20250112 データは大切_データで見るトイレ後の手洗い問題

データを取る重要性
https://www.youtube.com/watch?v=2JD_fOtzRf4

最近は何でもかんでも「エビデンス(根拠)を出せ」という人が増えました
エビデンスとは何か? というと、統計資料ですね
統計を取ることによって条件付けと起こる割合が分かります

ではどのように統計を取っているのか
という点を見ている人は理系の考え方が出来る人だけのような気がします
これは私個人の体験談で、エビデンスはありません
エビデンスを得るためには「何時」「何処で」「誰が」「どのような方法(測定方法)を用いて」「どのような結果が出たか」という5W1Hが必要になります


青森で記録的な大雪が降りましたが、大雪が降った時のデータだけでなく、継続したデータ(時間経過)と
他所の地域はどうだったのか(場所による違い)が必要になります

ですので、普段雪が降らないような場所でも「雪が降らなかった」ということを証明するためにデータを取り続ける必要があります






昔から「トイレに行っても手を洗わない人が多い」ということが話題に上がります
この話は昔からの経験であり、エビデンスはありません



ではどうするか? というのが市場調査になります
消費者庁が消費者の手洗い等に関する実態調査を行っていました
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/risk_commu_norovirus/pdf/risk_commu_norovirus_shiryou4.pdf
問題なのは「何時」かこの資料を見ただけでは書かれていないこと
調べた結果、平成27年(2015年)11月17日(火)13時30分~16時15分と平成27年12月10日(木)13時30分~16時15分に行われた講演のようです
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/food_safety/risk_commu_norovirus/

今から約10年前のデータなので、点としてのデータしかありません
国勢調査のように定期的にデータを取らないと継続したデータとして意味を持たなくなります
気象庁が行っている各種データは同じ場所で継続して測定しているデータとして重要な意味があります


話が脱線しましたが
「何時」=平成27年(2015年)11月の少し前

「誰が」=消費者庁消費者安全課

「何処で」=全国8地域(北海道、東北、関東信越、東海北陸、近畿、中国、四国、九州)

「どのような方法で」=
• 対象は全国の16〜65歳の男女2000名 ※手洗いをしないと回答した人を除く
・年齢人口比に応じてサンプルを回収
•家庭での手洗いが調査対象

となります



その結果、トイレ後に手洗いしない人が全体の15.4%居るということが分かりました
ここで初めて「エビデンスがある」となりました。

ではこれをノロウイルスの予防に繋がるか?と言うエビデンスを取ろうとしましょう

予防効果があると証明するためには被験者の手にノロウイルスを付着させて日常生活を送ってもらい、感染する人の数を数えればエビデンスがあることになります

が、現実問題としてこれは不可能です

何故不可能か

・ノロウイルスの潜伏期間は比較的短いとは言え、感染に必要な日数が数日ある(その分、被験者への食事や宿泊施設のお金も必要)
・予防効果が無ければ高確率で感染するような病気の調査に協力する国民が少ない

という理由で手洗いを行っているかどうかの市場調査と比べて調査することが非常に困難だからです


他の資料ですが、手を洗うだけで手に付着した一般細菌が1%に削減されることが知られています
https://www.okayama-fureai.or.jp/0000002369.html


一般細菌の数が減ればウイルスなども同じぐらい減っていて、経口で入るウイルスの数が減り、感染予防になるよね
という考え方で「手洗いは感染症予防に有効である」と言われています

同様にマスクは飛沫拡散予防・うがいは口腔内の一般細菌の洗浄という意味で感染症予防に効果があると考えられます



感染症の話になりましたが、記録と言う物は
0(観測されず)やOver(多すぎて測定不能)であっても、どういった条件下でそういった結果が出たのかという記録が必要です

災害や犯罪や病気は起きない方が良いのですが、起こってから大騒ぎして防災・防犯・防疫の重要性はあまり言われません
大切なのは起こってしまった災害や犯罪や病気からどのようにして次の災害や犯罪や病気を起こさないようにするかであって、フィードバックが大切になります

そのフィードバックをするためにもデータの蓄積は重要になります



オマケ

ウチがコロナ禍の記録を残している理由が正にこれで、次のパンデミックに備えて新型コロナの時に日本国はどのような政策を行ったのかと言うことを記録しておく必要があると感じたため、本を作りました

スペイン風邪の資料を漁ったのですが、当時は識字率も低く、書籍は見つけられませんでした
(NHKの映像なら見かけた)
https://order.pico2.jp/shop1/kaerunokimoti

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