宇宙鉄人 2019/09/08 02:30

同人の審査の意義って何だろう?

地味についてなくって無意味に脱力気味の夏目です。


ちょっとタイトルに書いたことのような考察を。

審査ってなんでするの?

業務用(商用っていうのか)でも同人でも日本国内で販売するなら日本の法律には従わなくっちゃならないわけで、日本の法律「エロすぎるのはイケナイ」に引っかからないようにする、ってのは分かります。
この法律は刑法175条「わいせつ物頒布等の罪」ですね。夏目、これでも法科の出です。
ところが日本では「検閲しちゃイケナイ」ってのが憲法21条で決められてます。あれ~~~?

戦後史的にはこうじゃないかと。

昭和の大昔はこれで映画業界がメンドクサイことなって、じゃぁ国でない団体がチェックするわ、となって出来たのが映倫ですよね。
PC業界でもそれをマネたのが「ソフ倫」でした。
早々にエロビデオでやってたのが「ビデ倫」で、それもエロゲーの世界に入ってきました。
ビデ倫の方はCS基準とか言って、モザイク薄かったり禁止用語がヌルかったりで結構好まれてたんですが、「実は審査しないで素通し」ってのがバレて解散しました。

ソフ倫のおしごと

ソフ倫の基準は「画面サイズに対するモザイクのピクセル大」「パッケージで使っちゃいけない言葉」「ゲーム中でも使っちゃイケナイ言葉」なんてのが事細かに決まってました。一見仕事してるように見えるんですがほとんどは「放送基準」の引き写し(日常語でマルパク)で、「ちょっとソレなんでかよくわかんない」のが多々ありました。大人の言葉で言えば「一般常識とアダルトゲームの審査基準のズレが大きくなっていました」。

(て言うか「八百屋」「魚屋」は差別語で「肉屋」は差別語でない、と言う基準自体がすでに杓子定規通り越してもとの規範が分からない。「シナチク」が死語になって「メンマ」なる当時の日本で誰も使ってなかった言葉がとってかわったのもテレビとソフ倫のせいだろう。)

どうしてするか、どうやるかは分かった。

それが時代に合わなくて、破綻してるのも分かった。

実際スマホゲーが出てきた頃ですかね。
ソフ倫の基準がガラッと変わりました。
FAXじゃなくてメールで申請すればよいし(てか2014年までFAXマストな業界ってなによ)、禁止用語一覧もペーパー書類はなくなりました。基本的に何言っても良い、ってなりました。

DMM、今のFANZAはソフ倫基準だったのですが、スマホ画面ではPCのモザイクだとかかってない風に見えるので、独自基準が定められました。
でもまぁ、そのソフ倫自体が「なんかアバウトでいいじゃん」的になってきたので、明文化された具体的な数値って、もうわかんないですよね? 時代はカオスに戻った。
なんか「きちんとした」ガイドラインあるのかな? ありましたらお教えください。

なんでこんな事思ったかと言いますと。

「BUT HORROR #2」がFANZAでもDiGiketでもスカッと審査通りましたので。
もちろん全年齢向けなんですが、全年齢の審査って、「教育上良くないかどうか」ってモノなはずなんですよね。
「BUT~」は酒もエロも出てきませんが(あ、飲み屋出てくるわ)、ちずるちゃんの腕もげて血しぶき吹いてますしね。いいのか。あれ。

ファミコンでは酒もタバコもエロも女殴るのも五芒星もダメでしたので、今の不明瞭なエロ審査よかよっぽどキビシかったです。

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