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2020年 06月's articles. (4)

フロントガラス叩き割り男の思い出

フロントガラス叩き割り男のことを、皆さま覚えておいででしょうか。
一見頑丈そうに見えるフロントガラスも、実はとっても繊細です。

それはある冬の日の朝でした。日が昇るにつれて路上が明るくなり、夜明け前までは見えていなかった傷跡が浮かび上がります。

うーん?
何か汚れがついているのかな?

プシュ、プシュー。
キュッ、キュッ、キュッ。

ウォッシャー液とワイパーで洗っても、傷は微塵も消えません。
これはもしや……?
触ってみます。フロントガラスの内側に傷が入っていました。ほんの一センチほどの、線状の傷。

あー、これはさっき電話がかかってきたときあわててノートをダッシュボードの上に投げたら角をぶつけたところだ。

不幸にもそこは運転席の目の前。エイムマークがあればまさにど真ん中というところです。他の人が昼間運転すれば5秒で気づかれてしまいます。

正午。私はタダで停められるホームセンターの駐車場で昼食のきなこおにぎり(手作り。1コあたり約12.25円)を頬張りながら、修理の方法と費用を調べてみました。
ざっくり見積もっても業者に出すなら1~2万円、自分で直すにしても4,000円かかります。
うーん、4,000円かぁ。この傷一つ消すためにコンパウンド液を丸々一本買うというのは、なかなか気の進むものではありません。それでも傷は気になります。

正直に白状して上司に報告すべきでしょうか。いや、それよりもまず先に車に詳しそうな先輩にこっそり相談してみるのもいいかもしれません。でも結局最終的には、総務の怖いお局様に大目玉を食らうのだろうと思います。

折しも、その日は点検でした。
私は午後そのまま車をディーラーに持って行き、営業マンに耳打ちしました。

「実はぁ~、フロントガラスの内側に傷がついちゃったみたいでぇ~」
「あー、なるほど。ちょっとお待ちくださいね」

数分後、営業マンはタオルとボトルを持って現れます。
あ、それはもしやあの一本4,000円する大手外資系メーカーのコンパウンド液!

プシュプシュ、キュッキュッキュッ。

き、き、き、消えたーーーっ!!!

「あ、あ、あ、あのあの、修理費用は……」
「お代は結構ですよ」

神かー!?
ありがとうト○タ。乗用車は買えないけど、ミニカーを買うときはト○タの車を選びます。
もうダッシュボードにものは置かないよ。

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ドトールのWi-Fiが繋がらなくて今訴状書いてます

チャーチルの『第二次世界大戦回顧録』の3巻を読み進めて、真珠湾攻撃、マレー沖海戦、珊瑚海海戦、ミッドウェー海戦にも触れることができました。
欧州における英仏、独伊の戦いは難解で、なかなか読み進めるのは大変でしたが、太平洋戦争に関する部分は事前の知見があったことからサクサク読めました。最初からここだけ読んでしまってもよかったのかもしれません。
日本の敗因についてはチャーチルもやはり情報戦の軽視を指摘していましたが、それにしてもイギリス側から見て太平洋における日本の存在が脅威であったことは、少し意外であり、驚きでした。
イギリス軍のシンガポールとプリンス・オブ・ウェールズ、レパルスの二隻、そしてアメリカ軍の真珠湾の戦艦、重巡を中心とする水上艦隊を失い当時の太平洋は丸裸になったも同然とチャーチルも指摘していましたが、確か私の記憶でも日本軍は一時太平洋におけるアメリカの稼働空母をゼロにまで追いつめています。
そしてミッドウェー海戦の時点でも兵力としてはアメリカ軍よりも日本軍のほうがやや優勢であったのです。しかし情報戦(ry
あと珊瑚海海戦でもそうでしたが、日本軍がもう一押ししておけばよかったのに後退したことで戦略目標を逸し、戦術的には日本軍の勝利でしたが戦略的にはアメリカ軍の勝利だったとチャーチルは指摘していました。同氏はドイツ軍に対してもそこかしこで同様のことを指摘しています(結果論とは思いますが)。

