、活動の幅を広げていきました。気づけば、再起を果たしてから2年以上が経過していました。そしてついに、再び独立するチャンスが巡ってきたのです。


『アンパンマン』を生み出したやなせたかし先生は、こう言っています。
「独立するには、現職の本業の3倍の月収を手にできる水準に達してからにしなさい。」

やなせ先生は、サラリーマン時代でもエリートであった偉大な方です。あの巨匠でさえ、それだけの安定思考を持っていたことに、私は深く感銘を受けました。

当時、私はまだ3倍の月収には達していませんでしたが、国の支援制度などを駆使し、テイクオフのフェーズにおいて、その水準に到達できることを確認しました。

再び独立する決断を下し、新たな地へと引っ越すことにしたのです。

それから6年・・

それから6年の月日が流れました。今では、音楽クリエイターとしてさまざまな業界を見て回り、一つの結論に辿り着きました。それは、「自分の強みを旬な業界で活かす」ことの大切さです。

私にとって、その旬な業界はインディーゲームでした。昔から『Seraphic Blue』をはじめ、インディーゲームに没頭していた私にとって、これはまさに大チャンスでした。これまで幅広いニーズに対応していたストック音源を、一気にゲームBGM素材へと特化し、流通プラットフォームも見直しました。

その結果、全てが加速的に成長し、大切なファンやユーザーの皆さんに恵まれながら、現在に至ることができました。自分の強みを活かし、適切な業界にフォーカスすることで、新たな可能性が広がることを実感したのです。



まとめ:独立の失敗から私が学んだ3つの教訓

ここまで、私が独立で失敗し、そこから再起するまでの道のりを振り返ってきました。その中で、私は多くのことを学びました。特に、以下の3つの教訓は、これから独立を考えている方や、何かに挑戦しようとしている方にとって、役立つものだと思いますので、書いてみます。

1. 情動的に動かない

作品作りやクリエイティブな活動では、共感性を高め、感情的に没頭することも大切です。しかし、経営的な判断を下すときや行動を起こすときは、冷静さを保つことが不可欠です。
私が最初に独立したときは、前職への不満や反発から情動的に動いてしまいました。その結果、具体的な計画もないまま飛び込んでしまい、失敗を招きました。独立は夢を追うことですが、同時に現実的な計画と準備がなければ、厳しい現実に直面します。
「情熱は原動力だが、冷静さは羅針盤である」という言葉を胸に、これからも進んでいきたいと思います。


2. 自分の強みを旬なジャンルで活かす

独立後、さまざまな業界で活動する中で気づいたのは、自分の強みを活かせる場所を見つけることの重要性です。私にとって、それがインディーゲーム業界でした。

私の場合、自分の制作における強みを活かすために、高品質な音源や誰も使っていないようなプラグインへの投資が、作品のクオリティを大きく向上させました。

重要なのは、必要なツールや素材への投資を躊躇しないことです。クリエイターとしての可能性を広げ、新たな表現方法の発見にもつながります。質の高いツールや素材は、作品の品質向上だけでなく、制作プロセス全体の効率化にも貢献します。結果として、より多くの時間を創造的な活動に費やすことができ、さらなる成長につながるのです。


3. 周囲への感謝の気持ちを忘れない

1回目の独立で失敗し、再就職した苦しい時期に、先輩が私の曲『Ancient White』を聴いてくれていたことに気づいたエピソードは、私にとって大きな転機でした。そのとき、周りを見る余裕がなかった自分に気づき、感謝の気持ちの大切さを学びました。

周りの人々の支えや応援があってこそ、自分は前に進むことができました。特に、忘年会で大暴れした後に許してくれた先輩たちをはじめとし、何よりも私の音楽を支えてくれたファンやクリエイターの皆さんには、心から感謝しています。
「一人で頑張る」のではなく、「周りと共に成長する」という姿勢を忘れずに、これからも進んでいきたいと思います。


最後に

独立への道のりは、決して平坦ではありませんでした。
10周年を迎えた今、失敗や苦労があったからこそ、今の自分があると強く感じています。

そしてもし今、何かに挑戦しようとしている方がいれば、ぜひこの3つの教訓を胸に、勇気をもって一歩を踏み出してみてください。
失敗は終わりではなく、新たな始まりです。皆さんが自分の夢を追いかけ、輝く未来を掴むことを心から応援しています!!

Exclusive to users above "Follower"Free

毎週更新のブログ記事をご覧いただけます。

Free

If you liked this article, support the creator with a tip!

Sending tips requires user registration.Find details about tips here.

Monthly Archive

Search Articles