CANDY VOICE 2020/07/23 18:00

【ねこぐらし。】裏話⑤ 序章〜ベンガル猫の場合〜

皆様、いつもご支援頂き、ありがとうございます!
併せて、フォロー頂きありがとうございます…(泣)

猫娘たちの〜序章〜を通して、「ねこぐらし。」が皆様の日常生活にワクワクを提供出来たなら、嬉しいです。

彼女たち、そして貴方様の物語はまだ始まったばかり…。

さて、本日は【「ねこぐらし。」〜ベンガル猫娘と追憶のおもてなし〜】の序章を少しだけ公開します。



【序章〜ベンガル猫の場合〜】


彼(主人公)の家族と、私の家族はご近所さんということもあって、昔から家族ぐるみの付き合いでね…
まだ、彼や妹ちゃんが生まれる前から、彼のご両親にすごく可愛がってもらってたの。

自分の両親をバカにしているわけじゃないけど、彼の両親は私にとってはホント理想の夫婦像で、おじさんはいつもニコニコしてて、何をするにも優しくて。おばさんにいたっては、普通の人とどこか違う匂いというか、すごく清楚で、気品があって、佇まいもどこか凛としていてね、実の子供のように接してくれてた…。
お母さんからは、どこか由緒ある神社の名家出身らしい、って聞いたことがあるけど、私にとっては今も理想の女性なんだぁ…。

私が7歳の頃に彼が生まれて、それからずっと彼を弟のように思っててね、小さい頃は身体が弱い子だったけど、二人で話すときはホントよく笑ってたんだよ?笑
私が子供扱いすると決まって不貞腐れてたけど、小さい頃から彼は強い子だった…。

おばさんにあんな事があって亡くなったときも、私は泣きじゃくってたのに、彼は私の手をギュっと握って、唇を噛み締めたままずっと涙を堪えてて…。
今思うと、どっちが支えてるかわかんなかったな…。

その後、父親の仕事の都合で、私は家族と引っ越しちゃったから疎遠にはなったんだけど…、彼が入院したこと、その後、妹ちゃんが亡くなったこともお母さんから聞いてはいたから、ずっと心配してたんだよね。。


まさか、その後こうなるとはね…。私の想像した通りだったよ…。
今こうやって、キミの高校の新任教師として教壇に立ってるのは、運命の巡り合わせっていうのかな…。初めて担当するクラスにキミがいるなんて思うわけないし。笑
実は、キミにはまだ伝えてないんだけどさ、引っ越した後もずっとおばさんの事が忘れられなくて、大学に入ってから色々調べてみたの。


おばさんの死因…


あれは間違いなく、儀式的なものだったから…。



〜つづく〜

記事のタグから探す

月別アーカイブ

限定特典から探す

記事を検索