CANDY VOICE 2020/12/14 00:05

【ねこぐらし。2】アメショ猫 〜序章〜

【アメショ猫〜序章〜】

私も元々は戦国の世に翻弄された人間の子でございました…
兄上には様々な政の道具にされ、散々な面倒に巻き込まれた挙げ句の最後は、仕様もない自害という末路。

まぁ、あの世とこの世の狭間に佇むことが出来たのも、兄上のおかげもありますでしょうか。ふふ…。



“猫鳴館”にて、猫娘たちのまとめ役として“大女将”より名を受けてから早400年以上…。私は一所懸命に務めさせて頂きました。
数多くのお客様、否、数多の神々からもご贔屓にして頂き、猫娘たちからも信頼され、誰よりも皆を想い、愛したのはこの私だと自負しております。

あの世とこの世の狭間に生まれしこの“猫鳴館”の均衡を守りし事が、どれほど大変だったことか、貴方には理解できるはずもございません。

代々、人間のとある家系より生まれし女子が襲名する“猫神”の存在など、もはや過去のモノにございます。
たかだか“血脈”如きでその名を語るなど、甚だしいにも程があるとは思いませぬか?



今回の猫神は、何か臭いまする…。


けれど、ご心配には及びません。
大女将のご恩に報いるべく、現場の全ては私にお任せくださいませ。




私の全ては、愛する猫娘たちのため、そして、“猫鳴館”のためにあります故…。





〜続く〜

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ねこぐらし。2〜アメショ猫娘と癒やしのひととき〜(CV: 沢城みゆき)

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