今さらながら、第二次世界大戦においてアメリカは日本が宣戦(というか真珠湾攻撃)するまでは参戦せず、中立国というか少なくとも交戦国ではなかったことは、本書で初めて知りました。歴史って怖い。

そして急に話ぶった切りますが前回、前々回に続いて日常のお話。

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【悲報】ETCカードを挿さずに料金所に進入し、無事死亡

ある日の仕事帰りの夜、間もなく料金所が現れる頃でした。高速道路への入り口です。

ポーン。
「ETCカードが挿入されていません」
「料金は650円です」

絶望でした。
料金所は前方500メートル。
決死の覚悟で路肩に停車すればETCカードを入れることもできたかもしれません。
でも右側車線にいた私は一般車レーンへ移るだけで精一杯でした。

650円。

ETCカードを入れ忘れていたのだから現金で払えば済むことです。問題はその後の精算です。
ETCカードで決済していればよほど目をつけられない限り文句を言われることはありません。
しかし現金精算するとなれば上長の決裁が必要です。

就業後の帰り道。言えばハンコはもらえるでしょう。
しかしこんなポカミスでわざわざ精算手続きするにしては、いささか格好のつかない事情です。

私は以前、取引先の人の車に同乗中、不案内のために駐車料金のかかる駐車場へ停めさせてしまったことを思い出しました。ちゃんと落ち着いて調べて案内すればお金をかけずに車を停められるはずだったのです。先方の方はこれじゃ駐車料金は自腹になるとのことだったので、全額私が出しました。

400円。

持ち帰って自社で精算しようと思ったのですが、やはり今回と同様に上記のことを考えて精算はしないでおいたのです。どうせお互い自腹になってしまうのなら、二人で割り勘すればよかったのです。かっこつける必要なんてありませんでした。

私はサービスエリアに車を停め、ETCカードを取り出します。そしてこのような場合どのような方法が取れるか検索しました。あまりめぼしい情報は出てきません。

このままでは自腹です。元はといえば自分のミスが原因とはいえ、650円の重みが私の両肩にずしりとのしかかりました。

サブスクは全て解約、通信プランは見直し、スマホ故障の保険も解約、光熱費を節約しながら、三食もやしと納豆を食べ、生命保険を解約し、賃貸も引き払った私です。
650円の損失を負い、今月どうやって暮らしていこう……

出口の料金所へ向かいながら、私は一縷の望みを託します。

(頼む、ETCカードで精算してくれ……!)

一般車レーンで、入場時のチケットとともにETCカードを差し出しました。

「はい、ETCカードでお支払いですねー。OKですよー」

えっ???
できるんかーい!!!
Google先生教えてくれよー!!!!!

こうして高速道路利用料金自腹の危機を回避することができました。
もう今後有料道路は使いません。
っていうか料金所の直前で言われても遅いわ。エンジンかけたときに言ってほしい。
いや、たぶん言ってたんだろうけど。

ちなみに入り口でETCカード装着していなかったので利用料金は現金決済時の金額になります。そこは普通に損します(今回は自腹回避できたからよかったけど)。皆さんも気をつけましょう。

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捨てられないもの

ぬいぐるみって捨てられませんよね。
ゴミ捨て場に置き去りにされたぬいぐるみを拾ってごみ収集車に据えつける収集員さんたちの気持ちが分かります。

荷造りを進めていますが、生活する上で必要なものの多くは、出立ぎりぎりまで包めないため、なかなか思うように進みません。
生活する上で必要のないこの子たちは、早々に狭い箱の中に閉じ込められるか、あるいは母なる大地へ解放されるかのいずれかです。

家賃が払えないので今の家は出ていきますが、実はそこには運命のすれ違いがあったのです。

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