『生物と無生物のあいだ』を読んで

ウイルスは生物ではない。
生物学の世界ではそれは常識。

新型コロナウイルスの世界的な流行をきっかけに、この本のことを思い出しました。
今からもう15年も前のことになるのですが、中学生時代、当時の生物の先生が「ウイルスは生物ではありません。生物の定義に当てはまらないからです。参考図書として『生物と無生物のあいだ』がお勧めです」などと言っていました。
大学でも動物心理学の研究室に入ったのでもっぱら生物系の領域を扱うことが多くなり、そこの教授からも『生物と無生物のあいだ』は大変お勧めされました。

やっぱりこの本は必修科目だよなぁ読まなきゃなぁと思って研究室にいた当時、私も買いました。Amazonの注文履歴を見ると2012年10月31日発注。今からおよそ8年前です。

そして長い月日が流れ、地球上の文明はグレゴリオ暦2020年の時を刻み、新型コロナウイルスが大流行しました。

日常生活の中においても潔癖症的な強迫観念を持っていると、つい色んなところを拭いたり消毒したり除菌したりする習慣が身についてしまいますが、そもそも実際のところ(雑菌は別として)、ドアノブや手すりに付着したウイルスというのはどの程度の時間、生きていられるものなのでしょうか? 厳密にいえば――活動を続けられるものなのでしょうか?

インフルエンザもそうですがウイルスは単独で活動できない存在なので、生き物の細胞ではない無機質なドアノブや手すりの上に付着したままだと、時間の経過とともに死滅します――正しい言い方をすると、失活します。
生物の体内にいるときのみウイルスは増殖でき、活動を続けられるのです。

へー! ふっしぎー! ウイルスって何なの? ほんとは生きてるんじゃないの? それでもこれは生き物じゃないってわけ?

では果たして、『生物と無生物のあいだ』とは一体……

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なぜウイルスは生物ではないのか

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