20241110_市販薬相談時のお願い
立冬が過ぎ、急に寒くなりました
そのため、風邪をひいている人も増えてきました
風邪という病名は今まで西洋医学では曖昧な物でしたが、最近になって「ウィルスが原因となり、せきや鼻水、のどの痛みなどの症状が現れる疾患で、特別な治療を受けなくても時間の経過とともに自然に回復するもの」と定義付けられたようです
特に注目すべきは風邪は「自然に回復する」ことがその特徴として挙げられます。
つまり放っておいても風邪は治ります
ぶっちゃけ、風邪薬も要らないし、病院に行くまでもなく、自然治癒するのが風邪と言うことになります
でも風邪薬ってたくさんあるし、病院に行くと風邪様症状の薬をたくさん出してくれます
では何故これらの薬が必要なのかと言いますと、「風邪様症状の緩和」のために飲んでいるのです
風邪様症状とは「発熱、のどの痛み、鼻水、咳など」です
これらの症状を緩和するために飲みます
緩和するだけで、風邪その物を治す訳ではありません
当チャンネルでは「風邪」だけ東洋医学の概念を日本の医療分野で未だに使っているのはおかしいと言っている訳ですが、西洋医学に東洋医学の慣習を持ち込んでいるので定義付けも曖昧なのは当然ですね
(東洋医学では傷寒論を読んでください。労働層がかかる風邪は太陽病に分類されます(子供や高齢者は別です))
そこで患者さんにお願いがありまして、市販薬を買いに行くときは以下のことを意識して伝えてもらえると、スムーズに話が進みます
ビジネスでもよく言われることで、相手に何かを伝える時にはこの方法が重要になってきます
5W1Hを分かりやすく伝える
では風邪をひいたと仮定して、市販薬を買いに行ったとしましょう
When(いつ)
何時から自覚したか
昨日からか一週間ほど前なのか、朝起きてからか仕事中に具合が悪くなって早退したのかなど
日付と時間を覚えていたら伝えてください
Where(どこで)
出張で東京に行っていたとかコンサートに行っていたなど
人ごみで感染して来たなどがあるので、隠さずに言うこと
Who(だれが)
病院の場合は患者本人が行っているので問題ないが、市販薬を買うときは代理の人が買いに来ることが多々ある
自分自身なのか親兄弟なのか配偶者なのか
What(なにを)
病気の場合、この項目は要りません
Why(なぜ)
心当たりのあるものがあるかどうかの確認(腹痛の場合、食中毒を疑う)
何処でにも関連しますが、ウイルスを貰って来た原因を考える
How(どのように)
どの程度良くなりたいのか。目標設定と目標に対しての治療方法
完治したいのか仕事に支障が無い程度にして欲しいのか
追加
How much(いくら)
予算の上限がある場合は予め言っておく
1000円までにして欲しい・5000円以上かかっても早く治して欲しいなど
風邪の場合は一週間もあれば完治するが、慢性疾患の場合、悪くならないように継続して飲んでもらう栄養剤も多い
医療従事者の言うことをちゃんと聞いて実行する
マスコミやSNSや非専門家の言うことを信じないこと(視聴率やアクセス数を稼ぐことを目的にしていて、無茶苦茶なことを言ってる人が多い)
感情的にならない
話は要点をまとめて説明する
(この二つは慢性疾患の相談に多い。病気の話では無く、嫁や配偶者の愚痴になっていたりする)
慢性疾患の場合は年単位で投薬が必要になることを理解する
再発させないために継続して栄養補給が必要な人も多い