ナマけもの 2021/09/06 22:22

音声作品の編集手順!!

という訳で、大分と更新しておりませんでしたが、久々に筆が乗ったので(多分ワクチンの副反応)記事を更新しております。

今回は「音声作品の編集手順!」という事で、そういえば書いた事ないなと思い筆をとりました。

ざっくりとしか書きませんが、私なりに最適化された手順ですのでご参考になれば幸いです。
※バイノーラル作品での手順になります。

ではまずは流れだけをかき出しますと

・セッション構築
 ↓
・OKテイク出し+間尺調整+SE配置+大きいノイズ除去
 ↓
・精密ノイズ除去(オプション)
 ↓
・音質調整+プリマスター
 ↓
・MIX
 ↓
・マスター調整
 ↓
・バウンス

といった流れです。

では内容をざっくりと…

【セッション構築】
・文字通りセッションデータを作ります。
使用DAWはProToolsです。(これしか使えません…)
・1キャラにつきステレオトラックを2つ作成し片方(メイン)にRXのリップとるやつをインサートします。
・SE用トラックはステレオで4トラック準備します。
・2つのトラックのアウトをバスに送って、AUXチャンネルで受けます。
・メイントラックに音声を置いてタイムコードの1時間ごとにマーカーを打ち、各トラックのスタートとします。

【OKテイク出し+間尺調整+大きいノイズ除去+SE配置】
・原稿データを確認しながら再生を行い、間尺調整を行いながら同時にNG部分をカットします。
・さらに同時に容易に除去できる大きなノイズを除去します。
・原稿でSEが必要な箇所に来たら、SEデータを貼り付けます。
この時SEの種別や単発・ループの違いでトラックを分けると、MIXの時混乱しません。
※ワンポイント:キスの音などの水音系はRXをインサートしていないトラックに逃がします。

【精密ノイズ除去(オプション)】
・オプション希望がある場合はこのタイミングで除去します(基本RXに送って手作業)。
NGテイクと大きなノイズは除去済みなので無駄な除去が発生しません。

【音質調整+プリマスター】
・バイノーラルの場合はコンプは使わず、主にEQのみで処理します。
(モノラル作品の場合はコンプ用のAUXを立ててポストフェーダーで潰します)
・軽くバランスをとった状態でマスタートラックのオゾンその他を突っ込んでクリップ防止用のリミッターとEQによる全体の質感調整を行います。

【MIX】
・−20dBのオシレーターで再生音量を確認したら、ラウドネスメーターを”ある程度”見ながらMIXします(片方に寄ったり、距離が近くで低域が凄かったり、果ては耳フーの部分ではメーターは参考になりません)
・MIXに気になるノイズや気になる間尺があれば適宜修正しながらMIXを進めます。

【マスター調整】
・MIXが終わったところでトラックごとの音量を確認し、過不足ないかを確認し場合によりMIXを修正します。
・最終の質感調整を行い終了です。

【バウンス】
・各トラック毎に範囲を選択しバウンスします。
・バウンスデータを別セッションに立ち上げて問題がないか確認し納品します。


といった感じで作業を行なっております。

いかがだったでしょうか?

やってる方には「そんなもんだよね?」、わからない方には「さっぱりです…」な内容ですが、もし参考になった方がいたなら幸いです!!

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