江南封冊使
『金史』巻七十八「劉筈」の一節
皇統二年(1143)、劉筈は江南封冊使となり仮に中書侍郎となった。
臨安に到着すると、宋人が居所に「行宮」との表札を立てていた。
劉筈は「いまだ皇帝に冊封されていないのに行宮の名を掲げるとは非礼である。」として撤去させ、それから冊封の儀を行った。
宋人はその見識に敬服し、多くの贈り物をしようと金珠三十万あまりを奉じたが、劉筈は見向きもしなかった。皆、「大国に人物在り。」と感嘆した。
どんだけ宋人は下に見られていたんだよ。
いい話風に書いてあるけど敬服したんじゃなくてビビってるだけだと思うんですが。