今週末はいよいよ秋M3ですね!
MärchenMarchとしては2年ぶりのM3、感染対策をしっかりしつつ、全力で楽しみたいと思います。
リアルイベントのみの参加となりますが、BOOTHでの通販などもございますので、遠方の方、リアルイベントへの参加は控えられる方もぜひ作品を手に取っていただければ嬉しいです!
そういうわけで、新作の紹介をさせていただきたいと思います。
ストーリー
最初の記憶は、夜、月明り、そして血の海。
少年はその夜、血に濡れていた。――人を殺めてしまったから。
そうしなければ、自分が死んでいた。
そうしなければ、生きられなかった。
しかし、その場しのぎの行動によって、少年は追い詰められていた。
どちらにせよ、これが見つかれば別の誰かに殺されてしまう。
「――おや? ……これはこれは。先を越されてしまったかなあ」
それは朗々とした声だった。そして、あまりにも美しい生き物だった。
月明かりを浴びた《彼》は、少年に手を差し伸べこう言った。
「ボクは君に出会うためにここまで来たのかもしれないね」
――これは、一人の少年による回想録である。
ぼくらデイトについては募集前と募集開始時にも記事を書かせていただいたので、結構見覚えのある情報も多いかなと思うのですが……。
せっかくなので、ネタバレしない程度により深く、作品についてご紹介できればと思っています。
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今回特にこだわったのは……、「自分の好きを生かす」ことです!
割と創作活動で自分の「好き」を出すことに恥ずかしさがあるタイプでして……。せっかく作るからには後悔はしたくないし……、と色々気持ちのバランスを取りながら今まで作ってきました。
でも、もっと自分が「こういうのが好きなんだー!」っていうのを出していきたくて、それが出来たら何だかこう……殻を破れるんじゃないか!? と思っていました。
ですので、今回は出来るだけ、恥ずかしがらず、「自分の好き」を正直に、描いたつもりです。
なので、もしかしたら今までのMärchenMarchがお上品(?)で好きだった方には何か違う…… ってなっちゃうかもしれないし、より何かが濃くなって更に好きになってもらえるかもしれないし……。ぼくらデイトはそんな作品です。
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本当にスタッフの皆様には丁寧に作品に向き合っていただきました。
特に青年期ゼクス役・しぐれなおさんは、その膨大なモノローグへ真剣に対応していただきました。
これは募集段階、遡ると旧作「ただしいバラの愛しかた」のときからそうなのですが、しぐれさんは本当にモノローグを飽きさせず聴かせる読みが本当に素晴らしいです。淡々とした中にもきちんと感情があって、表情があって、時間経過があるんですよね。
今回本当にモノローグがアホほどあったのでキャスト様を募集する前は不安要素でもあったのですが、本当にその長さが気にならない(と私は思う)!
今はゼクスはしぐれさんじゃないと、ぼくらデイト自体が成り立た無かっただろうと思います。
もちろんセリフの部分もゼクスとして、喜怒哀楽、その表情が見えるお芝居は必聴です。
ゼクスの幼少期を演じて下さったみや。さんもまた、難しいところを担当して下さいました。
詳しくは書けませんが、ゼクスが特に苦労をするのは幼少期なので、みや。さんの喉を主に酷使しました。どういうことか? ……は聴いてからのお楽しみ❤ ということで。
同世代の少年としてヨハンと向き合うゼクスは本当にかわいらしいので、楽しんで聴いていただけたらと思います。
そして、ヨハン役の彩透瑠津さん。一言ひとことから発せられるその美少年ボイスっぷりに酔いしれてほしい。
本当に美しいんですよね、美しいし、かわいいし、きちんと少年もして、年相応のところもあったりして。
ヨハンはまたモノローグとは違って何行あるんだ……みたいな長セリフが多いんですけど、彩透さんがこれまた丁寧に演じて下さっているので、聴けちゃう。
ヨハンは本当に綺麗でかわいくて、お茶目で、愛されるキャラクターです。そういうキャラクターであることを積み重ねた上で、一番最後のセリフを聴いていただけたら……。
登場としては途中からの参戦になりますが、有澤空さんのナインも本当に可愛いです。
男ばっかりのところにやってくる、嵐のような、でも確かな光。
喋るの苦手だけど、一生懸命相手につたえるぞー! って感じが伝わってくるお芝居がなんとも可愛らしいので、きっとナインが登場したらみんなニコニコしちゃうに違いない。私はしました。
エキストラでお手伝いして下さった馬場輝さんも本当に素敵で出番増やしたかった! て思ったので、必聴ですよ。お声からいい人さがにじみ出ています。
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そして、今回は主題歌を制作させていただきました。……といってもここは全てご依頼で成り立っているので、私はなにもしていないのですが……。
「鳥籠街」シリーズでは、一番最後に決め台詞みたいなのを持ってくる、ということを決めていて、最後に流れる曲に歌詞を付ける、ということをあえてしませんでした。
今回は最後のセリフの意味を考えながら、エンディングテーマとして聴ける楽曲を制作したくて、以前からその繊細で美しい言葉選びが好きだった結崎有理さんに作詞を、私好みの美しいサウンドを作られるYuyさんに作編曲を依頼し、一度歌声を聞いてスキ! となったらーらさんに歌をお願いし、「Lunar Eclipse - ふたりのイクリプス -」という楽曲が生まれました。
本当に「ぼくらのこじれたレイゾンデイト」のために生まれて来た楽曲です。じっくり歌詞カードを見ながら、聴いていただけたら嬉しいです。
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最後になりますが、今回も美しいイラストをあきのさんにお願いしました。
今回は特に「世界観」を描いて下さったな、と思うジャケットイラストになっています。
みんな同じ部屋にいるけれど、干渉せずに違うところを見ている。だけれど確かに一緒にいる……というのが、この作品の「世界」です。
作品を聴きおわったあとなどにまたじっくりジャケットイラストを見ていただければ!
動画のなかに描き下ろして下さったイラストも良き良きなので公式サイトで使いました。良き良き。いつもありがとうございます。
だいぶ短くしたつもりなのに文章クソナガスクジラになってしまった。ここまで読んでいただきありがとうございます。
もう少し色々書きたかったんですが、これ以上は蛇足な気もするので、控えておきます。
M3、楽しむぞー! リアルもWEBもみんなでイベント楽しみましょう!
当日会場でお会いできます方はどうぞよろしくお願いいたしますー!
風邪ひかないようにあったかくして寝て下さいね。
最後におしながきだけ画像貼り付けておきます!