店長の部屋:2023年6月号なのだ。

湿度高くなると体が動きづらくなるロボット人間の私ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?6月はいわゆる閑散期(暇な時期)になりますが、昨年色々と導入したタイトルがそこその稼働でして店内人数のゼロタイムはなんとか免れているような気がします。

とは言え、1番の人気稼働タイトル【 機動戦士ガンダムEXVS2クロスブースト 】が末期で次回作稼働待ち状態なので、店舗としては厳しい現状に変化はない状態です。

そんなこんなで、店長ブログ『店長の部屋』2023年6月号スタートです。

ガンダムVsシリーズの影響力

後ほどゲーセン閉店ラッシュについて書きますが、このガンダムのタイトル変更アップデートは毎回有償でしてそれなりにまとまった金額が必要なので、連邦vs.ジオンの時から毎回「アップデート費用用意できず見送り>売上大幅減少>店舗閉店」なんてのがゲームセンター、特に50円店舗では多く発生したりもしてきました。ビデオゲーム中心の店舗さんで今回もこの6月の有償キット発注締め切り時に未発注の決断された店舗さんは、すでにその時(昨年末くらい)より閉店を決めていたりしたのだと思います。

中小のビデオゲームメイン店は同作に対する売上依存度が50%近い店舗もあったりするので、
プレイヤー様では当たり前に次回作が遊べると感じられている方も多いタイトルですが店舗サイドとしては毎回、発売時期、発売価格でヒヤヒヤするルーティンであるのです。

実際、私の知人同業店舗さんの中では今回、資金難で現在の稼働台数の半数しかアップデートできない店舗さんがいらっしゃったりします。

本来、計画的に次回のアップデートに向けて資金を積み立てて残しておくべきなんで、私らは通称「ガンダム貯金」なんて呼んで少しでも貯めるように心がけています。まぁ、心がけていても店舗が残らないとどうにもならないので赤字店舗では貯まらず今回キチーですね。


衣替え


6月1日より(9月末まで)名札着用だけのクールビズスタイルになっています。私の店舗演出スタイルで店舗スタッフは模型店の店員さん(タ○ヤLOGO入りエプロンとかの着ている人)とかのイメージ演出でおりまして、機能性やお客様からの認識性としてエプロン着用をユニフォームのかわりとして夏以外は義務付けております。

とは言え、夏は暑いのでユ○クロの店員さんをイメージした清潔感ある私服でOKということになっているので...最低限のルールとして

・名札は必ず着用
・清潔感のある着衣着用
・清潔感のあるボディメンテ(体臭ケア注意)
・サンダル&クロックスNG
・アンクル丈パンツOK(膝上NG)

を厳守してで従事させていただきますので、ご理解よろしくお願い致します。


故障台について


現在、アウトラン2SP(専用筐体)とガンスパイク(NEW NET-City)の2台がマシン故障で稼働停止中です。

年がら年中、故障修理に追われる当店ですがほとんどがモニターの故障です。今回はガンスパイクが稼働のNEW NET-City筐体モニター故障でこれが稼働停止で修理パーツの入手に難航しております。これはめどが立っていないのでもう少しかかりそうです。

アウトラン2SPの方はメインゲーム基板(チヒロ)の故障で、これがまた厄介。お詳しい方ならご存知な話ですが、この基板はマイクロソフトの初代XBOXのメイン基板を拡張させて作ってあります。このメインボード故障が多くてメーカーサポートも当然終了していることと、その基板のボードのパーツが特殊で普通では修理不能なのです。集積率が高い基板なのでリフローとかするのも大変で成功率が低いこともありまして国内でうちが払える現実的作業費用でチャレンジしてくれる業者さんが私の知り得る限り無いのが現状です。このチヒロ基板は過去にSEGAの麻雀(MJ)でも使われていたので結構な台数が流通したはずですが、その世代交代時に取り外された基板は中国にかなり流れた経緯が有りまして国内でまともに動くものが残っていないし・・・。そんなわけで現在、中国から取り寄せ中。もうしばらくお待ち下さいませ。

本要は故障で停止しているマシンが店内に有る事ですら恥ずかしいと思う我々の営業スタイルなんですけど、ごめんなさい。

店内から全世界にライブ放送


当店では店内のほぼすべてのゲームマシンでYoutube配信などのライブ配信が可能な機材をご用意しております。そして、配信需要の大きゲームには機材常設して皆様のご要望に応じて当店アカウントで配信を行っております。

お客様ご自身のアカウントでの配信はこの場合、色々な理由(セキュリティ&個人情報の責任など)で行うことはできずお断りしていますが、需要の高まりから以下の条件下すべてクリアされた場合に限り可能とさせていただいております。

・Ci-enレギュラープラン以上加入の特典Wi-Fi利用
・PC、もしくは類する配信機器のお持ち込み
・自己責任の承諾

店舗からは、キャプチャーボードやマイク、三脚、電源などの貸し出しは無料で行っております。キャプチャーボードもご自身でお持ち込みされる場合はゲーム映像出力のHDMI(ゲームにより音声は3.5mmミニピンで別出力の場合有り)までのお渡しも可能です。Youtuberさんなどでチャレンジしてみたい方はどうぞご相談ください。

