CANDY VOICE 2020/07/25 21:00

【ねこぐらし。】裏話⑥ 序章〜ペルシャ猫の場合〜

皆様、いつもご支援頂き、ありがとうございます!

「ねこぐらし。」是非お楽しみ頂ければ幸いです。


さて、今日は【「ねこぐらし。」〜ペルシャ猫少女としゃーわせナイト〜】の序章を少しだけ公開します。


第6弾 【ペルシャ猫の場合 〜序章〜】


パパはイギリス人でママは日本人。
ワタシは、素敵な両親から生まれた子なの…。

パパはね、貴族の家系。すごいでショ?笑
お仕事はイギリスでも有名な大学の教授さん。何をしてるかはよくわからないけど、宗教学?を研究しているエライ人でネ、ワタシはパパみたいな人と結婚するのが夢なのデス!

ワタシは小さい頃から乳母や家庭教師に厳しくしつけられたのもあって、自分で言うのも何だけど、素敵な女性。とびきりのネ!笑
大きなお家に、何不自由のない生活。素敵なトモダチに囲まれて、ホント幸せな毎日…。

普通の人は羨ましいと思うのかな…。きっと思うんでしょうネ。


ワタシはそれが、ずっと嫌だった…。

パパとは、生まれてからほとんど会話はないし、ママはずっとパパの言いなりだし…。


パブリック・スクールに通い始めた頃、そんなパパが、急に「日本語を勉強しなさい!」って言ってきて…。すごく怖かったけど、初めて目を見て話してくれたようで、嬉しかったの。

2年ぐらい経った頃かな。パパのお仕事の都合で日本に移住することになって。あっ、そういうことかって思って!
実はここだけの話、日本のアニメーションを人目を盗んでずっと見てたカラ、じっちゃんの名にかけて日本語は完璧。笑


だけどネ…。


パパから、日本のとあるハイスクールに転校するって聞かされてた時、なぜか片言で話しなさいって言われて、ある男の子と仲良くなりなさいって言われて、その子と逐一、何を話したか連絡しなさいって言われて…。
もう、何がなんだかわけがわからなくて…


そもそもワタシは…、パパにとって、ただのコマだったの…www





ごめんね…パパ…。
ワタシね、その子のこと、好きになっちゃっタ…。

けど、それもパパの計算通りだったんだよネ?
ワタシ馬鹿じゃないから、全部わかってるんダヨ…?
パパの研究にプラスになるかわからないけど、とりあえず行ってくるネ…。



最後くらい、ワタシの目をちゃんと見て、話してほしかったナ…。




〜つづく〜






いよいよ、次は第7弾です…。

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