「一兆堂」宮前店は、かつて存在した日本のラーメン屋

「一兆堂」宮前店は、かつて存在した日本のラーメン屋です。
煮干し豚骨ラーメンがおいしいんです。今度は前みたいにおいしかったんですとは言いません。理由はあとで説明します。

私はラーメンでは魚介が一番好きなんです。
とはいえ煮干しラーメンは極端な味わいなためそれほど得意ではありません。
そこでこの店は煮干し豚骨。煮干しと豚骨のハイブリッドです。このスープが最高にうまいんです。

麺は残念ながら学校の食堂みたいなレベルのものなのですが、スープだけはピカイチのうまさなんです。他の人にとってはそれほどではないかもしれませんが、私にとってはこのラーメン屋のスープは人生で一、二を争うレベルの味なのです。まぁ、思い出補正だと思いますけど。
煮干し豚骨が微妙な人は黒豚骨なり味噌ラーメンなり他のスープのラーメンを召し上がってください。このお店にはたくさんの種類がありますから。
ただしお値段はちょっと張ります。普通の豚骨ラーメンならそれほどでもないのですが、煮干し豚骨ラーメンはそこそこのお値段です。スープに自信のある店なのでしょう。スープごとにそのお値段が異なります。

煮干し豚骨ラーメンは、甘じょっぱい煮干しと豚骨のハーモニーが楽しめるとっても素敵なラーメンです。一口目はネギともやしのシャキシャキ感がたまらない。
スープに浮いてる白い粒々は背脂です。チャーシューはやや淡白な味わい。味つけ卵にはそれほど色はついてませんが、塩味の効いた半熟であっさりしておいしいです。
そしてこの店は、海苔をトッピングすると写真のようにたくさん振る舞ってくれるんです。
前回の記事でも言いましたが私はラーメンのトッピングでは海苔が一番好きなんです!
逆にチャーシューはいらないので海苔と交換してくれるなら差し上げますよ!!!

この海苔をスープに浸して、白米に巻いて食べるのが美味なんです。スープ、とてもおいしいですし。
麺の中盛り(半玉追加)、大盛り(二玉)もできるのですが、麺は素朴な味なのでやめといたほうがいいです。伸びますし。それなら餃子を頼んだほうがいいでしょう。
餃子はどんな味だったか忘れましたが、ときどき食べていた記憶があります。

店内は広々としていました。カウンター席が少しと、テーブル席がたくさん。
朝の5時までやっていたので、学生時代はとても重宝しました。
この近所に住んでいる友人の家で夜更かししていたときも、この店に来れば食事にありつけました(駅から離れていてあまり他にお店のない場所だったのです)。

でもやがてその店の営業時間は深夜2時までとなり、それからまたしばらくして店自体がなくなりました。今では水道関係の会社の営業所になっています。
東名川崎インターと環八通りとのあいだを行き来する際にはよく通る道の一つなので、車で移動する際には目にする機会も多いです。そのたびに、この店のことを思い起こします。

この店のラーメンはスープを飲み干してしまうくらい、とても好きな味でした。思い出補正かもしれませんけど、だからこその思い出の味でした。
私が大学を卒業する頃には、なくなってしまいました。思い出深いあのラーメンをまた味わえないのは、とても残念だと思いました。

ところがです。
一兆堂には、まだ他の店舗がありました。荏田店です。
田園都市線沿いで、電車でのアクセスは微妙な上に駅から10分ほど歩きますが、これまた横浜青葉インターからほど近く、横浜方面と多摩方面を行き来する際にはよく通る幹線道路沿いに店を構えています。
あの思い出の味が懐かしくて、私は何度もこの店に行きました。味は、宮前店と変わりませんでした。店舗はこじんまりとしていて、温かみのある雰囲気です。

ちなみに店に駐車場はないので車で行くときは気をつけてください。駐車場自体は店の裏にあるんですけど、全部他のテナントの契約駐車場です。空いてるからって勝手に止めてはいけませんよ。しずれさんとの約束です。

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