配信される方すべてに

・他店舗さん、他プレイヤー様などへの誹謗中傷はNG
・大声での実況配信はご遠慮ください。
・設備常設以外のゲームの場合は事前にご相談ください。
・スマホで外撮り配信&録画の際は三脚貸し出し致します。
・スタッフほぼワンオペなので多忙時はお待ち頂く場合がございます。
・店舗PR頂けましたら幸いなので基本的に大歓迎のスタンスです^^/
・配信タイトルのご要望にもお応えいたします。
・ご自身のチャンネル配信の場合、タイトルに店名入れて欲しいな^^;

そんな感じでございます。ゲームの楽しみ方の一つとしてライブ配信目的ってのも新しい楽しみ方だと思います。ルールを守って頼んでいただけたら幸いです。


ゲーセン閉店話


なんかネガティブなタイトルですが、本当にゴールデンウィークが終わってからのこの時期のタイミングで全国各地でゲーセンの閉店が相次いでおります。ゲーセンbotさんなるTwitterアカウントでも直近の投稿が集中しています。

先月のCi-en記事投稿でも書きましたが、ライバルが少なくなりウハウハというよりも地域の市場規模が縮小して参加者人数が減少する影響の方がヤバいと思っております。テクノポリスって20年くらい前の当時は格闘ゲームのプレイヤー層も、長岡駅前のゲームセンターさんで強い(上手い)方々がプレイされていてその層ではなくて、そこに入れない方々の拠り所としてのコンセプトで営業していました。その結果で棲み分けと市場参加者の確保がされるよう気を使っていました。店舗の個性として「バーチャファイターシリーズだけは地域一番を目指す」が、それ以外は2番で良いって思ったりしていたわけなんです。シューティンゲームなども同様に…。極端にいうと「上手い人しかいないから入り辛い」とかのイメージがつかないようにしていたんです。でも、もうそんな時代ではないですね今は。限られた地元の参加人数をいかに大切にしつつ、全国各地にPRしないと運営を存続するだけの客数が確保できないと思っています。

昨日も中古ゲーム機取扱の業者さんが長岡に入っていたので一緒に呑んだりしておりましたが、中古市場に大量に球数が増えて近年発売のビデオゲーム中古買取価格は下落しまくっており、その中でも希少価値と海外需要の高まりでオールドビデオゲームは高騰化が進んでおります。元々、我が店舗のようにスキマ狙いと資金力不足で新機種を追わない方向性を貫いて来た立場としては逆にお金のかかる時代になってしまいキツくなってしまいました。前記のゲーム機修理の為のパーツ集めも国内に少なくなり、円安の昨今で海外から逆輸入するヘンテコな状況です。

オールドビデオゲームマシン、特に汎用ブラウン管筐体は海外にコンテナで運ばれてしまい国内からどんどん数を減らしています。ゲーム基板もヤフオクなどで高額落札が相次いでおり、こういう場合のほとんどが海外行きです。

最低でも国内に残って欲しいと思う願いは個人的にございますが、もし我々が閉店とうい決断をする時に資産処分をすれば資金余裕もないはずなので少しでも高く売却したいと言う気持ちになるでしょう。現在の中古国産スポーツカーも同様、理想と現実ですね。


ゲーセン経営者本


そう言えばゲーセンミカドの池田さんのお話を題材として本『ゲーセン戦記』(Amazon リンク https://amzn.to/43yprxl )が出版されるということで勝手にCMしちゃいます。いやぁ、ただのゲーム好きじゃ無くてマジに知識量がすごいと言いますか色々とここまで努力なされていたので新潟にいても、活躍されているすごい熱量のパワーを分けていただいているような気がします。さぁ、みんな買うのだ〜。

CI-enのお金の活用

冬の間、ご来店されていた方はご存知だったと思いますが店舗の雨漏りが深刻でした。屋根がボロボロなのも理由で20年くらい使われていない大型のエアコン室外機なんかも屋根上に置きっぱなしだったりするの悪影響でした。

建物の大家さんとの関係で、家賃を安くしてもらっている代わりに建物の修理は我々で行わなくてはならず、多額な金額が必要となりました。今回、ゲームマシンへの雨漏り影響も有ったりしてやむおえず板金屋さんに協力してもらい分割払いでの応急修繕を行いました。

本当に梅雨にも耐えられるのかわかりませんが、Ci-enメンバーの皆様のご支援、そして店内の #謎の箱 支援 を一部に使用して役立たせていただきいただきましたのでご報告と共に深く感謝申し上げます。いつになって独り立ちできない赤字店舗ではございますが、こうやって皆様に支えていただき雨風が凌げられております。ありがとう。


とりあえず一旦締め

フォロワー様にはもう少し余談記事を続けますが今回の記事はとりあえずここまでです。長文を読んでいただきありがとうございます。今後とも、ゲームセンターテクノポリス(ならびに当Ci-enページ)をよろしくお願いいたします。

ゲームセンターテクノポリス
店長 おたけ(吉田)

※ 挿絵イラスト協力:テクノポリスデザイン


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