有馬街道温泉「すずらんの湯」は、かつて存在した日本の天然温泉

有馬温泉街道「すずらんの湯」は、かつて存在した日本の天然温泉です。
神戸鉄道の鈴蘭台駅または北鈴蘭台駅から徒歩15～20分またはタクシー1メーターほどで行ける国道428号線沿いにあります。

広々とした露天風呂。飛び石の上を歩いて、繁みの中に一個ずつ離れてぽつんと置かれた壺湯に入ると、鈴虫の鳴き声を聞きながら満天の星空を見上げられます。夏の終わりを感じながら、まだ緑色の楓の葉の隙間からこぼれ落ちる月明りを浴びるのです。とても風流な場所で、安らぎのひとときが流れます。

露天風呂は、なだらかな傾斜になっていて、まるで寝湯のように大の字に寝そべったままお湯に浸かることができるのです。よくある露天風呂は、湯船が四角くなっていますよね。この温泉の露天風呂は緩やかな平盃のようになっていて、そのまま寝入ってしまいそうな居心地なんです。

そして、塩サウナならぬ草サウナ。薬草をこぽこぽと煮立てて浴室内に香ばしい匂いを満たします。HPもMPも全快です。
もちろん普通の高温サウナもございます。登山で疲れた体を癒してくれます。

私がこの日食べたのはこのメニュー。
割とお高いラインナップだったので一番安いこれを選んだような気がします。

丹波鶏の鉄板焼きはともかく、この鉄火巻きは最高でした。
とにかく一個一個がダイナマイトみたいにデカくて、海苔がパリパリと香ばしい。私、海苔が好物なんです。とてもおいしかったです。まぁまぁ高かったけど、満足な一品でした。ちなみに、なぜ最初に一番安いメニューを頼んでおいてあとから追加を注文したのかというと、隣の席の若夫婦がこれを食べていてとてもおいしそうに見えたからです。実際とてもおいしかったです。思い残すことはありません……

と、言いたいところですが、この日は気になっていた日本酒「すずらん酒」を飲まずに帰ってしまったのです。風呂上りで暑かったものですから、鉄板焼きの写真の通りビールを飲んでしまったのです。
やはりこのとき頼んでおくべきでした。まさか閉業してしまうとは……

ちなみに、「すずらんの湯」から国道428号線に沿って5分ほど南進すると、快活CLUBがあります。都会の喧騒から離れて、とても静かな寝床で安眠できます。インターネットカフェとは思えぬほどの快適さなので、鈴蘭台へお立ち寄りの際は是非ご利用ください。