何歳から錠剤をのめるようになったか覚えていますか?


私はとても頭が固く、幼い頃から非常に頑固で思い込みの激しい子供でした。

いわゆる「素朴概念」と呼ばれる強固な固定観念をいくつか有していました。
例えば自転車の練習をしているとき、「動いている自転車に乗れるようになるためには、まず止まってる自転車に乗れるようにならなくては!」と思って停止したまま二輪車でバランスを取ろうとしていたことがありました。
二輪車は前方へ進むことによって左右に倒れずバランスを保つことができるという物理学の概念を持っていなかった当時の私は、止まっている二輪車に乗ってバランスを保つことのほうが遥かに簡単だと確信していたのです。

同様に、錠剤やカプセル剤についても素朴概念を持っていました。
「重力は上から下に働くのだから、錠剤をのむときは上を向いていたほうが飲み込みやすいに決まっている」と確信していたのです。
これを疑うことなく信じていました。実際には下を向いたほうが飲みやすいです。

小学校の頃、クラスで「錠剤飲める?」という話になったとき「下を向いたほうが飲みやすいんだよ」と聞いて「マジかよ」と愕然としたのを覚えています。それを聞いたその日から私は錠剤が飲めるようになりました。
知識を身につけるだけで一つことが成せるようになるなんて現世は複雑怪奇です。

本棚を金属製にして変わったこと

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