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雨宮しずれ/ダイレンカリア

雨宮しずれ/ダイレンカリア 2021年05月07日 21:07

1Q84を読んで

久しぶりに村上春樹の小説を読みました。
最高でした。この作品は2009年刊行ですが、1994年刊行の『ねじまき鳥クロニクル』と比べると、文章が格段にハイレベルなものになっています。

特にね、比喩のうまさが半端じゃないんですよ。登場人物の表情や仕草などを現すときの比喩がね、これがもう半端じゃない。従来の村上春樹作品と比べてもです。
村上春樹っていうとくどい文体が特徴的かと思うのですが、『1Q84』はその比喩の必然性を読む人に納得させられる度合いが高いと感じます。

一つ具体例を言うと、謎の美少女ふかえりがサラダか何かを食べているシーンで「新聞の見出しを確かめるような仕草でレタスを裏返してはまた引っくり返したりしていた」みたいな描写が出てきます。この比喩によってふかえりという謎の美少女の謎めいた感が際立たされると思います。その動作も目に浮かぶようです。
これはあくまで一例ですが、そんな繊細なタッチの文章が各所に散りばめられているのです。

そんな『1Q84』がどんな作品なのかというと……
「人間はある年齢を過ぎると、得るものはなく、ひたすら失い続けていく」
いつもの村上春樹の世界観です。
何人ものキャラクターが登場しますがまるで群像劇のようにどれも生き生きと描かれています。

ただ終盤はちょっと冗長に感じる部分もありました。引き伸ばし的な。
やはり序盤から中盤にかけてが一番面白いです。青豆と天吾の関係が明らかになる瞬間には驚かされました。
序盤から張り巡らされた伏線は中盤で一旦ほとんど回収され、そこから終盤にかけて物語が収束していく、そんなイメージです。

面白かった度★★★☆☆

影響されて食べたサイゼリヤの青豆のサラダです。美味でした。

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