銭氏大宗譜列伝
長らくお待たせいたしましたが、次回作は現在書き終えて、あとは残り数ページ分を校正して、投稿→審査→登録となりますのであと一週間ほどお待ちください
今回の本編とは一切関係はありませんが、おまけ的なところで数行触れたことについて少し記します
十国呉越の創建者の銭鏐は『新五代史』巻六十七に、無頼の徒で塩の密売人で盗賊だと書かれているので、一般には貧民の出のように思われていますが、結構な地元の名家の出ではないのでしょうか
というのもこれ↓『全唐文』巻八百九十七の「銭氏大宗譜列伝」
まだ唐が滅ぶ前に銭鏐の幕僚であった羅隠が書いたものですが
後漢の桓帝の時代の銭讓から
銭鏐の曽祖父の銭碩亶までの列伝が記されており
多少は話を盛っていると思われますがみな実在の人っぽい書き方が成されています