花粉症薬、保険適用外に のニュースについて保険制度の解説

Twitterのトレンドに来ていた「保険適用外」のニュースが独り歩きしていたので、補足します


恐らく発端となった記事がコレ
花粉症薬、保険適用外に=医療費600億円削減-健保連提言:時事ドットコムeco https://www.jiji.com/jc/article?k=2019082200648&g=eco @jijicomさんから


なるほど、この見出しを見ただけでは「国が花粉症薬が保険適用外になる」と思い込んでしまう人が居てもおかしくないですね。見事な見出し詐欺です。


では文章を読んでいくと
>企業の健康保険組合で構成する健康保険組合連合会(健保連)は22日、医療機関で処方される市販薬と同じ成分の花粉症治療薬について、医療保険の適用から除外し全額自己負担にすべきだとの提言を取りまとめた。

まず、言っているのは「企業の健康保険組合で構成する健康保険組合連合会(健保連)」であって、国ではありません。


医療機関で働いていないと、病院でのお金は全部国が支払っていると思い込んでいる人がかなり居ますが、お金を払っているのは地方自治体や企業(健保)で国はルールを作っているに過ぎません

「支払いをしている健保連がお金が無くなったから花粉症の薬を保険適応外にして」
と言ってるだけなんですよね。マスコミの報道を見ていたらそうは思えませんが


会社員が加入するのが健保(会社がお金を払う)で
その他の人が加入するのが国保(地方自治体がお金を払う)
です。
ですので、例えばサラリーマンの父親は健保に入らないといけませんが、母親は健保から外れて国保に入ることも出来ますので、子供は母親の保険に入れて・・・とすれば、母親と子供は今まで通りの医療を受けれます(ケースバイケースなので詳細は自分で調べてください)
ちなみに漫画家さんやイラストレーターさんは元々国保なので、この話は全く関係ありませんね


ステロイドの点鼻薬とか市販で売っていないものも多数ありますけど、健保連はそこまで考えて物事言ってるんでしょうかね????

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