かつて存在した私のPCとモニター

時は遡ること12年。あれは2009年のことでした。
大学へ進学し、「憧れのデスクトップPCをゲットしたい!」と喜び勇んでヨドバシカメラへ直行した私は、当時まだあまりPCの知識がなかったため、見事に販売員のカモとなり、モニターと一体型のデスクトップPC(いやもうそれデスクトップPCじゃねぇじゃん)を買わされてしまったのです。
予算も豊富ではなかったので仕方ありませんでしたが、ノートPCとパーツを共有しているために低廉化を実現した一体型デスクトップPCという代物、はっきり言ってノートとデスクトップのそれぞれのデメリットを併せ持つ誰も得しない物体です。一体どんな層に向けて売り出しているんだ……情弱か? はい。見事に騙されて買いました。

HDD、CPU、電源、メモリなどの搭載されたマザーボードとモニターとが同じ一枚の板の中にあり、まさに「モニターと本体が一体化」したPCです。キーボードは別ですが。つまり重いのでノートのように持ち運びはできません。
そしてデスクトップと異なりモニターやHDD、電源などどこか一つが故障すれば全部おじゃん。パーツ単位での互換性も拡張性もありません。ほんと誰が得するんだこれ。スペックの割に値段は安いということくらいでしょうか。言うほどスペックも高くありませんでしたけどね。OSもVistaだったし……

時は流れ、2014年。
社会人となった私は満を持して今度こそ本物のデスクトップPCを得るために、再びヨドバシカメラへと言ったのです。
ノートや一体型を勧めてくる店員を蹴散らして、フロアで一番スペックの高いハイエンドモデルのPCを買ったのです。いやもうそこまでするなら自作すればいいじゃんと当時散々言われました。まぁいいじゃないですか、前回と比べたら随分な進歩です。でもメーカー品はやはりメモリとかが高くて、予算オーバーだったのでモニターは秋葉原のラジオ会館だか何だか忘れましたがラジオ無線の部品を売る怪しいジャンクショップで買いました。6,000円でした。

大手量販店と違ってこの状態で渡されるのは驚きでした。持って帰るの大変でしたよ。防具はプチプチ一枚です。ぶつけたら一巻の終わり。

店のおっちゃんが「あぁこれいらないんだよねこの部分」とか言いながらプラグのアースの部分をぶちってもぎ取ってましたが、家に帰ってセッティングすると普通に接続部分に穴が3つあって「いやあれもぎ取らなくてもよかったんじゃ……」と愕然としたのはいい思い出です。

やはりジャンク品なだけあって画面左下の端っこの部分にドットが一列、5mmくらいの長さにわたって欠けていましたが、それ以外は特に問題なく、7年間元気に動いてくれました。6,000円で7年活躍してくれた最高のモニターでした。最後はリサイクルのためメーカーのDELLに返却しました。タダで持って行ってくれました。胡散臭い廃品回収の業者に任せたら3,000円くらいぼったくられるところでした。しかもあいつら最初は8,000円とか吹っかけてくるんですよ。舐めんじゃねーよって話です。

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