人生がうまくいけば小説が書けるようになるって話

私がCi-enを始めるきっかけになった人のパトロンサイトはとっくの昔に閉鎖されてたっていう記事を前に書きました。

どうしてこうなった? というのはその記事に書いた通りですが、逆にどうして自分はこうならずに済んでいるのか? ということについて書ききれなかったので、ここで語ろうと思います。

時間にゆとりのあった学生時代前半


何かの作品のあとがきにも書きましたが、私の創作歴を遡ると三つの時代に区分できます。
第一期は学生時代。その後の各作品のあとがきで幾度となく触れている通り、『砂漠の巨人』という24万7,000文字に及ぶ長編が、私にとって最も因縁深い作品でした。
私が小説を書くことを志し始めた頃からずっと、頭に思い描き続けていた小説です。高校生活の終わり頃、私は大学に上がったら自分の頭にの中に広がる小説の世界を形にするための戦いを始めようと決めていました。
私は、私自身のための小説を書く戦いを二年半にわたって続け、そしてひとまず決着をつけるところまで辿り着きました。広げたあまりに大きな風呂敷はその一角しか畳まれていませんが、ともかく私は自分の頭の中にしかなったこの世界を一冊の本にできたということについては満足しています。

なので、私の中で「小説を書くために小説を書く」というモチベーションは、ぶっちゃけて言うとこのときに一度すでに終結しているのです。
けれども、そのあとに残った燃えかすみたいな私は、なぜか『Android』という小説を生み出してしまいました。この型破りで無鉄砲な作品が今も私を支え続けています。

しかしその後は、なかなか創作活動がはかどらない日が続いたのです。

二年間続いた停滞期

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