古神道のはなし
3連休だと知りませんでした。夏目です。
「NOT」「BUT」ともマコちゃんたちが活躍してくれてる古神道(こしんとう)のお話です。
仕込みと表現は大変ですが、物語に説得力ができて重宝してます。
マコちゃんたちの登場はシリーズでは「NOT」2本目の「ぎんいろ探偵団」からです。
最初はうさん臭いテキトーな呪術でもでっちあげようかと思ってたんですが、やっぱりホンモノに即した方が迫力ありそうだなー、と、取り入れたわけです。
神道と古神道は別物。
舞台がイギリスなら、ローマ人がキリスト教持ち込むまでのドルイド教。
天皇制による修正受けてないのが古神道。
てなペラい知識で取材し始めたのが、もうン年前ですか。
ところが、予想外にそうした資料が乏しくて、NET上に露出してるのはうさん臭い上に具体性がなくて。
「印」「呪文」の関係性を知るには苦労しました。
ゲーム脳なせいで、呪文て言うと、ついつい「ファイア」「アイス」「サンダー!」ってなっちゃうじゃないですか。
ところが調べてすぐに挫折しそうになったのが、
「そんな呪文はない!」
てことですね。
「玉ぐしがないのに神様をお呼びする時にお詫びする呪文」
「素手であること示して慎む印」
「幣をささげるときに幣がない代替えをする印」
「榊がないときに……」
ところが。
かつての取引先の社長さん(ゲーム開発)が廃業されてから十数年。
古神道の宗家となり、しかも祓い屋までやっている!
このフィクションみたいなノンフィクション遭遇に心躍った夏目ですが、あんまりガチなので取材お願いできませんでした。
懐疑派のくせしてオバケや幽霊怖いんです。わたし。
で、まぁ。
ネット上の知識の寄せ集めで構築したのが、マコちゃんミコちゃんが使ってる貴船式ベースに白金式アレンジ加えたマイクロマシン風味の古神道です。ああうさん臭い。
むろん、「死者を蘇らせる」「神を降ろす」だとか物騒な呪文・印も実在してますが、そうした神がかりなコンテンツは罰をかぶらない程度に変造し、素人なりにそれっぽい使い方で騙してはいます。
本職に見られたら説教ものかも知れません。
ただ、夏目が求めてるのは学術じゃなくってエンターテインメントなので。ってことでひとつお目こぼしを。かしこみかしこみ……!
ゲーム実況のときにユーチューバーさん達が「祝詞」の抑揚やテンポに困ってらっしゃいました。
神道の祝詞を聞いたことがあればお分かりかと思いますが、「抑揚なくダラ~~~ッとしてます」w
ゲーム中ではそれだと面白くないので、夏目なりの解釈でテンポが感じ取れるように、呪文の1文字ごとに独自のウエイトをかましてあります。
超アレンジされた初音ミクの大祓とかがモチーフです。
ゲーム中でも「ああ、こんなカンジで詠唱しているんだ」と感じてもらえれば。