第10回「人に言える趣味」を考える会議

その日はスカロケがクイズ案件をやっていたんです。
番組ではリスナーに電話してクイズを出題してもらうことに。

リスナー「私が去年の夏のハッスル案件で、『酔ってハッスルしすぎて友達カップルにしてしまったこと』は何でしょう? ちなみに、そのときは本部長も秘書も『それはひどい』というリアクションでした」
本部長「あ、これ僕覚えてますよ。言っていいですか? 答えは『友達カップルを別れさせた』!」
リスナー「ブブー。結果的には別れてしまったんですが……正解は、酔った勢いで彼女に『彼はやめといたほうがいいよ』としつこく絡んだことです。今では彼女は笑い話にしてくれていますが、彼には未だに恨まれています」

いやほぼ正解だろ! 別れさせてんじゃん!
っていうか未だに恨まれてるんかーい!
最低です……本当に最低です。

最近やっとスカロケを聴いてる人に出会えました。面白かったやり取りを話すと「あ、それ聞いた覚えある」というリアクション。スカロケの話題を共有できるの最高です。しかもイケメンだし。3/8のライブ誘っちゃいたいくらいでした。


第9回で解決したかに見えましたが、本日は10回目の「人に言える趣味」を考える会議です。

そもそもなぜこの会議を第7回目から復活させたかといいますと、「趣味は?」とか、「休み日は何してる?」とか聞かれることが増えたからなのです。
転職したら仕事で趣味が必要になったのです。我々の業界では「人に言える趣味」を用意しておくのは、まぁありがちだと思うんですよ。
根掘り葉掘り聞かれてもサッと答えられるようにアリバイを用意しておくのは当然やっておくべきことだと思うんです。

でも、ですよ。
職場ではともかく、対お客さんのシチュエーションで「ご趣味は?」とか「週末はどのようにお過ごしですか?」とかっていうほど聞かれるか? っていう疑問があるわけですよ。
っていうか趣味って何だよ。いうほど話題になるかよそんなもん。そもそも趣味なんかない人だっているだろ、みたいな。

私も新卒で入社した会社の最終選考の役員面接で「とっつきにくいお客さんがいたらどうする?」「趣味の話とかして打ち解けます><」みたいな受け答えしたら相手は満足した風でしたけど、このときの自分の回答には私自身は未だに納得してません。

いうほど趣味の話題って盛り上がるか?
これは今般浮かんだ仮説ですが、「趣味の話題で会話を盛り上げようとするのはある一定以上の年齢層」という考えに思い至りました。
その理由は、かつて世の中はポップカルチャーに支配されていただろうからということです。
テレビとか雑誌とかみんな同じメディアに触れてて、みんな同じ音楽を聴いて、同じような服を着て、同じように過ごしてた。テレクラで女の子に電話かけたりディスコで踊ったりバイク乗り回したりあぁだめだ完全に湘南純愛組の世界観。

釣りとかゴルフとかサーフィンとか麻雀とかバイクとかスキーとか……世の中まだそんなに娯楽が細分化、多様化してなくてみんなある程度同じ趣味に打ち込んで、話題を共有しやすかった時代ってあったと思うんです。趣味がコミュニケーションツールになってた時代。
我々の業界では東方がコミュニケーションツールになってた時代ありますし。今だとソシャゲなのかな?
あとある程度歳いってる人だと「若い頃の趣味」と「今ハマってる趣味」とがそれぞれありますしね。

というわけで旧来の趣味の話題で盛り上げようとする勢に対して、若い人向けに盛り上がる話題はライフハック説を唱えたいと思います。趣味ではなく価値観や感性を共有できれば自然と共感できますし。
今こんなことで苦労してる。こんなときどうする? とか、あるいは最近こんなことで苦労した、けどこうやったら乗り切れた、とか。
面倒くさいお客さん、厄介な上司、お客さんのあしらい方、会社の不満、体調管理のため心掛けていること、ノルマ未達時の言い訳、要領よく仕事の手を抜く方法……などなど。

大体ね、休みなんて何もしてないし趣味とか別にねーよって人もいると思うんです。
休みの日は休んでます! 休日だろ! 休めよ! みたいな。
いうほど毎週毎週そんなやることありますか? 世の中そんなアクティブな人ばっかじゃないですよ。

っていうか当初の本題を否定しちゃうと「人に言える趣味を考える会議」ではなくて「お客さんと盛り上がれる話題を考える会議」になってしまいますね。
でもそれもいいのかもしれません。人から聞かれたときに答える用の自分の趣味を準備しておくのはいいですが、同じことを相手に聞いても自分と同じように趣味なんかないですよって人もいるっていうのが今回のテーマです。

Twitterやってるとみんな話題あるように見えますが、世の中には書くことないからSNSなんかやってない人も現実に存在しているわけですしね。

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