2024年12月10日 しもやけ・冷え性(冷え症)について
寒くなってきて霜焼けや冷え症(冷え性)が増えてきました
まず、これらの表現は東洋医学の概念であり、
西洋医学の概念では霜焼けは「凍瘡」、
冷え症(冷え性)は概念そのものが存在しません
では東洋医学で冷え症(冷え性)考えてみると
冷え性 体が冷えやすい「体質」
冷え症 寒邪により治療が必要な症状
ただし、宗派による違いはあるようです
かなり適当ですね
では市販薬ではどのように書かれているのかを見てみると
(医薬品)「末梢血行障害による次の症状の緩和:肩・首筋のこり、手足のしびれ・冷え・しもやけ」
(医薬部外品)「虚弱体質(加齢による身体虚弱を含む)に伴う身体不調の改善・予防:冷えやすい・血行が悪い」
医薬品と医薬部外品では使える成分が同じでも、最大含有量が違います
ですので保健薬として使う場合は医薬品を症状に合わせて適時増減すれば良いのですが、日本の法律のダメな点として、「用法用量通り使わないといけない」という点があります
法律上は医薬部外品の含有量が医薬品の半分だとしても、医薬品を半量飲んでOKとはならないんですよ
摂取している栄養素は同じだとしても
少し脱線しましたが、冷え症は既に症状が出ていて困っている状態ですので、ここまで来ると凍瘡や凍傷などの病名が付きます
冷え性の方は西洋医学主体の現代の日本では概念として存在しないことになってますので、病院に行っても治せないことになります
ですので、自分で冷え性を改善する必要があります
では冷え性とはどのような体質なのか? を考えていきましょう
冷えるということは体温が低い状態ですね
でも体温は平熱あります
それでも寒いと感じるのは末梢が冷えているからと考える方法と内臓が冷えているからと考えられます
冬場は血液が内臓に集まりやすくなります(内臓の温度を下げないため、相対的に血液が内臓に集まる)
そのため、末梢に流れる血液量が減り、冷えを感じるということです
理屈としては血流量を増やせば冷えは改善されるということになります
次に血流量を増やす方法を考えていきましょう
血液の働きに「体温を一定に維持する」という働きがあり、血流が良くなると末梢に熱が行き届き、冷えを感じにくくなります
冷える原因を羅列しますと
・運動不足
・筋肉量の低下
・締め付けのキツイ服装
・糖尿病や心臓病などによるもの
・加齢やストレスなどによるホルモンバランスの異常
・血漿の問題(亡津液)
あたりでしょうか?
解決方法ですが、複合的に絡む物があります
・運動をする
・バランスの良い食事
・服装の見直し
結局、やることは何時もの「バランスの良い物を食べて運動しろ」ということになります
それでも改善しないという場合は
・ビタミンEの摂取
・漢方薬の摂取
も必要になりますが、それ以前に「無意識のうちに冷たい食べ物・飲み物を摂っている人」が結構な数居ると思います
冬場でもキンキンに冷えたビールを飲んだり、アイスクリームを毎日のように食べたり、冷蔵庫で冷えたコーラや牛乳を飲んでいては冷え性は改善しません
保健薬や漢方薬を飲めば治ると思い込んでいる人がたくさん居ますが、保健薬や漢方薬を飲んでいても、このような生活をしていてはマイナスの方が大きく、少しは改善しても体質改善にはなりません
更に年齢を重ねると、更に筋肉量が落ちて内臓の働きも悪くなり、カイロを幾ら貼っても寒さを感じるようになります
ここまで来ると内臓を温めることが必要になりますので、本格的に生活習慣の見直しをして、保健薬や漢方薬の服用が必要になります
西洋医学では「冷え性」という概念が無いため、治療法は無いのですが、凍傷まで行けば治してくれます
かと言って凍傷にはなりたくない人が圧倒的多数だと思いますので、生活習慣の見直しをして、保健薬や漢方薬の服用をして、凍傷まで行かないようにしましょう